
冷蔵庫の運び方とそのコツは?自分でもできる!
桜も散るこの季節、春からの新生活に向けて引越しを計画中の人もいるのではないでしょうか?ポカポカ陽気も手伝って、新しいスタートに気分も高揚し、新居をどのようにコーディネートするのか考えるだけでもワクワクしますよね。しかし、そんな新生活への準備に追われる中、考えなくてはならないのが引越し費用の資金繰りです。
そこで、この記事ではできるだけ出費を抑えるべく、生活になくてはならない冷蔵庫の運び方についてご紹介します。ポイントさえ押さえれば、意外とできちゃう大物家電の移動! コツをつかんでぜひトライしてみましょう。
1.自分で運ぶことができる冷蔵庫のサイズは?
生活には欠かせない家電と言えば冷蔵庫!しかし、冷蔵庫と一口に言ってもその大きさはさまざまです。ここでは、ライフスタイルに合わせた冷蔵庫とその重さについてお話ししましょう。
1-1.冷蔵庫の容量はライフスタイルによって異なる
一人暮らしの冷蔵庫の大きさは、80〜200Lが一般的な容量と言われています。その中でも普段は外食のため、めったに自炊はしないというライフスタイルであれば、場所もとらずに節電タイプの80〜120Lがちょうどよい大きさです。また、それとは逆に健康も考えて普段からお弁当持参していますというような家メシタイプなら160L以上のタイプがちょうどよい容量と言えるでしょう。
1-2.一人で運ぶことができる冷蔵庫の重量は?
引越し業者の間では冷蔵庫を自分で運ぶなら自分の体重と同じ重さが目安と言われています。ちなみに、80Lの冷蔵庫なら約25kg、120Lなら約30kg、160Lなら約50kg前後がそれぞれの大きさに対する一般的な重量です。数字だけ追えば自分の体重と大差なく一人で持てるかもと思われがち。しかし、実際に一人で持ってみるとそのズッシリ腰にくる重さにびっくりすることでしょう。普段から重い物を持ち慣れていない女性や体力にあまり自信がない高齢者にとって冷蔵庫を一人で運ぶのはあまりオススメできません。無理を強いればぎっくり腰など重いものを持ち上げたときになる急性の腰痛にかかる可能性や、冷蔵庫を落として壊してしまうリスクもあります。そうなってしまえば、せっかくの予算を抑えるための計画も医療費にかかったり新しく冷蔵庫を買い替えたりと本末転倒というもの。重たいなと思ったら、無理をせず知人に声をかけるなど二人以上で運搬作業を行うようにしましょう。
2.冷蔵庫を運ぶときにあると便利なグッズ
メモ書きの付箋など仕事の効率を上げるグッズがあるように、引越しにも作業効率をグンとアップしてくれる便利なグッズがあります。ここでは、そんな冷蔵庫を運ぶ作業にあると便利な物をいくつかご紹介しましょう。
2-1.軍手
軍手は手の保護や物を運ぶ際の滑り止めに大変便利です。冷蔵庫などの重い荷物を運ぶときは厚手の軍手がクッション素材となり、手のひらへのダイレクトな重みや痛みを和らげてくれるでしょう。手の平部分がポツポツと点状にゴム製になっている軍手は特に滑りにくく、握力が効きやすいのでオススメです。
2-1.毛布や厚手の布
運搬の際に冷蔵庫を毛布や厚手の布で包んでおくと、それらがクッション素材となり、万が一床や壁にぶつけたときの衝撃を吸収してくれます。
2-3.布製ガムテープ
運搬時の冷蔵庫の開閉を防ぐため、テープで扉や庫内の引き出しを布製ガムテープで固定しておきます。クラフト製の紙でできたガムテープより、布のガムテープの方が特殊な加工を施してある分、強度があり、冷蔵庫の運搬時などにはオススメです。
3.冷蔵庫運搬の前準備は?
