サーバーは買取してもらえる? 高額査定のポイントや買取先について

故障や買い替えなどをきっかけに、不要なサーバーの処分を考えることがあるでしょう。サーバーにはたくさんの金属が使われているため、環境保護やゴミ削減などの観点から、リサイクルが推進されています。不要になったサーバーは、買取に出すことを考えてみましょう。買取対象となるものの特徴や買取してくれる業者などを覚えておいてください。

  1. サーバーは買取してもらえるのか?
  2. 買取対象となるサーバーとは?
  3. サーバーを買取に出す前に確認すべきこと
  4. サーバーの買取先について
  5. サーバーの買取でよくある質問

買取してもらう前に、高額査定のポイントや買取価格相場などを知っておきましょう。買取先と併せ、それぞれのメリットや特徴などを理解しておくことも大切です。

1.サーバーは買取してもらえるのか?

まず、サーバーの種類や特徴、中古需要などについて考えていきましょう。

1-1.サーバーはデータを保管して情報管理をするもの

サーバーは、主に法人など複数のパソコンを使う環境で使われています。データの保管と情報操作を同時に行うもので、複数のユーザーで1つのサーバーを共有するのが一般的です。近年では、サーバーを所有せず、WEBのクラウドサーバーを利用するケースが増加しています。パソコンなどにはたくさんのデータが保管されており、サーバー内では書類データ・アプリ・メールなどの情報を整理しているのです。適切な速度で情報を送り出し、快適な環境でパソコンを操作できるようコントロールしています。

1-2.状態が良好なものは中古需要が見込める

クラウドサーバーの利用者が増え、大型サーバーの需要は減少傾向です。とはいえ、法人などでは機密情報の管理やパソコンのスムーズな操作を行うため、複数のサーバーを導入するケースがあります。サーバーは新規購入すると多額の費用がかかるのが難点です。そのため、法人の事業拡大・事業所新設、個人でホームページ作成サービスなどを請け負う場合、中古で良好な状態のサーバーを購入したいというニーズも多くあります。

2.買取対象となるサーバーとは?

買取対象になりやすい人気メーカーや種類などをご紹介します。

2-1.人気があるのは大手メーカーのもの

サーバーは、大手メーカーのものに人気が集中しています。以下は、代表的なメーカーです。

  • NEC
  • 日立
  • 富士通
  • ヒューレットパッカード
  • レノボ

サーバーには、ラックマウント型・タワー型・ブレード型があります。ラックマウント型は、ラックからサーバーを取り外す作業を伴うため、業者で買取をしてもらう際に、査定額が下がる場合があるのです。あらかじめ、ラックから外した状態で査定を受けたほうがいいでしょう。

2-2.買取価格相場の調べ方

サーバーの買取価格は、メーカー・メモリー容量・状態などによって変動があります。元値に比例し、買取価格も上昇する傾向があるでしょう。買取価格は、元値の1〜3割程度になる場合が多いものです。 買取価格の相場は、インターネットで「サーバー 買取 メーカー名 型番」などのキーワードで検索して調べる方法があります。買取業者が提示する買取価格の中間値を平均的な買取価格と考えておきましょう。

3.サーバーを買取に出す前に確認すべきこと

サーバーを買取に出す前は、状態やデータの保管状況などを確認しましょう。

3-1.製造から7年が経過したものは買取不可となりやすい

製造から7年が経過しているものは、買取対象外となりやすいでしょう。サーバーは機能向上やメモリーの大容量化が年々進んでいるため、古い機種は買取不可となる場合が多くなっているからです。型番などから製造年月日を確認し、買取可能かどうかを業者に問い合わせておくと、買取か処分かを事前に判断しやすいでしょう。

3-2.メンテナンスをしておくと高額買取になりやすい

サーバーは放電するため、ホコリや汚れなどを誘引します。買取に出す前に、細かい部分まで丁寧にメンテナンスをしておきましょう。吸排気口の目詰まりなども解消し、見栄えをよくしておくことが大切です。また、サーバーだけでなく、パソコンや周辺機器などOA機器をまとめて買取に出すほうが、買取価格を上げてもらえる可能性が高いでしょう。

