
ワインセラーの処分方法! 捨て方とリサイクル買取の利用方法は?
ワインセラーは大切なワインを保管するための専用貯蔵庫で家電に属する機器です。ワイン人気も手伝って家庭用ワインセラーも手軽なものになっています。
しかし、買い替えや生活の変化などでワインセラーを処分したい場合はどのようにすればいいのでしょうか? 便利なワインセラーですが、処分方法があまり知られていないというのが現状です。購入や買い替えを検討しているという場合には、捨て方を知ることも大切といえるでしょう。
ワインセラーは家電リサイクル法対の象品であるため簡単には処分できません。リサイクル法の対象品の処分には非常に多くの手間や費用がかかります。上手に処分することで廃棄のための手間や費用を軽減できるのです。不要になったワインセラーを上手に処分する方法についてご紹介しましょう。
1.ワインセラーってどんなもの?
ワインセラーの処分では、構造や用途などを知ることも大切です。上手な処・買い替えのためにもワインセラーの知識を深めてみましょう。
1-1.ワインセラーとは?
ワインセラーは、保存に最適な温度を維持する機能を持った保管庫です。ワイン製造の盛んなヨーロッパでは、温度・湿度を一定に保つことのできる洞窟や地下室などで保管しています。ワイン人気が高まるなかで、家庭でも手軽にワインを保管するための方法としてワインセラーは注目の的です。ワインセラーとはどのようなものなのでしょうか?
1-1-1.ワインセラーと冷蔵庫の違いとは?
ものを冷やして保管するという意味では冷蔵庫と同様です。しかし、ワインセラーと冷蔵庫では庫内温度に違いがあります。冷蔵庫の温度が0~10℃であるのに対して、ワインセラーは14~17℃です。冷蔵庫では温度が低すぎるためワインの長期保存には向いていません。ものを冷やすという面では同様の機能を持っていますが、ワインセラーはワイン保存に特化した保管庫なのです。
1-1-2.ワインセラーの構造とは?
ワインセラーの構造は基本的に冷蔵庫と変わりません。ワインセラーの冷却方式と特徴についてご紹介しましょう。
コンプレッサー方式
冷媒ガスを使用して庫内を冷やす保管庫です。冷蔵庫同様にコンプレッサーによってガスを圧縮して温度を下げるため、冷却力が高い反面、音や振動が発生してしまうというデメリットがあります。
ペルチェ方式
ベルチェ素子という装置を使用して庫内の温度を調整する保冷庫です。主に小型のワインセラーなどに採用されています。動作音が静かなのですが、コンプレッサー方式に比べて消費電力が大きいのがデメリットです。
1-2.ワインセラー処分について
ワインセラーの上手な処分方法には廃棄とリユースの2つの方法があります。壊れてしまっているものは廃棄しなければなりませんが、壊れていないものであればリユースすることも可能です。
ワイン人気からワインセラーの需要も高く、リサイクルショップなどで買い取りをおこなっています。まだまだ使えるものは買取サービスを利用した処分を検討してみましょう。
2.ワインセラーの処分方法
故障や買い替えなどによって不要になったワインセラーの処分は非常に難しいものです。ワインセラーの廃棄処分の方法についてご紹介しましょう。
2-1.ワインセラーは何ゴミ?
あまり知られてはいませんが、ワインセラーは“家電リサイクル法の対象品”です。冷蔵庫として分類されるため、処分方法に関しても冷蔵庫と同様になります。家電リサイクル法対の象品は、リサイクル料金を負担し適切に処分しなければなりません。
家電リサイクル法では、排出者(消費者など)の責任も非常に大きなものになります。排出した廃棄物が不法投棄された場合、排出者が原状回復の責任を負う可能性もあるのです。
2-2.処分の方法
ワインセラーの処分方法による違いについてご紹介しましょう。
2-2-1.自治体は回収しない?
