
不要なスキャナーを捨てるには? 正しく処分する方法を解説!
「要らなくなったスキャナーを廃棄したいけど、方法がわからない」など、スキャナーの捨て方に頭を抱えている人は多いでしょう。パソコンを購入するとき、スキャナーやプリンターなどの周辺機器も一緒にそろえるものです。しかし、一生使い続けることができるわけではありませんよね。途中で壊れたり、寿命がきたりと使えなくなる日がやってきます。捨て方がわからないからと適当に処分すれば、不法投棄や法律違反になる恐れもあるのです。
そこで本記事では、スキャナーの基礎知識や小型家電リサイクル法・廃棄方法など詳しく説明します。
- スキャナーを廃棄する前に知るべきこと
- 小型家電リサイクル法とスキャナー
- スキャナーの廃棄方法~自分で捨てる場合
- スキャナーの廃棄方法~家電量販店による下取りの場合
- スキャナーの廃棄方法~中古品として売る場合
- スキャナーの廃棄方法~回収業者に依頼する場合
- スキャナーの廃棄に関するよくある質問
この記事を読むことで、スキャナーを正しく廃棄するために必要な知識と情報を得ることができます。スキャナーを廃棄したい方や処分方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1.スキャナーを廃棄する前に知るべきこと
スキャナーの廃棄方法について知る前に、寿命やよくある故障・ゴミの分類について知っておかなければなりません。基礎知識をきちんと身につけておきましょう。
1-1.スキャナーの寿命について
文字・写真・絵などの原稿をデータに変換する入力装置がスキャナーです。画像を光学的に読み取ることができるため、頻繁に使うほど寿命が早くやってきます。使用頻度によって異なりますが、スキャナーの平均寿命は5年です。使用期間が5年以上たてば、故障や不具合も出始めます。
1-2.スキャナーによくある故障とは?
スキャナーによくある故障は、さまざまです。主な故障内容を以下に記してみました。
- 画像や原稿がうまく読み取れない
- 読み込みまでに時間がかかる
- 異音がする
- 接続エラーが頻繁に起こる
- 正常に作動しない
- 画像に筋やかすれが入る
1-3.修理するか、廃棄するか?
修理か、それとも廃棄するかで悩んだときは、使用年数を考慮してください。使用年数が5年以上経過しているのであれば、修理よりも廃棄したほうが効率的です。たとえ、修理できたとしても再び故障する恐れがあります。また、修理に必要な部品が集まらなかったり、修理費用がかかったりすることもあるでしょう。
1-4.スキャナーは何ゴミか?
ほとんどの自治体では、スキャナーを粗大ゴミに分別しています。一般的にスキャナーはサイズが大きいため、一辺30センチメートル以上=粗大ゴミになるのです。ただし、必ずしもすべての自治体が同じゴミに分類しているとは限りません。処分前に、自治体のホームページなどで確認したほうがいいでしょう。
2.小型家電リサイクル法とスキャナー
電子機器であるスキャナーは、小型家電リサイクル法が関係しています。廃棄する前に、小型家電リサイクル法についてもきちんと把握しておきましょう。
2-1.小型家電リサイクル法について
小型家電リサイクル法は2013年4月に施行された法律です。小型家電に含まれている、レアメタルや銅などの有用資源を再活用するためにつくられました。有用資源を無駄にしないため、再資源化を目指すための取り組みです。
2-2.スキャナーは対象品目か?
