
タブレットの処分はパソコンと同じくらい慎重に! 捨て方を徹底解説!
パソコンと同じような機能を備え、持ち歩きにも最適だと人気なタブレット。あちこちで、タブレットを操作する姿を見るようになりました。操作が簡単なだけではなく、外出先でも常に新しい情報を見ることができ、利便性が高い製品であるゆえ、人気が沸騰しているのでしょう。タブレットの人気が高まるにつれ、より性能の高いものへモデルチェンジも激しいものです。買い替えを希望するケースもあります。
古いタブレットをどうするか悩み、処分を踏みとどまっていませんか? パソコンの処分と同じくらい迷うのが、タブレットです。たくさんの個人情報が残っているため、捨て方には十分注意してください。
今回は、タブレットの処分方法についてご紹介します。
この記事を読むことで、タブレットのリサイクルや理想的な捨て方を知ることができます。今まで悩んでいた方も、この機会に処分方法を覚えることができるでしょう。
1. タブレットの処分でまずやること
タブレットがどのごみに該当するか、まず知っておくことが大切です。誤った捨て方をしないためにも、ごみの種類ややっておくべきことを勉強しておきましょう。
1-1.データの引っ越しや消去について
パソコンやスマホには、重要データがたくさん含まれていますよね。タブレットも同じです。パソコン廃棄前にデータ消去やデータの引っ越しを行うことは、広く知られるようになってきました。
スピーディーで快適な操作性を求め、新機種を購入する方は多いです。しかし、求めているのは、今まで使っていたアプリやソフトウェアはそのままで、より快適に操作することでしょう。ですから、データを移行して使いたいと思うのです。
データ消去も忘れずにしてください。
1-2.なぜタブレットの引っ越しやデータ消去が重要なのか?
タブレットを買い替えたとしても、新機種で今までと同じように使いたいなら、データは引っ越しをして不便がないようにしておきましょう。また、タブレットを処分する前は、個人情報や機密データ流出回避のため、必ずデータ消去を行ってください。データの漏洩(ろうえい)は思わぬ形でなされてしまいます。ゆえに、自己防衛意識を持ち、タブレットから完全にデータを消し去ることが重要です。
1-3.タブレットの引っ越しやデータ消去のやり方は?
タブレットのデータは、日ごろからバックアップしておくようにしてください。バックアップがあるなら、データの引っ越しも大変スムーズにできます。移行する場合、iPadとAndroidでは設定方法が異なり、下記を参考にして設定してみてください。
1-3-1.iPad
今までのiPadからiCloud設定をオンにします。バックアップを完了した後、新しいiPadを起動してデータを復元してください。iCloudドライブから自動的に復元されます。復元後、データの引っ越しが完了です。
1-3-2.Android
今までのタブレットにある設定から、ユーザー設定を選択し、バックアップとリセットを押します。データバックアップをチェックしてください。新機種を起動した後、バックアップと復元を選び、自動復元にチェックをして完了です。
1-4.タブレットのデータ消去における注意点
タブレットは、パソコンと同レベルでデータ消去を行ってください。初期化は、出荷前に戻す単純操作です。復元は、誰の手によってもでき、捨てるためにはもうひと手間加えるようにしましょう。
- データ消去ソフトを使う
- ハードディスクを物理破壊する
上記2つを組み合わせて行う方法もおすすめです。
2. タブレットの処分方法
タブレットの処分方法はいろいろあります。それぞれのやり方にはメリットもデメリットもあるため、どちらも熟知してから選ぶようにしてください。
2-1.タブレットを処分するときに心配な法律は?
家電製品のリサイクルを目的にした法律があり、タブレットを捨てる前には過剰に心配される方もいます。法律について理解し、正しく処分する参考にしてください。
2-1-1.タブレットは家電リサイクル法に触れる?
家電リサイクル法は、家電製品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)を再利用することを定めた法律です。ごみとして廃棄せず、金属資源としてリサイクルするものであるものの、タブレットは法律の適用外製品となります。
自治体で処分する場合、家電リサイクル法が心配ですよね。法律に触れず、自治体の処分を利用できます。
2-1-2.PCリサイクル法はタブレットにも適用される?