ワインセラーは冷蔵庫同様に家電リサイクル法の対象品であるため、処分方法は厳格に定められています。自治体での回収はおこなっておらず、廃棄の際には回収・リサイクルの手順に従って処分する必要があるのです。ワインセラーは自治体の回収では処分できないということを覚えておきましょう。
2-2-2.販売店やメーカーによる回収について
家電リサイクル法の対象品は“販売店による回収”と“メーカーによる回収”の2種類の処分方法があります。それぞれの処分方法についてご紹介しましょう。
販売店による回収
家電量販店などの販売店では、家電リサイクル法の対象品の回収をおこなっています。リサイクル料金に加えて収集・運搬料金の負担が必要です。販売店での回収は購入した店舗、もしくは買い替えで利用できます。店舗によっては回収だけでも利用できる場合もあるため、販売店に確認してみましょう。
メーカーによる回収
家電リサイクル法対象品はメーカーの指定する引き取り所に直接持ち込むことも可能です。自分で運搬する必要がありますが、リサイクル料金の負担だけで処分できます。
これまで別々だったメーカー指定引取所が、平成21年10月からすべてのメーカー引き取りが可能になりました。指定引取所は「一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センターhttp://www.e-map.ne.jp/p/rkcsymap/」で確認しましょう。
2-2-3.回収業者による方法
使わない家電を不用品回収業者に依頼して処分するというのも選択肢の一つです。回収業者は不用品の回収に加えて、不用品の買い取りをおこなっている業者もあります。まだ使えるワインセラーを処分する場合には、不用品回収業者の利用を検討してみるのもよいでしょう。
2-3.注意点
家電リサイクル法の対象品を処分するには、排出者責任があるということに注意が必要です。自分が処分を依頼した家電を悪質な業者が不法投棄した場合、責任が排出者にまで及ぶ可能性もあります。業者や販売店に処分を依頼する際には、信頼のできるところを選ぶように心がけましょう。
3.ワインセラーを売りたい
3-1.売れるワインセラーは?
ワインセラーをお得に処分する方法は“売る”というのが最良の方法といえるでしょう。売ることのできるワインセラーとはどのようなものかご紹介しましょう。
3-1-1.製造年による判断
ワインセラーなど多くの家電は製造から5年以内が買い取りの目安です。使用年数などはあまり関係なく、製造年月日が買い取り可否の判断材料になります。
3-1-2.状態による判断
中古家電の場合と同じで、故障していないものが買い取りの条件です。故障していなくても調子の悪いもの、異音のするものなど、故障の予兆になるような症状があるものは買い取り不可になる場合があります。
3-1-3.機種による判断
ワインセラーは海外からの商品も多いというのが特徴です。フォルスタージャパン、さくら製作所、アルテビノ、ユーロカーブなどのメーカーが人気を集めています。ほとんどの機種が買い取り可能です。
3-2.高額査定のメーカーやポイント
生ものを収納・保管する冷蔵庫とは異なり、ワインセラーは他の家電に比べて汚れにくい家電です。しかし、ワインという付加価値の高い商品を保管するという面から、庫内の臭いや汚れなどは査定に悪影響があります。査定前に気を付けるポイントについてご紹介しましょう。
3-2-1.庫内をクリーニングする
ワインセラーの掃除には冷蔵庫用洗剤を使いましょう。臭いなどがある場合には複数回掃除することで除去できます。庫内の臭いは査定結果にも大きな影響を与えるため、入念にクリーニングをおこないましょう。
3-2-2.外側のクリーニング
ワインセラーは家具のように使用する家電です。ワインを保管するという機能に加えて、ワインを陳列するというのも大切な役割になります。他の家電よりも外観が査定に大きな影響を与えるということを覚えておきましょう。外観のクリーニングも冷蔵庫用洗剤が使用可能です。
3-3.ワインセラーを売る方法は?
