遺品が捨てられない?! こんなときはどうやって対処すればいいの?


遺品は、故人を思い出させてくれる大切なものです。形見分けされたものを、大事に取っておられる方も多いでしょう。しかし、最近は遺品の整理に悩んでいる方も多いのです。遺品を捨てなければいけないけれど、捨てられないという方も少なくありません。

そこで今回は、遺品が捨てられないときの対処法をご紹介します。時間が許せばゆっくり対処していけばよいでしょうが、そうもいかないときもあるでしょう。そのようなときの対処法も、ご紹介します。これから遺品を整理しなければならないという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

  1. 遺品が捨てられないときとは?
  2. 遺品を処分できないときに対処法とは?
  3. おわりに

1.遺品が捨てられないときとは?

まず始めに、「遺品が捨てられない」と思ってしまいやすいときをご紹介します。心の整理がついていないときももちろんですが、それ以外にも遺品が捨てられずに困るときがあるのです。

1-1.亡くなり方が突然だったとき

人は、いつか必ず寿命を迎えます。高齢になって病気がちになれば、周りの人もある程度覚悟ができるでしょう。しかし、交通事故や急な病気で突然亡くなってしまうと、遺族は心の整理がつきません。ですから、「亡くなった人の部屋をそのままにしている」という方も多いのです。

1-2.遺族の心の整理がついていないとき

たとえ天寿をまっとうされたといっても、親しい人をなくした遺族の心は激しく乱れるでしょう。回復するまでには、時間が必要です。まだ故人の死を受け入れられないときに、遺品の整理をしようとしてもうまくいきません。やらなければいけないけれど、体が動かない。という状態にもなりがちです。

1-3.金銭問題が発生した

故人がたくさん借金を残して相続放棄しないと大変なことになる、というケースは少なくありません。しかし、相続放棄をすると故人の持ち物に対する権利が一切亡くなります。ですから、不用意に遺品整理をすると相続放棄が認められ亡くなることもあるのです。また、逆に故人が美術品などのコレクターだった場合、価値があるものの所有権をめぐって遺族同士が争うこともあります。

さらに、故人が「その世界では有名なコレクター」などだった場合は、同じコレクターや業者が遺品の行方に口を出してくることもあるでしょう。その結果、いつまでたっても遺品整理が進まないこともあります。

1-4.ゴミ屋敷でどこから手をつけてよいか分からない

今、実家が知らない間にゴミ屋敷になってしまった、という人が増えているのです。テレビや雑誌などでたびたび特集が組まれますので、ゴミ屋敷のすさまじさをご存じの方も多いでしょう。所有者が亡くなれば、ゴミ屋敷はゴミごと遺族へ引き継がれます。

故人と疎遠だった場合は、ある日突然「ゴミ屋敷を片付けてください」と行政から連絡がくる場合もあるのです。故人の家が遠かった場合は、自分で片付けることもままならないでしょう。

2.遺品を処分できないときに対処法とは?

では、遺品を捨てられないときはどうやって対処すればよいのでしょうか? この項では、対処法の一例をご紹介します。

2-1.時間をかけて整理していく

持ち家に住んでいて、遺品整理に時間がかけられる場合は、焦る必要はありません。心の整理をつけながら、ゆっくりと遺品を整理していきましょう。ただし、明らかなゴミはすぐに始末してください。

また、洋服は一部を除いて木綿、ウール、絹と天然素材が多いです。どんなに丁寧にしまっておいても虫がついたり劣化したりしてしまうでしょう。ですから、「故人の遺品の中でこれだけは絶対に大切にしたい」というものがあった場合は、早めに保管方法を考えた方がよいですね。

2-2.形を変えて保管する

故人の遺(のこ)した遺品が少なければ、すべて取っておくこともできるでしょう。しかし、故人の遺品がたくさんあったり大きかったりすれば、すべては保存しておけません。特に、故人が賃貸住宅に住んでいた場合は、速やかに退去しなくてはならないのです。トランクルームに預けておくにも限界があるでしょう。

そこで、形を変えて保存しておく方法を考えてみてください。最も簡単な方法は、写真を撮ることです。洋服だったら人形やぬいぐるみが着られるようにミニチュアサイズに作り直すことも可能でしょう。最近は、思い出の家具などもミニチュアに作り直してくれるサービスもあるそうです。

また、故人が特に大事にしてきた持ち運びができるものだけを形見として遺(のこ)し、あとは供養をしてお焚(た)きあげしてもらえば、遺族もすっきりしやすいと思います。さらに、本などリサイクルできるものは、大事にしてもらえそうな人や場所に譲りましょう。死蔵されているより故人も喜びます。

2-3.遺産として分けてしまう

金銭的に価値がある美術品などが多数遺(のこ)された場合は、遺品ではなく資産として分配しましょう。そうすれば、法律に沿って分配できます。また、第三者の好きにさせないように対策をしっかりしておいてください。しつこい人には、「弁護士に処分を一任しております」で押し通しましょう。

また、遺産放棄をしている場合も同じです。弁護士や司法書士が相談に乗ってくれますので、アドバイスに沿って処分できるものは処分してください。遺産放棄をしても、常識の範囲内で形見分けをすることは可能です。

2-4.遺品整理サービスを利用する

故人の自宅が遠くて遺品整理に行けないという方や、遺品が多すぎてとても片付けられないという場合は、遺品整理サービスを行っている業者を利用しましょう。遺品整理サービスを行っているのは、専門の業者と不用品回収業者が多いです。また、便利屋も遺品整理を手伝ってくれることもあります。ただし、整理する遺品が多いほど、不用品回収業者や専門の業者に依頼した方がよいでしょう。

特に、ゴミ屋敷の場合は素人が片付けるのはほぼ不可能な物件もあります。費用はかかりますが、放っておいて家屋がいたんだり近所から苦情が来きたりするよりはましです。

また、賃貸物件の場合は、ゴミを早く片付けないと多額の修繕費用を請求されることもあるでしょう。どちらにしても、早く片付けるのに越したことはありません。兄弟間で話がつかない場合は、誰かが代表で費用を出して、その分を遺産から多めに取るという方法もあります。

3.おわりに

いかがでしたか? 今回は遺品が捨てられないときの対処法についてご説明しました。
まとめると

  • 遺品は遺族の心の整理がつけられなければ、捨てられないことが多い。
  • 金銭問題が発生しても遺品が片付けられない。
  • 遺品の量が多すぎたりゴミ屋敷になってしまったり場合も片付けられない。
  • 自分では対処できないと思ったら、遺品整理サービスを依頼しよう。
  • 金銭問題が発生した場合は、弁護士や司法書士に依頼しよう。

ということです。高齢化社会を迎えた今、高齢者の遺(のこ)した遺品を片付けるのも高齢者というケースが増えています。高齢になるほど判断がつきにくくなったり、遺品を片付ける体力が亡くなったりするのです。「捨てるのはもったいない」という気持ちも分かりますが、早く片付けないと遺品が劣化して大変なことになるでしょう。インターネットを検索すれば、遺品整理サービスを行っている業者はすぐに見つかります。見積もりは無料というところが多いので、まずは相談してみましょう。