
もう使わないビデオデッキの処分方法とは? メリットや注意点も紹介
使わなくなったビデオデッキの処分に困っている人は多いと思います。最近はDVDやBDが主流となり、ビデオテープを見かけることもほとんどなくなりました。昔使っていたビデオデッキを処分したくても、処分方法が分からなくてそのままにしてある家庭もあるでしょう。そこで、不要になったビデオデッキの処分方法について詳しくご紹介します。それぞれの方法のメリット・デメリットもまとめてあるため、ぜひ参考にして処分方法を検討してみてください。
この記事を読むことで、ビデオデッキをどう処分すべきか分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.ビデオデッキの処分について
まずは、ビデオデッキは何ゴミになるのか、リセールは可能なのかをご紹介しましょう。
1-1.ビデオテープに対応したプレーヤーのこと
ビデオデッキとはビデオテープに対応したプレーヤーのことで、1976年に発売が開始され、現在は生産が終了しています。以下のようなビデオテープの種類によって、対応するビデオデッキもさまざまなものが発売されました。
- VHS
- ベータマックス
- Hi8/Digital8
- MICROMV
1-2.不燃ゴミまたは粗大ゴミ扱いになる
ビデオデッキは家電リサイクル法の対象品目ではないため、自治体が回収するゴミとして捨てることが可能です。何ゴミに分類されるかは自治体によって異なりますが、不燃ゴミか粗大ゴミ扱いになる自治体が多くなっています。大きさや重さによっては粗大ゴミとして捨てる必要がある自治体もあるため、事前に確認が必要です。
1-3.そのほかの処分方法もある
自治体のゴミ回収を利用する以外には、以下のような処分方法があります。
- メーカーの下取りを利用する
- 家電量販店の下取りを利用する
- リサイクル業者に買取を依頼する
1-4.状態によってはリセールできる
ビデオデッキは中古市場でも意外と人気があるため、リセールできる可能性もあります。昔のビデオテープを再生したりダビングしたりするために、中古で安くビデオデッキを買う人も少なくないのです。そのため、比較的状態のよいものは廃棄する前にリセールすることを検討してみましょう。
2.ビデオデッキの処分方法
ビデオデッキの処分方法について、それぞれの手順や費用、メリット・デメリットなどをまとめました。
2-1.自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合
自治体のゴミ回収を利用する場合、一定のサイズを超えたビデオデッキは粗大ゴミとして捨てることになります。相手が自治体ということで安心して捨てられる、費用も300円程度と安い自治体がほとんどという点がメリットでしょう。ただし、粗大ゴミとして捨てるためには事前の申し込みや処理券の購入が必要になります。捨てられる日時も決められているため、デメリットが大きいと感じる人も多いのはないでしょうか。粗大ゴミを捨てる手順は、一般的に以下のとおりです。
- 事前に電話やホームページから申し込みをする
- 回収日時と回収場所・料金を確認する
- 郵便局やコンビニで料金分の粗大ゴミ処理券を購入する
- 処理券をビデオデッキに貼り、指定された日時・回収場所に置いておく
2-2.小型家電回収ボックスに投かんする場合
ビデオデッキは小型家電リサイクル法の対象になるため、自治体によっては回収ボックスを設置して回収を行っています。回収ボックスは公共施設や家電量販店・大型スーパーなどに設置されていることが多いため、事前に調べておくとよいでしょう。この場合、無料で処分できる反面、回収ボックスを自分で探して持っていく必要があるという点がデメリットといえます。
2-3.販売店やメーカーの引き取りを利用する場合
ビデオデッキの回収だけをメーカーに依頼するのは難しいでしょう。新商品の購入などを条件に古いビデオデッキを引き取ってくれる可能性はあるため、確認してみてください。また、販売店でもDVDレコーダーなどの購入と引き換えに、ビデオデッキを引き取ってくれるところはあります。回収だけは行っていない販売店がほとんどなので、事前に問い合わせてみるとよいでしょう。
2-4.無料の回収業者に依頼する場合
回収業者の中には、無料回収を行っている業者もあります。ビデオデッキを分解して希少資源を取り出し、リサイクルすることで利益を得ているのです。この場合、自宅まで引き取りに来てもらえるというメリットがある反面、業者選びに注意が必要というデメリットもあります。無料の回収業者を利用する際は、なぜ無料で回収できるのかをきちんと説明できる業者を選ぶようにしましょう。そうでなければ、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
2-5.不用品回収業者に依頼する場合
不用品回収業者に依頼する場合は、事前に費用を確認しておきましょう。回収にかかる費用は業者によって異なるため、複数の業者に無料見積もりを依頼し比較するのがおすすめです。不用品回収業者を利用すると、自宅まで回収に来てもらえること、ほかの不用品もまとめて回収してもらえることなど、さまざまなメリットがあります。また、業者によっては回収だけでなく買取も行っているため、状態の悪いものは回収、よいものは買取という形で引き取ってくれるでしょう。ただし、ビデオデッキ1台だけを依頼する場合は回収費用が割高になる可能性があるため、ほかにも処分したいものがあるときに利用することをおすすめします。
2-6.業者選びは慎重に!