リサイクルショップや不用品買い取りサービスなどを利用して売るのが最も廃棄コストのかからない処分方法です。最近では、ネットオークションなどの個人取引でリユースするということも一般的になっています。それぞれの特徴についてご紹介しましょう。
3-3-1.リサイクルショップ
リサイクルショップは店舗に持ち込まれたものの買い取りをおこなっています。一部では出張買い取りをおこなうリサイクルショップもあるため、自分で運搬が難しい場合には出張買い取りサービスを利用してみるのもよいでしょう。
メリット
リサイクルショップのメリットは気軽に利用可能な点にあります。事前の申し込みも不要で、即日買い取りも可能というのが最大の魅力です。
デメリット
リサイクルショップで買い取り不可となった場合には、自宅に持ち帰る必要があります。買い取り不可の場合には非常に大きな負担になる可能性もあるということを覚えておきましょう。
3-3-2.ネットオークション
ネットオークションは不要なものを気軽に処分できる方法です。最近では不要なものの処分にオークションを利用するということも一般化しています。ネットオークションは個人売買であるため、責任を持って出品することが大切な心がけです。
メリット
販売価格も自分で設定可能なので、自分が売りたい価格で売ることができます。手数料が少なく、高値で売れる可能性があるというのが最大の特徴です。
デメリット
売れない場合、いつまでも商品を手元に置いておかなければなりません。ネットオークションは梱包から発送まで自分で手続きをおこなう必要があります。大型商品の場合大きな負担になることもあるため、計画的に利用することが大切です。
3-3-3.不用品回収業者に依頼する
一部の不用品回収業者では買い取りサービスが利用できます。買い取り不可な場合には処分を依頼できるということが特徴です。
メリット
不用品の回収処分を専門におこなう業者であるため、大量の不用品の処分も可能です。
デメリット
不用品回収・買い取りは業者選びをしっかりとおこなう必要があります。悪質な業者によるトラブルも多いため信頼できる業者を選ぶことが大切です。
3-4.注意点
ワインセラーを売る際に運搬・発送などを自分でおこなう場合には、いくつかの注意点があります。取り扱いに注意の必要なコンプレッサー方式の運搬方法についてご紹介しましょう。
ワインセラーを運搬する場合の事前準備事項
- 運搬前日にコンセントを抜く
- 水受けの水を抜く
冷蔵庫の運搬と同様の注意が必要です。乱暴な運搬は故障の原因にもなるため慎重に運搬するように心がけましょう。
4.ワインセラーの回収業者選びのポイント
4-1.選び方のポイントは?
回収業者を利用したワインセラーの処分は負担の少ない処分方法です。便利な反面、悪質な業者によるトラブルも多く報告されています。失敗しない業者選びのポイントについて、ご紹介しましょう。
4-1-1.明確な料金提示
不用品回収業者によるトラブルの多くは料金に関するものです。明確な料金提示をする業者を選ぶということが大切になります。無料査定や無料見積もりを利用できる業者を選ぶというのが大切なポイントといえるでしょう。
4-1-2.買い取りサービスの有無
不用品回収業者には買い取りサービスが利用できない業者もあるので注意しましょう。買い取りサービスが利用できれば、費用をかけずにワインセラーの処分ができます。不用品回収業者を選ぶ際には買い取りサービスの利用できる業者を選びましょう。
4-2.回収の流れ、回収方法
不用品の回収サービスではさまざまな回収方法を選ぶことができます。ワインセラーのように大きなものの場合には“出張回収”を選ぶのが一般的です。出張回収は業者が自宅まで来て搬出・運搬などをおこないます。自分では運搬できない、運ぶ時間がないという場合には便利なサービスといえるでしょう。
回収の流れはインターネット・電話での申し込みと買い取り価格の仮査定がおこなわれます。回収当日の本査定で買い取り不可という結果にならないように、申し込みの際には詳細な商品情報を伝えるように心がけましょう。
4-3.料金・費用
不用品回収サービスに必要な料金・費用は利用するサービスによって異なります。それぞれのケースで必要な料金・費用についてご紹介しましょう。
4-3-1.ワインセラーを廃棄する
ワインセラーは家電リサイクル法の対象品であるため、廃棄にはリサイクル料金が必要になります。リサイクル料金は3500円程度です。
不用品回収サービスではリサイクル料金に加えて回収・処分費用が必要になります。無料見積もりなどを利用して必要な費用を確認してみましょう。
4-3-2.ワインセラーを売る
不要なワインセラーでも製造から5年以内であれば売ることができます。売ることができれば処分費用はかかりません。どのようなワインセラーが買い取り可能かは業者によって異なるため業者に相談してみましょう。
4-4.無料回収業者などの注意点
不用品回収では非常に多くのトラブルが報告されています。違法業者によるトラブルに遭わないためには信頼して任せることのできる業者を選ぶように心がけましょう。
4-4-1.トラックで巡回する回収業者は利用しない
トラックでアナウンスしながら運搬する回収業者によるトラブルが数多く報告されています。必要な許可を取っておらず、違法に回収しているというケースもあるため注意が必要です。
5.ワインセラーの処分でよくある質問
Q.ワインセラーの種類を見分ける方法は?