スキャナーは小型家電リサイクル法の対象品目です。そのため、法律で定められているルールに基づいた方法で処分しなければなりません。もし、間違った方法で処分すれば、法律違反として罰金が科せられることもあるでしょう。
2-3.対象品目の捨て方と注意点
小型家電リサイクル法の対象品目は、自治体で捨てるか、または認定事業者に回収を依頼するかどちらかの方法で処分します。また、リサイクルショップやネットオークションを利用して売るのも1つの手です。自治体で捨てる場合、自己判断で燃えるゴミや燃えないゴミとして捨てることはできません。自治体のルールを確認したうえで処分してください。
3.スキャナーの廃棄方法~自分で捨てる場合
スキャナーを自分で処分する場合、自治体に回収してもらうのが最もポピュラーな方法です。では、自治体回収の内容や回収ボックス・費用・メリットとデメリットなど詳しく説明しましょう。
3-1.自治体回収
自治体で決められているゴミの分類を確認して、手順どおりにすすめてください。例えば、粗大ゴミの場合、申し込みが必要な自治体があります。また、粗大ゴミシール(券)を地元の商店やスーパーなどで購入し、貼りつけなければなりません。シール(券)を貼りつけたら、回収指定場所まで運びます。
3-2.回収ボックスの利用
公共施設や役所に回収ボックスを設置している自治体があります。回収ボックスとは、小型家電専用の回収箱で、投函(とうかん)するだけで無料で処分できるものです。ただし、回収ボックスに入れられるサイズは決まっています。設置している自治体はホームページにサイズも記載しているので、ぜひ確認してください。
3-3.回収費用
回収ボックスは無料ですが、粗大ゴミとして処分する場合はリサイクル料金がかかります。具体的な料金は自治体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。だいたいの目安料金は、500円~です。スキャナーのサイズによってはもっとかかる場合もあります。
3-4.メリット・デメリット
重たく大きいスキャナーは1人で運ぶことができませんよね。自治体で処分する際は、指定回収場所まで自分で運ぶ必要があります。無理して運べばケガをする恐れもあるため要注意です。また、回収日が決まっており、その日がやってくるまで処分できません。手間と時間がかかる点が、自治体回収のデメリットでしょう。逆に、メリットは、費用を安く抑えられる点です。
3-5.注意点
「分解すれば燃えないゴミとして捨てられる」と考える方もいますが、自治体のルールをきちんと守ることが大切です。手っ取り早いからと自分の都合だけで処分をしてはいけません。自治体の決まりをしっかり確認して、指示に従うようにしてください。
4.スキャナーの廃棄方法~家電量販店による下取りの場合
新しいスキャナーに買い替える場合、家電量販店による下取りが利用できます。ただ、下取りを利用する場合は、いくつかある注意点を確認しておかなければなりません。これから、家電量販店の下取りやメリット・デメリットなど説明します。
4-1.家電量販店の下取りについて
すべての家電量販店が下取りサービスをおこなっているわけではなく、扱っていないところもあります。下取りは要らないものを買い取り、販売価格から買取額を差し引く方法です。普通に購入するよりも安く手に入れることができます。まずは、家電量販店が下取りを受けつけているかどうか確認してください。また、買い替えを条件にしているところや下取りをおこなっていないところが多いでしょう。
4-2.通販業者の場合
通販業者も加点量販店と同じく、下取りを扱っているところが限られています。新しいものを購入してくれる人限定やキャンペーン期間中だけというところもあるのです。そのため、通販業者も下取りしているか確認しましょう。
4-3.手数料について
下取りできない場合や条件に当てはまらなかった場合、手数料がかかるケースが多いでしょう。下取りサービスを実施しているお店でも、必ず下取りしてくれるとは限りません。逆に、お金がかかったり、送料が自己負担になったりすることもあるのです。具体的な手数料が知りたい方は、お店に問い合わせてみてください。
4-4.メリット・デメリット
要らなくなったスキャナーの処分と新しい商品の購入が同時にできることが、下取りのメリットです。また、下取りが可能な場合、費用をかけずに処分できます。しかし、下取りしてもらえるお店が少ないこと、下取りをしていても古いスキャナーは該当外になることなどがデメリットです。
5.スキャナーの廃棄方法~中古品として売る場合
まだ、使えるスキャナーの場合は捨てるのではなく、中古品として売ることができます。売るという選択も処分方法の1つです。では、中古品として売る場合どうしたらいいのか詳しく見ていきましょう。
5-1.売れるスキャナーとは
買い取ってもらえるものと買い取りできないものがあります。壊れていて使えないスキャナーはどこのお店でも売れません。買い取り不可になるため、ほかの方法で処分してください。逆に、売れるスキャナーは以下の項目に当てはまるものです。
- 未使用、または新品状態に近いもの
- 目立つ傷や汚れがついていないもの
- 正常に稼働できるもの
- 販売から5年以内のもの
5-2.売る方法
