
ワープロをお得に買取・処分する方法を4つの項目で解説!
ワープロは15年ほど前まで優れた文章作成ツールとして注目されましたが、今や家電量販店でも見なくなりました。パソコンが主流となったのです。今現在手元にワープロがあり、処分を検討されている方もワープロはもう時代錯誤だとお思いなのではないでしょうか?
ですが、処分するのはちょっとためらいませんか?
確かに今は廃れてしまいましたが、当時のワープロは10万円を優に超すような高級品でした。おいそれとごみで処分するのは気が引けると思います。そこで、今回はワープロの買取について、4つの項目で情報を一挙にまとめてみました。
ぜひ最後までお付き合いください。最初から目を通していただければワープロについて知識が深まり、最適な買取・処分方法がわかります。読破には10分とかかりません。
1.ワープロを知ろう!
ワープロの買取に触れる前に、さっと基本情報をおさらいしておきましょう。当時注目の的となったワープロとは一体なんなのでしょうか?
1-1.ワープロとは
ワープロは文章の作成に特化した機器で、いわばパソコンの旧来品です。15年ほど前(2000年ごろ)には家電量販店に並んでいたものの今はほぼ見かけません。機能としては、ワープロは1台で画面を見ながら文字の入力・プリントまでをおこなえます。イメージとしてはパソコンの文章作成機能だけを残し、プリンターと合体させたものと思えば良いでしょう。打った文章をその場で印刷可能とし、好きな紙に印字できることから当時は利便性に優れたツールとして人気を集めました。
ちなみに、ワープロは「パソコン」・Microsoft社の「Word」などと勘違いされがちですが、全く別のものです。ワープロソフトという文章作成ソフトも同様で、かつての「文章作成といえばワープロ!」という名残から名称を引き継いでいるだけに過ぎません。
1-2.主なメーカーについて
現在は生産を中止していますが、ワープロはだれもが知っている大手メーカーから発売されていました。有名な機種は、
- 書院WD-J150・WD-VP1(SHARP)
- オアシスLX6500SD(富士通)
- 文豪JX5500BC(NEC)
- ルポJW98UP(東芝)
といったものが挙げられます。聞き覚えのある方、もしくは今になって押し入れから出てきたという方も多いのではないでしょうか? 今でこそパソコンに地位を譲り渡しましたが、当時は家庭に限らずビジネスでも多用されていました。
1-3.最近のワープロ事情
販売自体は終了していますが、古いワープロを今も大切に使っている方がいます。
多様な機能満載のパソコンになじめない方をはじめ、文章作成以外の不要な機能を省いたワープロの性能を好んで使っているのです。
また、後期に発売された2002年前ごろのモデルではインターネットに対応していました。新しいイラスト(毎年の干支(えと)など)をダウンロードでき、今お使いの方も年賀状の作成などに活用しています。よろしければこちらのサイトからワープロの歴史をご覧ください。ワープロは操作が簡単なので特にお年を召した方が好んで使っています。
2.ワープロの買取について
ワープロは店頭に並んでいません。ですが、今でも愛用している方がいるので需要はあり、買取可能となるのです。それでは、買取の実態について触れていきましょう。
2-1.買取できるものとできないもの
前提として完全に破損していたり、明らかに壊れていたりするワープロは買取できません。ワープロは「小型家電リサイクル法」「PCリサイクル法」に該当しないため、自治体によって粗大ごみ・不燃ごみとして処分可能です。扱いを役所に確認し、適切な方法で処分してください。まだ支障なく動くようであれば、ワープロは買取可能です。一般的なリサイクルショップでは断られるケースもありますが、「ワープロ・処分」と検索すると思いのほか求めている人がいることに気付くと思います。