A.取り扱い説明書を見るのが確実な方法です。しかし、動作音でも、ある程度判別できます。定期的に動作音のするものはコンプレッサー方式、操作音がなく静かなものはペルチェ型です。どちらも家電リサイクル法の対象品なので、処分方法に違いはありません。
Q.売る場合にはリサイクル料金はかからない?
A.リサイクル料金は“対象となる家電の廃棄”にかかるものであるため、リユースなどの再利用では費用負担の必要はありません。家電を廃棄する場合には、費用を負担するのが排出者の義務となります。
Q.ワインセラーの処分にはどのくらいの費用がかかる?
A.処分の方法によって必要な料金は異なります。量販店に処分を依頼した場合、リサイクル料金が3500円程度、収集運搬費用が1000円程度で合計4500円程度です。
Q.ワインセラーを売る前に必要な準備について教えてください。
A.メーカー、製造年月日が必要になります。業者に回収・買い取りを依頼する場合、搬出や運搬のために“エレベーターの有無”“品物のある階数”などの情報も確認しましょう。
Q.排出者責任の原状回復ってどんなもの?
A.再びもとの状態に戻す義務です。商品の回収・廃棄を依頼した業者が不法投棄などをした場合、その場所をもとの状態に戻さなければなりません。排出者に原状回復の義務が生じる可能性もあるため、不用品の処分には注意が必要です。
まとめ
ワイセラーは冷蔵庫と同様に家電リサイクル法の対象品です。適応品は法律に従って処分する必要があります。回収の方法はいくつかありますが、最終的にはメーカーの指定したリサイクル工場で再資源化されるというのがリサイクル処理の流れです。家電リサイクル法の対象品の処分方法についてまとめてみましょう。
家電量販店などの販売店に収集・運搬を依頼する処分方法では、リサイクル料金と収集・運搬料金を支払って処分します。販売店までの運搬は自分でおこなわなければなりません。ほとんどの販売店に依頼できるため、手軽に利用できる処分方法といえるでしょう。
自分でメーカーの指定する回収拠点に持ち込むという方法でも処分可能です。回収拠点を利用した処分では、リサイクル料金だけの費用負担で処分できます。回収拠点が近く自分で運搬が可能であれば、廃棄コストを節約できる処分方法です。
家電リサイクル法では家電の処分に対して費用負担が義務付けられています。しかし、中古品としてリユースする場合には費用の負担の必要はありません。ワインセラーをお得に処分したい場合には“売って処分する”ということを検討してみましょう。
不要なワインセラーはリサイクルショップやネットオークションなどを利用してリユースできます。発送の手配や運搬など自分で手配しなければならないことも多いという点に注意が必要です。自分での運搬や発送などが難しい場合には、不用品回収業者を利用して処分するというのも一つの方法といえるでしょう。搬出や運搬などを業者に任せられるため最も負担の少ない方法です。ワインセラーを売って処分する場合“製造から5年以内”で“状態のよいもの”が買い取りの目安になります。
ワインセラーは重く運搬が難しい家電といえるでしょう。自分で運搬ができない場合には、出張買い取りサービスなどの利用できる不用品回収業者を利用するというのも一つの方法です。無料見積もりや無料査定などを利用してみましょう。
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