スキャナーを売る場合、ほとんどの方がリサイクルショップを利用するでしょう。リサイクルショップの利用は代表的な売却方法です。しかし、査定額に納得がいかない・適切な買い取り額をつけてくれないというデメリットがあります。また、重いスキャナーでも自分で運ばなければなりません。リサイクルショップ以外の方法としては、ネットオークションの利用があります。ネットオークションの利用は、自分で出品額が決められる点がメリットです。買い手が見つかればすぐ処分できるでしょう。けれども、郵送するための梱包(こんぽう)や手続きは自分でおこなわなければなりません。
5-3.注意点
目立つ傷がついている・故障している・正常に稼働しないという状態は、リサイクルショップでは買い取りできません。また、製造年月からある程度経過しているスキャナーも需要が低くなるため、買取額がつかない可能性があります。ネットオークションでも入札がない限り処分できませんので、注意してください。
6.スキャナーの廃棄方法~回収業者に依頼する場合
回収業者は壊れているスキャナーでも回収可能です。なかなか自分で処分することができない方は、回収業者に依頼するといいでしょう。
6-1.業者選びのポイント
スムーズに処分できるかどうかは、業者選びが大きなポイントです。安心して依頼できる業者を選ぶためにも、以下のポイントに注目してください。
- 許可を取得しているか
- スタッフの対応が丁寧かつスピーディーか
- 回収・買い取りを両方おこなっているか
- 見積もり内容が明確になっているか
6-2.メリット・デメリット
スキャナーの中には持ち運びが難しいサイズや重いものがありますよね。お店に運ぶのも一苦労です。しかし、業者に依頼すれば回収しにやってきてくれるため、運搬する必要はありません。楽して処分できる方法です。また、スキャナーのほかにパソコンなど要らないものも処分できます。自治体よりも処分費用がかかるデメリットを持っていますが、メリットのほうが多いのです。
6-3.回収方法
ほとんどの回収業者が出張回収を採用しています。依頼者のお宅に伺い、その場で見積もり・査定→回収という方法です。自宅にいながら処分できるため、回収業者に依頼する方が増えています。
6-4.無料回収業者の注意点
業者の中には無料回収を行っているところがあります。「無料で処分できるからラッキー」と思いますが、無料回収業者との間でトラブルが続出中です。「無料といっていたのに料金を請求された」「不法投棄されていた」というトラブルが目立ちます。スキャナーを処分するのもリサイクル料金がかかるため、適切な見積もりを提示する業者に依頼しましょう。
6-5.回収業者に依頼する際の注意点
不用品回収・買取サービスを実施するためには、各都道府県から許可を取得しなければなりません。中には、きちんと許可を取得していない業者がサービスを受けつけていることもあるため、注意が必要です。依頼する前に、きちんと許可を取得しているか確認しましょう。また、複数の業者から出る見積もりを比較してください。比較することで良い点と悪い点が見えてきます。
7.スキャナーの廃棄に関するよくある質問
スキャナーの廃棄に関するよくある質問を5つピックアップしてみました。
Q.スキャナー本体にデータは残るのか?
A.スキャナーにデータを記録するハードディスクを内蔵しているかどうかがポイントです。ハードディスクを内蔵しているスキャナーはデータが残ります。逆に、ハードディスクを内蔵していないスキャナーはデータが残りませんので安心してください。一般的に、家庭用のスキャナーはハードディスクを内蔵していません。
Q.データの消去方法が知りたい
A.企業向けの複合機やデジタル複写式・スキャナー類にはハードディスクが内蔵されています。そのため、データを完全消去してから処分しなければなりません。スキャナーのメーカーでは、データ消去サービスをおこなっているところもあります。確実に消すためにも、1度メーカーに相談しましょう。
Q.高価買い取りのコツとは?
A.できるだけ、高く売るためにはスキャナーをキレイに掃除してください。外見をキレイにするだけでも見栄えがよくなります。また、ほかの不用品と一緒にまとめて売るのも1つのポイントです。1つだけよりもまとめて買い取りするほうが効率的なので、高価買取が期待できます。
Q.スキャナーの部品が欠けていても買い取り可能か?
A.業者によっては部品が欠けていると買い取り不可になる可能性があります。ただ、自分で判断できない状態もあるので、そんなときは1度業者に尋ねてみましょう。査定をおこなう際は、どの部品が欠けているのか、きちんと査定スタッフに伝えてくださいね。
Q.見積もりにお金はかかるのか?
A.ほとんどの業者で、見積もりは無料です。買い取りできるかどうか、処分費用はどのくらいかかるのか、見積もり内容をきちんと確認しなければなりません。
まとめ
スキャナーの廃棄方法は、主に、自治体回収・販売店による下取り・リサイクルショップやネットオークション・回収業者と4つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットをきちんと把握しておけば、自分に合った方法が選択できるでしょう。
また、企業向きのスキャナーにはハードディスクが内蔵されている可能性があります。ハードディスクが内蔵されているものはデータが残っているため、完全消去をして処分しなければなりません。スキャナーを処分する前に、ハードディスクを内蔵しているのかチェックしてくださいね。事前に知識を習得して、上手にスキャナーを処分しましょう。
もしこの記事が役に立ったら、記事下のボタンを押してシェアしてくださいね。