
マットレスの処分方法は? 処分する流れと処分時の注意点も紹介
マットレスは自治体で処分できるのか、どのように処分すればいいのかなど、マットレスの処分方法で悩んでいる方は多いでしょう。サイズが大きめのマットレスは処分するのにひと苦労ですが、いくつか方法を把握しておけば自分に合ったやり方で捨てることができます。また、スピーディーかつ労力をかけずに処分できる方法もあるので、しっかりとチェックしておきましょう。
本記事では、マットレスの処分方法について解説します。
この記事を読むことで、マットレスを処分する前に確認すべきことや処分時の注意点も分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.マットレスの処分前に確認すべきこと
まずは、マットレスの処分前に確認しておきたいことをチェックしておきましょう。
1-1.マットレスの状態を確認する
マットレスを処分する前にチェックしておきたいことは、マットレスの状態です。たとえば、使用回数が1回だけだったり、未使用品または新品だったりする場合、そのままゴミとして処分するのはもったいなく感じるでしょう。マットレスは寝具類ですので買い取ってもらえないイメージがありますが、新品状態に近いものなら買取対象になります。買い取ってもらうことができれば処分費用はかかりませんので、捨てる前にマットレスの状態をチェックしてください。
1-2.サイズ・素材を確認する
状態のほかにも確認してほしいことがあります。それは、マットレスのサイズと素材です。特に、マットレスのサイズは自治体で処分する場合、サイズによって処分方法や回収費用がかかる可能性があります。マットレスの中には、スプリング(金属類)が含まれているものもあるので、その際は素材によってゴミを分類しなければなりません。手間と時間がかかってしまいますが、事前にサイズと素材を確認しておくことでスピーディーに処分できるでしょう。
2.マットレスを処分する方法
ここでは、マットレスを処分する方法について解説します。
2-1.粗大ゴミとして処分する
自治体回収のゴミとして処分する場合、ほとんどの自治体でマットレスは粗大ゴミ扱いになるでしょう。一般的に、一辺が30cm以上になるものは粗大ゴミに分類されます。ただし、お住まいの地域によってゴミの分類が異なるため、自治体のホームページ等でチェックしておきましょう。また、粗大ゴミとして処分する場合は、事前の申し込みが必要だったり、粗大ゴミシールを購入しなければならなかったりと決まりがあります。なお、ゴミ収集センターまで自分で運ぶこともできますが、マットレスは重量があるものですので無理はしないようにしてください。
2-2.不用品回収業者に依頼する
自治体以外の処分方法としては、不用品回収業者に依頼する方法があります。不用品回収業者に依頼する大きなメリットは、手間と時間をかけずに処分できることです。即日対応が可能な不用品回収業者に依頼すれば、すぐに回収してもらえるでしょう。また、出張回収を利用すれば、わざわざ自分たちで運び出さなくてもスタッフが家まで回収しにてくれます。さらに、さまざまな不用品を扱っているので、マットレス以外にも処分したいものがあればまとめての回収も可能です。ただし、不用品の大きさや数などによって処分費用が異なるため、見積書は事前に確認しておきましょう。
2-3.リサイクル業者に引き取ってもらう
リサイクル業者にマットレスを引き取ってもらうのも処分方法の1つです。処分するにはもったいない……と思っている方は、リサイクルショップや買取業者に引き取ってもらいましょう。前述したように、新品状態に近いものや未使用品は高く売れる可能性があります。また、買取不可になったとしても、リサイクル業者の中には引き取ってもらうところもあるでしょう。引き取りに費用がかかるかどうかは業者によって異なるため、事前の確認が必要です。
3.マットレスの処分方法を選ぶポイントと主な流れ
ここでは、マットレスの処分方法を選ぶポイントと主な流れを解説します。
3-1.費用面を重視する
どの処分方法を選択するかどうかは人それぞれ異なります。まずは、自分が何を優先したいのか考えてみてください。たとえば、費用面を重視する方なら、なるべく処分費用がかからない方法がおすすめです。状態がいいマットレスであれば、買取業者やリサイクルショップに査定を依頼するといいでしょう。自分で買い取ってもらえるか判断できない場合も、一度査定に出してみると査定額がつく可能性もあります。また、買い取ってもらえない古いマットレスは、自治体回収を利用してください。粗大ゴミに分類されても処分費用は数百円で済むので、処分費用をなるべく抑えたい方には最適な方法といえるでしょう。ただし、手間と時間がかかる点を踏まえて処分してください。
3-2.費用よりもスピーディーさを重視する
引っ越しなどで急にマットレスを処分しなければならないとき、自治体回収は回収日や回収場所が決まっているのですぐに処分することはできません。けれども、即日対応が可能な不用品回収業者に依頼すれば、スピーディーにマットレスを捨てることができるでしょう。費用よりもスピーディーさを重視する方は、自治体回収よりも不用品回収業者がおすすめです。自分が何を優先すべきか、今の状況を把握した上で処分方法を選ぶといいでしょう。
3-3.回収までの大まかな流れをチェック!