冷蔵庫の運搬には前準備が必要です。運ぶ直前に準備をするのではスケジュールの予定が狂うばかりでなく、段取りの悪さが故障の原因につながってしまいます。ここでは、冷蔵庫の前準備について順を追ってご紹介していきましょう。
3-1.冷蔵庫内の食品や調味料の片付け方法
冷蔵庫の中身は運びやすいように前日までには、空にしておきましょう。新居がすぐそばだからという理由でも、庫内の温度差が食品の鮮度や味を劣化させるだけでなく、生ものの傷みによる安全性は限りなく低くなってしまいます。食材を無駄にするのに抵抗があるなら、引越しの当日から逆算して冷蔵庫にあるを使い切るような献立の工夫を立ててみるのも良いですね。いっぺんに使い切ることができないケチャップやしょうゆなどの調味料はクーラーボックスを使用し、新居で冷蔵庫が使えるようになってから新たに入れ直してもよいでしょう。
3-2.冷蔵庫の電源は引越し前日までに抜いておく
一人暮らし用の小型タイプの冷蔵庫は、霜がたまりやすいのが難点です。運搬時にこの霜があるとそれが溶けて、引越しの際、運搬時に一緒に運ぶ物を水浸しにしてしまう恐れがあります。そのため、冷蔵庫の電源は引越しの前日までに抜き、ドアを開けておきましょう。庫内にタオルなどを引いておけば、溶けた霜の水分を吸ってくれるので、その後の手入れが楽になります。霜などの水気以外にも製氷機の氷は空にし、冷蔵庫の下部にある蒸発皿の水も合わせて捨てておきましょう。
4.運搬時の注意点
冷蔵庫の運搬で注意したいのは、冷蔵庫を横に寝かせて運ばないことです。新居に階段がある、または、扉の幅などの諸事情により一時的に冷蔵庫を斜めにして本体を運び入れなくてはならない状況もあるでしょう。そういった場合に限り一時的に横や斜めにするなら問題ありませんが、軽トラなどを使った移動の際に冷蔵庫を横積みにして運搬するのは厳禁です。冷蔵庫には、庫内を冷やすためのコンプレッサーという空気圧縮機があり、フロンガスとともに機器を循環するのためのオイルが封入されています。移動の際に冷蔵庫を横にしてしまうと、車の振動によりこのオイルが冷却システムに流れる可能性があり故障の起因になってしまうのです。スペース的にどうしても横にして運ばなければならないときには、新居に設置してから半日もしくは短くても1時間経過してからコンセントを差し込み冷蔵庫を始動させましょう。うっかりミスが処分につながる大きな故障を招くことがありますので運搬時には特に注意が必要ですね。
5.新居での冷蔵庫の設置場所
重たい冷蔵庫の設置は一発で決めたいもの。ここでは、新居における冷蔵庫の設置場所について解説していきます。
5-1.相反するエネルギーは避ける
冷蔵庫は温度を下げて食料の鮮度を保つものです。そのため、庫内の温度に影響を及ぼす直射日光や西日が当たる場所に冷蔵庫を設置するのは避けた方がよいでしょう。また、ガスやオーブンなど加熱をする場所の近くも、相反するエネルギーで無駄な電気代が加算されるので注意が必要です。
5-2.冷蔵庫の放熱スペースを確保しよう
冷蔵庫は庫内を一定温度に冷やすために、熱を外部に放熱する必要があります。背面・側面などに隙間がない場合はこの放熱作業がうまくいかず、庫内の空気を冷やす効率が下がってしまいがち。そのため、一定の冷却状態を保つことができなくなったり、消費電力を無駄に使ってしまったりする可能性があるのです。200L以下の小型の冷蔵庫であれば、一般的な目安があります。上部は天井まで30cm、側面は2cm、背面は突起している部分より5cmほどが目安。この余裕の空間を作ることで放熱作業の効率がグンと高まるでしょう。
まとめ
この記事では冷蔵庫を新居に自分で運ぶ方法について解説しました。
- 自分で運ぶことができる冷蔵庫のサイズとは
- 冷蔵庫を運ぶときにあると便利なグッズ
- 冷蔵庫運搬の前準備とは
- 運搬時の注意点
- 新居での冷蔵庫の設置場所
以上について知ることで、冷蔵庫を運ぶときの注意点や前準備にはどのような事柄が必要なのかわかるでしょう。新生活は敷金礼金に加え生活備品など出て行くお金が多いものです。この記事を参考にかさみがちな出費の削減につなげてみましょう。