3-3.データは完全に消去すること

サーバーの内部には、機密情報や個人情報が詰まっています。買取に出す前に、内部のデータは完全に消去しましょう。専用ソフトウェアでデータを消去する方法があります。データ消去の目的は、内部のデータを第三者がむやみに読み取ることができない状態にすることです。情報漏えいが起こると、金融被害や個人情報悪用など取り返しのつかない事態になります。情報漏えい防止への意識を高く持ち、データ消去はしっかり行いましょう。

4.サーバーの買取先について

サーバーの買取をしてくれる業者や自分で売却する方法などをご紹介します。それぞれのメリットやデメリットを覚えておきましょう。

4-1.専門業者なら買取してもらいやすい

OA機器などを専門に扱う業者なら、サーバーの買取をしてもらいやすいでしょう。専門業者は出張訪問での買取が可能で、サーバーの移動や運搬の手間がかからないのがメリットです。データ消去を手がけている業者なら、確実なデータ消去とデータ消去証明書の発行もしてもらえます。完全にデータを読み取れない状態にしてくれるため、情報漏えいの心配もありません。専門業者ならサーバーに関する知識が豊富なので、適正価格で買取をしてもらえます。

4-2.不用品回収業者は不用品の回収が主な業務

不用品回収業者は、不用品の回収が中心となります。ただし、買取対応ができる業者でも、サーバーの買取が難しい場合がほとんどでしょう。産業廃棄物として回収後に処分してもらう場合、回収費用や出張訪問費用がかかります。不用品回収業者の費用は高めで、サーバー1台につき数千〜数万円と高額な費用がかかる場合もあるでしょう。

4-3.ネットオークションは業者による出品がほとんど

自分で売却する場合、ネットオークションなどを利用する方法があります。誰でもサイトへ利用登録をすれば出品できますが、サーバーは業者による出品がほとんどです。メンテナンスやデータ消去などを終えたものや、年式が浅い美品などが多く出品されています。個人出品のサーバーは買い手がつきにくく、売れる時期を読むことができません。また、安全に届けられる手段を確保し、厳重にこん包する必要があるなど、手間と時間がかかるのがデメリットです。

4-4.リサイクルショップでは買取が難しい

リサイクルショップは、家具や家電などの生活用品を取り扱っています。そのため、サーバーなどOA機器の取り扱いが少なく、買取が難しい場合がほとんどです。査定を受ける際は持ち込みが必要など、サーバーの買取先には適していません。買取してもらえたとしても、相場より低い価格での買取になる場合も目立ちます。専門業者を利用したほうが安心です。

5.サーバーの買取でよくある質問

サーバーの買取に関する質問を集めました。

Q.リースで使用中のサーバーは買取に出すことはできないのか?
A.リースで使用中のサーバーを無断で買取に出すことはできません。リース契約の内容を確認してください。契約期間満了後に一定金額で買取が可能などの記載がある場合、所有権が法人に移ってから、専門業者などに買取に出すことができます。

Q.破損や故障で動かないサーバーの処分はどうすべきか?
A.破損や故障がある場合、買取してもらうことは難しいでしょう。業者の中には、スクラップとして1kgあたり50円前後での買取価格をつけてくれるところもあります。しかし、サーバーの内部にはたくさんの金属資源が含まれているため、専門業者にリサイクル回収をしてもらう方法がおすすめです。

Q.サーバーのパーツだけでも買取は可能なのか?
A.業者によっては、パーツだけの買取ができる場合があります。たとえば、電源ユニットや電源補助装置などです。専門業者に相談し、パーツだけの買取が可能かを確かめてみましょう。

Q.業者によるサーバーのデータ消去は費用がかかるのか?
A.無料で行ってもらえる場合もあれば、サーバー1台あたり数千円程度の費用がかかる場合もあります。業者のサービス内容はそれぞれ異なるため、利用前にしっかり確認することが大切です。

Q.専門業者による買取は、個人でも利用できるのか?
A.業者によって異なります。法人からの依頼に限られてしまう場合もあるでしょう。利用条件などを事前に確認し、個人でも利用できる業者を探してください。

まとめ

不要になったサーバーは、買取に出すことができます。ただし、買取では人気メーカーで状態がいいものに限定され、メモリー容量や年式なども査定に影響するでしょう。なるべく見栄えがよくなるようメンテナンスをしておくことが、高額買取につなげるポイントです。買取は、データ消去や出張訪問での買取など、サービスが充実した専門業者を利用しましょう。適正価格で買取をしてもらうためにも、サーバーの取り扱いが豊富な専門業者に依頼してください。