回収業者を利用してビデオデッキを処分する場合は、業者選びを慎重に行うようにしましょう。安心して任せられる良心的な業者を選ぶためには、以下のポイントを参考にしてください。
- 豊富な実績があるか
- 無料見積もりを受け付けているか
- 見積書の内容に不明確な点がないか
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているか
- 丁寧でスピーディーな対応をしてくれるか
3.ビデオデッキを買取に出す方法
比較的状態のよいビデオデッキは、買取に出すのがおすすめです。買取してもらえるビデオデッキの特徴や高く売るポイント、買取方法などをまとめてご紹介します。
3-1.買取対象になるビデオデッキとは?
買取基準は業者によって異なりますが、一般的に以下のようなビデオデッキであれば買取してもらえる可能性があります。
- 正常に動作する
- 目立つ汚れやキズがない
- 比較的年式が新しい
- 有名メーカーのもの
- 付属品がそろっている
3-2.買取相場は1,000~5,000円
ビデオデッキの状態や年式・メーカーなどにもよりますが、一般的な買取相場は1,000~5,000円程度といわれています。ただし、人気モデルであれば10,000円以上の値段で買い取ってもらえる場合もあるため、まずは査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
3-3.高く売るにはコツがある!
ビデオデッキを高く買取してもらうためには、少しでも購入時の状態に近づけることが大切です。きれいに掃除をして汚れを落とし、付属品はすべてそろえておくようにしましょう。また、買取に出す前に、動作に問題がないか必ず確認しておいてください。
3-4.リサイクルショップに買取してもらう場合
近所にリサイクルショップがある場合は、ビデオデッキを直接持ち込んでみましょう。その場で査定してもらえるため、すぐ現金化したい人におすすめです。ただし、買取対象にならなかった場合はそのまま持ち帰らなければならないということを覚えておきましょう。
3-5.不用品回収業者に買取してもらう場合
前述したように、回収業者の中には不用品の買取も行っている業者があります。買取対象にならない場合は回収という形で引き取ってもらえるため、確実に処分できる方法といえるでしょう。ビデオデッキのほかにも処分したい不用品がある場合は、この方法を利用するのがおすすめです。
3-6.買取方法、それぞれのメリットとデメリット
不用品回収業者による回収方法には、主に「持ち込み」「出張」「宅配」の3つがあります。それぞれのメリットとデメリットをご紹介しましょう。
3-6-1.持ち込み買取
持ち込み買取では、買取してもらいたいビデオデッキをお店に直接持ち込めばその場で査定してもらえます。自分のタイミングで利用できるため、手軽な買取方法といえるでしょう。また、場合によっては査定時の直接交渉も可能です。ただし、「車がない」などの理由でお店に持ち込むのが困難な場合はおすすめできません。
3-6-2.出張買取
都合のよい日時を指定して自宅まで買取に来てもらえる出張買取は、自分でビデオデッキを運ばずに済むというメリットがあります。また、お店に行く時間がない人や、お店まで持って行くのが困難な人にもおすすめの方法です。しかし、ビデオデッキ1台のために出張買取を利用するのは現実的ではないため、ほかにも売りたいものがある場合に利用するとよいでしょう。
3-6-3.宅配買取
宅配買取とは、売りたいものを宅配で送って買い取ってもらう方法です。誰とも顔を合わせることなく買取を依頼できる点、利用できる時間が自由な点などがメリットになります。その反面、こん包や発送に手間がかかること、すぐ現金化できないことなどがデメリットとして挙げられるでしょう。
3-7.ネットオークションで売る場合
ネットオークションを利用して自分で売る場合は、自宅にいながらビデオデッキを売ることができるというメリットがあります。値段も自分で設定できるため、うまくいけば希望価格で売ることができるでしょう。ただし、ネット上に商品をアップしたり発送したりする手間はかかります。また、買い手が見つからない場合はビデオデッキをいつまでも手元に置いておかなければならないため、確実な処分方法とはいえないでしょう。
3-8.フリマサイトを利用して売る場合
最近はフリマサイトを利用して商品を売買する人が増えているため、ビデオデッキの買取に利用してみるのも一つの方法です。サイトの運営者が間に入るため、ネットオークションに比べてトラブルが少ないというメリットがあります。また、出品方法も簡単なため、誰でも利用しやすいという点も魅力でしょう。ただし、ネットオークション同様、出品や発送に手間がかかるというデメリットはあります。
4.ビデオデッキの処分に関するよくある質問
「ビデオデッキを処分したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.ビデオデッキの人気メーカーにはどのようなところがありますか?
A.パナソニックやソニー・シャープなどが人気です。中古市場での需要も高くなっています。
Q.家庭用として最も普及したのは、どの種類のビデオデッキでしょうか?
A.VHS式のビデオデッキです。
Q.ビデオデッキの中にビデオテープが入ったままで、取り出すことができません。この状態でも処分できますか?
A.ゴミとして廃棄する場合は問題ないでしょう。買取の対象になることはまずありません。
Q.悪質な不用品回収業者を利用すると、どのようなトラブルに巻き込まれる可能性があるのでしょうか?
A.「見積もりと違う高額な料金を請求された」「回収した不用品を不法投棄された」などの例が数多く報告されています。
Q.不用品回収業者が回収できないものもあるのですか?
A.基本的に家庭から出た不用品ならば回収可能ですが、危険物や医療品・生ものなどは回収していない業者がほとんどでしょう。
まとめ
いかがでしたか? 不要になったビデオデッキの処分方法について詳しくご紹介しました。ビデオデッキを処分する方法はいくつかありますが、まだ使えそうなものは買取に出してみるのもおすすめです。ぜひこの記事を参考にして、自分にとってベストな処分方法を見つけてください。