2-2.買取価格について
業者でもワープロには未(いま)だ根強い人気があるとみなされ、人気商品は6000円~1万円前後で買取しています。とはいえ、一部ワープロは値段が付かず引き取りとなるケースもあるので事前に買取価格は確認するようにしてください。
2-3.高額査定のポイント
ワープロに限った話ではありませんが、高額査定の条件は商品の状態です。1番新しいワープロでも14年以上前のものになり、通常の稼働に支障がないか細かくチェックされます。
- キーボードは問題なく動作するか
- プリンターは問題なく印刷可能か
- 液晶の状態は良好か(黒くゆがんでいないか等)
- フロッピーディスクドライブはきちんと作動するか
といった項目は必ず査定項目に入るので事前に確認しておくと良いでしょう。
また、液晶や本体の傷は仕方ありませんが、ホコリや汚れが付着しているようでしたら軽く掃除しておくことを推奨します。商品の状態をきれいにしておくだけで買取時の印象も「大事にされてたんだな」と好ましくなるのです。あとは説明書やシステムフロッピーといった付属品がどれだけそろっているかによって買取価格は変わります。
2-4.周辺機器について
- はがきトレー
- テンキー(数字を入力する機器)
- マウス(パソコンのものでは代用できません。ワープロ専用の端子を備えています)
上記が代表的なワープロの周辺機器となります。ワープロはすでにメーカーのサポートが終了している商品です。中古で探せば購入できます。しかし、周辺機器にかかる費用はどれも2000円前後で、安くはありません。お持ちの方は事前にそろえておくと買取価格もアップします。
2-5.注意点
買取に出すときは掃除するだけでなく、自分でもワープロの動作を確認してみてください。
査定額が安くて納得いかないときなど、一体何が原因で減額となったのか追求できます。業者の鑑定士が専門家ではない場合、あるいは見落としも否めません。自分でも調べておき、いいように振り回されないように気を付けましょう。
また、ワープロはメーカーの対応こそ終了しているものの修理を受け付けている業者がいます。そのため、多少の不具合があってもあきらめずに買取を依頼してみてください。一部のパーツを交換するだけで済む場合、高額査定まではいかなくとも、希望に近い値段で買取してくれるケースもあります。
3.ワープロを買取に出す前にするべきデータ消去とは?
すべての機種ではありませんが、ワープロに情報が保存されているのをご存じでしょうか? この項ではデータ消去について解説していきます。
3-1.データ記録のある機種がある
販売後期のワープロにはデータを記録できる機種があります。パソコンでいうHDD(ハードディスク)と思っていただいて構いません。お持ちの機種名をインターネットで検索すると調べることができますので確かめてみてください。
3-2.データ削除について
パソコンのHDDまではいかなくとも記録データには個人情報が入っています。たとえば、住所登記や電話番号です。産業スパイでもない限り、家庭から出たワープロ1台に目を付ける人はそうそういないでしょうが、用心するに越したことはありません。説明書を読み、必ずデータを消すようにしてください。わからない方はパソコンと同様、データ消去を業者に一任してしまうのも1つの手です。
3-3.注意点
データを消去すると修復不可能です。残しておきたいデータは必ず事前にバックアップを取っておきましょう。参考までに「掲示1」「掲示2」をご覧ください。大手メーカーからの注意書きです。
4.ワープロの買取業者を選ぼう!