ここでは、自治体回収のゴミとして処分する方法と不用品回収業者に依頼する方法の流れを紹介します。
3-3-1.粗大ゴミとして処分する場合
粗大ゴミとして処分する際、大まかな流れは以下のとおりです。
- 自治体のホームページでマットレスの処分方法とゴミの分類を確認する
- 粗大ゴミ受付センターに電話またはインターネットから申し込む
- 粗大ゴミ処理シールを近くのコンビニまたはスーパー等で購入する
- 回収日までに指定場所まで運ぶ
このほかの方法としては、直接ゴミ処理センターに持ち運ぶ方法もあります。
3-3-2.不用品回収業者に依頼する場合
不用品回収業者に依頼する際、処分までの大まかな流れは以下のとおりです。
- 不用品回収業者に電話またはホームページのフォームから問い合わせをする
- 回収してもらいたい不用品の大きさや量などを伝える
- 訪問日時に業者スタッフがやってきて見積書を出してもらう
- 見積書の内容に確認したら契約し回収してもらう
- 回収後、回収費用を支払って完了
具体的な流れは不用品回収業者によって異なるので事前の確認が必要です。念のため、追加費用が発生するケースなども尋ねておくといいでしょう。
4.マットレスを処分する際の注意点
ここでは、マットレスを処分する際の注意点を解説します。
4-1.無理に解体しない
マットレスを解体すれば、粗大ゴミとしてではなく燃えるゴミまたは燃えないゴミとして捨てることができます。粗大ゴミよりも処分費用が節約できるので、中には無理をして解体しようとする方がいるでしょう。けれども、マットレスの中には金属のバネが入っていたり、サイズが大きいと解体が難しくなったりすることもあります。無理をしてマットレスを解体した結果、ケガをしたという方もいるので十分に注意しなければなりません。処分費用が安くなるからと無理をして解体をするのはNGです。
4-2.運搬時の注意点
自分でマットレスを運び出す際も、プロの業者に搬出を依頼する際も、ドアや入り口から運び出せるかどうか事前に確認しておかなければなりません。大きめサイズのマットレスは、運び出すにも時間と手間がかかってしまいます。エレベーターがないアパートの場合、階段を使って運び出さなければなりません。ドアや入り口を通ることはできるのか、どのように運ぶのか経路も事前の確認が必要です。自分で運搬するのが困難な場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。
4-3.悪徳業者に要注意!
不用品回収業者の中には、不正を働く悪徳業者が存在しています。「回収したものが不法投棄されていた」「回収後に高額な費用を請求された」などのトラブルが続出しているので注意しなければなりません。特に、近年は不用品回収業者を利用する人が増えていることもあり、悪徳業者とのトラブルが多発しています。トラブルにならないようにするためには、業者選びのポイントを押さえておく必要があるでしょう。どの不用品回収業者に依頼すればいいのか分からない方は、下記のポイントを参考にしてください。
- 不用品回収の実績があるか
- 不用品の回収だけでなく買取サービスも行っているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- 口コミや評判がいいか
- 無料相談や無料見積もりを行っているか
5.マットレスの処分に関してよくある質問
マットレスの処分に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.マットレスの平均寿命は?
A.データ ん族で作られたコイルやスプリングが入っているマットレスは、10年程度が寿命だといわれています。ボンネルコイルマットレス・ポケットコイルマットレス・高密度連続スプリングマットレスなどが当てはまるでしょう。金属を使っていないウレタン・樹脂素材のマットレスの平均寿命は約3~5年と短めです。
Q.マットレスの処分費用はいくらぐらいか?
A.自治体で処分する場合は、粗大ゴミに分類されるので数百円程度かかるでしょう。自分で解体できる大きさであれば、燃えるゴミまたは燃えないゴミとして処分できるので処分費用はかかりません。ゴミ袋代だけの費用で済みます。また、不用品回収業者に依頼する際は、回収費用が約3,000~5,000円かかるでしょう。回収費用のほか、収集・運搬費用がかかる可能性もあるので見積書の確認が必要です。
Q.どんなマットレスが高く売れるのか?
A.基本的に、新品状態に近いマットレスほど高く売れる傾向があります。中でも、人気ブランドのマットレスは高価買取が期待できるでしょう。たとえば、日本発祥のフランスベッドやエアウィーヴなどです。フランスベッドはマットレスに加え、介護医療用ベッドに開発に力を入れており、最高品質のものは50万円以上の元値がします。元値が高いマットレスは中古市場でも需要があるので高く買い取ってもらえるでしょう。
Q.新しいマットレスを購入する際の最適な処分方法は?
A.新しいマットレスの購入を考えている方は、購入店に古いマットレスを回収してもらえる可能性があります。たとえば、大手の家具飯場店などでは、新しいマットレスの購入と引き換えに古いマットレスの回収を行っているのです。古いマットレスの処分にかかる費用も抑えることができるため、購入店に回収してもらえるか、回収してもらえる場合はいくらかかるのか尋ねてみてください。
Q.無料回収業者に依頼しても大丈夫か?
A.無料回収業者は悪徳業者の可能性があるので安易に依頼しないほうがいいでしょう。無料といっていたのに後で追加費用を請求されたといったトラブルが相次いでいます。無料回収業者に依頼するよりも、適切な値段で回収してくれる業者に依頼したほうが安心です。特に、街中をトラックで回っている無料回収業者には気をつけたほうがいいでしょう。
まとめ
マットレスを処分する前に、状態・サイズ・素材をチェックすることが大切です。状態がよければ買取専門業者やリサイクルショップなどで買い取ってもらえるでしょう。不用品回収業者の中にも、不用品回収のほかに買取サービスを行っているところがあるのでぜひチェックしてください。自治体回収で処分するよりも費用はかかりますが、スピーディーに処分できるでしょう。マットレス以外にも不用品があれば、まとめて回収してもらえるのも大きなメリットです。処分方法それぞれの特徴を把握しておけば、そのときの状況に合った方法でマットレスが処分できるでしょう。