PCリサイクル法、いわゆる資源有効利用促進法です。パソコン廃棄にあたり、PCリサイクルマークがある製品はメーカーが回収することになっています。無償回収となり、表示がない製品は有償回収です。
では、タブレットはどうでしょうか?パソコン並みの機能を備えながら、タブレットもPCリサイクル法には触れません。しかし、PCリサイクルマークが付与されているタブレットもあり、メーカーでの無償回収を受けることができます。まず、お使いの製品を確かめてください。
2-2.自治体でタブレットを処分する
2つの法律に触れないことを、前述にてご説明しました。自治体での処分は、処分費用が非常に安いメリットがあります。きちんとデータ消去し、安全を確認したなら、自治体のルールに添って処分可能です。ルールは地域によって異なり、燃えないごみか粗大ごみになります。バッテリーだけは扱い方が違う場合もあり、自治体へ確認が必要です。粗大ごみは、事前申込制になっていますから、捨てるまでに時間がかかるデメリットがあります。
2-3.販売店による引き取りを利用する
買い替えでタブレットを手放す方は、販売店に引き取りを依頼する方法もあります。バッテリーも同時に引き取ってもらえ、分別の必要もありません。しかし、事前にデータ消去を行わなければならず、買い替え前にバックアップを取っておくことが必然となります。
また、販売店では、同一製品を購入した場合に限って引き取りしているところが多く、引き取り依頼だけでは受け付けてもらえないケースもあるでしょう。PCリサイクルマークがあるものは、販売店経由でも無償回収となります。
2-4.タブレット処分業者による回収
パソコンや家電製品などの回収を行う業者では、タブレットも引き取りをしています。ほかの方法より処分費用はかかる一方、買い取りも行っているのが特徴です。使用状態が良好なもの、動作不良がないもの、充電時のトラブルがないなら、買い取ってもらえる可能性もあるでしょう。人気機種や年式が浅いタブレットなら、高額査定になる場合もあります。自治体のルールだと分別が必要なケーブルやバッテリーなども、処分にあたり面倒な手続きや手間が一切ありません。
3.タブレットをリサイクルして処分する
捨てる選択肢以外に、タブレットをリサイクルする方法もおすすめです。
3-1.中古タブレットの需要
タブレットを中古で探す方もいます。特に人気があるのは、iPadです。iPhoneやiMacとの連動も簡単で、持ち運べるパソコンとして利用する方が多いでしょう。パソコンやタブレットの中古市場は活発です。捨てるより売る方を選び、処分費用をかけずに手放す方法もいいでしょう。
3-2.タブレットをリサイクルするすすめ
現在、金属資源は大変貴重なものとして扱われ、新規採掘することで環境が破壊される危険性を訴えています。そのため、タブレットやパソコンも廃棄せず、ごみの削減と金属の再利用をしていこうとする動きがあるのです。
今お手持ちのタブレット1つでも、リサイクルすることで再び有効活用されます。1人1人が再資源化する意識を高めることで、地球がいつまでも安全で美しくあり続けることができるのです。
3-3.リセールできるタブレットとできないもの
人気機種であろうとも、ひび割れや故障があるものはリセールできません。動作に問題がある、ウイルス感染しているものも、買い取り対象にならないので注意してください。未使用品はもちろん、製造から5年以内のものなら、買い取りしやすくなります。
3-4.タブレットの買い取り価格はいくら?
最新機種を売却するなら、4~8万円の買い取り価格になることもあるでしょう。買い取り価格に差があるのは、性能や機種の違いによるものです。
Apple製品は大変人気ですから、高値で取り引きされています。高精細なRetinaディスプレイモデルのiPadは、買い取り強化をしているショップも増えており、売却先を選ぶポイントにしてみてください。
Androidタブレットについては、1~2万円台での買い取りがほとんどです。
3-5.高額査定のポイント
タブレットを高値で買い取ってもらうコツは、通常のリサイクルショップではなく、パソコンやタブレットの販売に力を入れているショップを選ぶことです。販売ルートをしっかり持ち、需要が見込めるショップを見つけましょう。必ず高額査定に結びつきます。
3-6.買い取り先によってはリサイクルできないもの
買い取り先として、リサイクルショップとタブレット処分業者があります。どちらのルートもそれぞれ特色があり、買い取りを依頼する前に知っておきましょう。
3-6-1.リサイクルショップで買い取りできないもの
リサイクルショップでは、リセールだけを目的として買い取りを行います。動作するものが前提で、動かない・起動しない・故障があるものは対象外となるため、ジャンク品とみなされてしまうのです。リサイクルショップへの売却は、必ず通常の操作ができるものにしてください。ひとたびご自身で分解しているものも、買い取り後に組み立てて再販することはできません。
3-6-2.タブレット処分業者で買い取りできないものはある?
タブレット処分業者は、リサイクルショップと同様にリセールを目的としています。とはいえ、故障していたとしても回収可能で、分解して修理部品や金属資源として再利用することもできるのです。リサイクルショップより幅広く取り扱えるのが、タブレット処分業者に依頼するメリットでしょう。
注意したいのは、通信会社との契約が継続している場合です。トラブル回避のため、必ず解約してから手放すようにしてください。
4.タブレット処分業者の選び方
高級品とみなされるタブレットもあるゆえ、価値をきちんと見極められるタブレット処分業者に依頼したいですよね。買い取りも視野に入れるなら、なおさら業者選びはこだわりましょう。
4-1.どのようなポイントでタブレット処分業者を選ぶべき?