最後の項ではワープロの買取業者について解説していきます。買取はお得な処分方法です。業者を正しく選べば損をせずに取り引きできますので、順を追って見ていきましょう。
4-1.業者選びのポイント
ワープロの買取業者は、
- 買取までの手順が簡単か
- 知識の豊富なスタッフがいるか
- 古いものでも適正な価格で買取してくれるか
といった事柄に注目して選ぶことをおすすめします。とはいえ、電話やホームページだけで判断するのも容易ではありません。そこで、複数社に見積もりを依頼して適正価格をご自身で調べてみてください。最初に連絡した1社で決定してしまうと損得はわかりません。他社と比較することで買取価格の交渉もできますので、可能な限り見積もりは複数社にお願いしましょう。
4-2.査定方法について
基本的に業者の鑑定士が対応します。正常に動作するかはもちろん、日焼け・傷・付属品の有無といった事柄を踏まえて査定していき、減点がなければ業者独自のレートで最も高く買取可能です。「業者独自のレートって何?」と思われたでしょうか。相場が気になる方は、ぜひ遠慮せず業者に尋ねてみてください。買取業者は独自に調査した市場のデータベースを持っており、常に値段の移り変わりに目を光らせています。ちなみに、査定額は他社と大きく変動することはありません。
4-3.注意点
買取業者に依頼するときは、正規の業者かどうかを必ず確認してください。およそホームページを運営しています。会社概要には必ず目を通し、住所・資格(古物商など)・実績などを調べてみましょう。業者の中には悪徳商法を生業とする団体もいます。
- 無料回収と伝えていたにもかかわらず、当日になって高額な出張費を請求する
- 回収した商品から価値あるパーツだけを抜き取って不法投棄する
といったケースが実際に起きており、消費者センターに相談が寄せられています。
とはいえ、この手の業者は見分けることが可能です。住所不定でしたら領収書や見積書の作成を嫌がりますし、業者の載っている車両には社のロゴがないでしょう。そのほか、「見てみないことにはなんとも言えませんねえ」などと、とにかく直接見積もりをしようとする傾向にあります。相対すれば断られない状況を作り出す自信があるのでしょう。
悪徳業者に引っかからないためにも、電話応対・ホームページの情報をきちんと確かめてください。正規の業者であれば悪徳業者と一線を引くべく、見やすい解説で自社を説明し、お客様の質問にも誠実にお答えします。
5.ワープロの買取にかかわるよくある質問
この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。
ワープロの買取についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q.ワープロはまだまだ使い続けることが可能なのでしょうか?
A.正直に申し上げますと、あまり将来性はないかと思います。たとえば、ワープロに使われるインクリボンは大手量販店にはまだ品ぞろえがあるようですが、記録媒体のフロッピーディスクも同様、新しく作られてはいません。現在ある在庫で回していくことになるのでいつかは尽きるでしょう。もし処分を検討されているのでしたら、今は操作の簡単なパソコンも発売されていますので切り替えることを推奨します。
ただ、上記の消耗品を独自に作って販売しているワープロ専門店もあり、現在はまだ使用可能です。「ワープロ・お店」で検索してみてください。
Q.時間を要する方法は嫌なのですが、自治体より買取業者の方が簡単ですか?
A.利便性では買取業者の方が勝(まさ)っているといえます。特にお急ぎの方にはおすすめです。自治体での処分は、引っ越しシーズン・年末年始などは予約が取れず、最悪1か月近く待つこともあります。買取業者は最短で1日、繁盛期であっても可能な限り早期に対応可能です。
Q.説明書がないと引き取ってもらえないのでしょうか?
A.付属品はあくまで「あると査定がアップします」ということですので買取は可能です。ただ、ワープロは精密機器であり現在販売は終了しています。説明書はメーカーのホームページからダウンロードできる場合もありますが、どちらにせよ査定の減額は免れません。
Q.ワープロのデータ消去ですが、フロッピーディスクはどうすれば良いですか?
A.はさみで切断するかハンマーなどでたたき割るのが最も確実な抹消方法となります。少し力を要しますので、手元には十分気を付けてください。また、ワープロのデータ消去を業者に依頼する場合は一緒に頼んでみると良いでしょう。
6.まとめ
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。ワープロの処分・買取について解説してきましたが、いかがでしょうか?
処分しかないと思っていた方には朗報だと思います。現在ワープロを使う予定のない方は、今回を機にぜひ買取を依頼してみてください。今はまだ価値をたもっていますが、これから先ワープロ・パソコンよりもさらに便利な端末が現れかねません。使わないのであれば価値が下落する前に買取に出してしまいましょう。
ただ、付属品1つで値段が変わるため、押し入れをちゃんと探していない方はもう1度調べてみることをおすすめします。