パソコンやタブレットなどの精密機器に長(た)けている業者なら、資産価値や内部データ消去技術もしっかりしています。パソコンの処分方法と同じように、データ漏洩(ろうえい)は防ぐことが大切です。ご自分でデータ消去ができない場合、タブレット処分業者に依頼できるかも確認しましょう。
リサイクルする場合、古物商の許可を受けなければなりません。問い合わせへの対応が丁寧であることも、タブレット処分業者について知るきっかけとなります。チェックしてみてください。
4-2.タブレット処分業者の引き取り手数料
タブレット処分業者に依頼した場合、引き取り手数料は基本料金3,150円~となります。数が多い、付属品がかさばる、ほかにも処分したいなど、状況によって変動があることを覚えておきましょう。タブレットを処分する前に、いくつかの処分業者から見積もりを出してもらってください。比べるうちに、処分業者の違いに気づくはずです。
4-3.タブレット処分時のデータ消去方法
タブレットは、インターネットに接続できる機器であるゆえ、金融機関情報や閲覧履歴が残っています。まず、ご自身の手で初期化を行い、内部データをリセットしましょう。続いて、データ消去ソフトで読み取れないようにします。
- Blancco 5 Mobile(スマホとタブレットに使えるデータ消去ソフトです)
- スマホデータ完全消去(iPhoneとiPadに利用できるデータ消去ソフトです)
理想的なのは、タブレット処分業者に処分とデータ消去を依頼することです。専門機器を使った特殊なデータ消去を行い、安全にリサイクルまたは処分が実現できます。主に用いられているデータ消去方法は下記のとおりです。
- 論理的データ破壊
- 物理的データ破壊
- 磁気による上書き
リセールを目的としているなら、論理的または磁気を使うことが多いです。一方、部品のリサイクルを行うなら、ハードディスクの物理的データ破壊を行うようになるでしょう。
5.タブレットの処分でよくある質問
タブレットは高値で取り引きされることもあり、処分前にはよくある質問で小さな疑問も解消しておきましょう。手放してから後悔のないよう、ぜひご一読ください。
Q.外箱や取り扱い説明書があると高額買い取りになる?
A.付属品を含め、外箱や取り扱い説明書はある方が高額になるでしょう。高額査定を目指したい方は、日ごろからメンテナンスをしっかり行い、新品に近い状態にしておくようにしてください。いずれ買い取りに出すことを想定しているなら、外箱や取り扱い説明書は捨てずに保管しておくことをおすすめします。
Q.自治体で処分する前に取り外したバッテリーはどうすべきか?
A.バッテリーはリサイクル可能で、販売店や公共施設に設置してある回収ボックスを利用して廃棄してください。回収ボックスは定期的に回収され、正しく再資源化されます。環境保護のため、必ずリサイクルを念頭に置きましょう。
Q.タブレット処分業者の回収方法は?
A.タブレット処分業者を利用する場合、出張対応と持ち込み対応があります。出張対応は出張費がかからず、ご自身の都合に合う日にちを設定して回収してもらえる便利な方法です。無料査定も受けられ、ほかと比較する材料になるでしょう。
Q.人気機種ではない場合、買い取りは難しい?
A.タブレットの年式にもよります。人気機種でなくても、年式が浅い製品で状態がいいものであるなら、買い取り価格がつく場合もあるでしょう。ショップによって買い取り対象とするか否かは違います。ですから、無料査定で判断することが大切です。
Q.パソコンと一緒に無料処分ができる?
A.タブレット処分業者の中には、パソコンやディスプレイなど該当する製品と一緒であるなら、無料回収している場合があります。処分費用をかけたくないという方に、大変ニーズが高い方法です。
まとめ
タブレットは年々普及率が高まり、パソコンとスマホの中間地点として、携帯性もいい便利なアイテムとして人気が沸騰しています。家電リサイクル法やPCリサイクル法には触れない製品である一方、近年流通しているものにはPCリサイクルマークの表示があり、メーカーによる無償回収も受けられるのです。資源活用と環境保全の観点から、リサイクルすべきとの考え方もあり、使えるものは買い取りを利用して手放す方法をおすすめします。
ショップにより、買い取り対象や買い取り価格はさまざまです。比べて納得できるショップやタブレット処分業者を利用しましょう。中古でもニーズが高いタブレットですから、処分を優先して考えず、買い取り査定を受けてみるといいでしょう。手放してから後悔のないよう、事前にリサーチしてみることをおすすめします。