
スタッドレスは何シーズンもつの? 車のタイヤ…寿命を見極める方法
寒冷地では、そろそろタイヤ交換の時期がやってきます。そのたびに悩むことと言えば「まだこのタイヤで大丈夫なのだろうか…」という問題でしょう。タイヤにも寿命があります。買い替えの目安を知らなければ、危険な状態で運転を続けることになってしまうでしょう。
「車のタイヤは何年くらいで寿命を迎えるのか?」「どのような状態になったら買い替えを検討すべきか知りたい」「古いタイヤの処分方法は?」そんな人たちのために、タイヤの寿命や処分方法についてまとめてみたいと思います。
1.車のタイヤは何年が寿命?
1-1.タイヤの寿命は5年
「タイヤの寿命は何年か?」という疑問を持つ人は多いでしょう。もちろん、車の使用頻度や使用状況によって寿命は異なります。
また、銘柄によっても長持ちするかどうかは変わってくるでしょう。実は、車のタイヤは、全く走行していない状態でも劣化します。その理由は、経年によるものです。一般的に、タイヤの寿命は5年と言われています。しかし、もっと早く寿命を迎えてしまうタイヤもあるでしょう。
- 急ブレーキや急発進、急ハンドル
- ブレーキとアクセルの頻度が高い
- 車の荷重が重い
- 高速走行が多い
- 空気圧が適正でない
- タイヤのローテーションをしていない
- 洗剤やワックスをよく使う
- 直射日光が当たる場所に保管する
以上が、タイヤの劣化を早める要因です。当てはまる点が多い人は、早めにタイヤの劣化をチェックする必要があるでしょう。
1-2.走行距離による目安
タイヤの寿命は、もちろん走行距離によっても変わってきます。では、何キロくらい走ったら、そのタイヤは寿命を迎えることになるのでしょうか。走行距離においての目安は、車種や道路状況によって異なります。覚えておいてもらいたいのが「一般的な新品のタイヤで、ゴムが1ミリメートル摩擦するのに5,000キロメートルかかる」ということです。このことから計算すると、交換時期の目安は短くて30,000キロ、長くて65,000キロということになります。
1-3.タイヤの状態による目安
大切なのは、年数や走行距離よりも、タイヤの状態を見極めることです。購入から2~3年しかたっていなくても、走行距離が短くても、タイヤが劣化する可能性はあるでしょう。まずは、スリップサインを確認してください。
タイヤのスリップサインが出るのは、残りの溝が1.6ミリメートル以下になったときです。このような状態になると法律違反となり、車検も通りません。タイヤを買い替える目安としては、残りの溝が3ミリメートル程度になったとき、と考えておきましょう。ギリギリまで使用すると、危険な状態になってしまいます。
また、ひび割れについてもチェックしておきましょう。特に、屋根のない場所に車を保管している場合、酸性雨や紫外線の影響で、タイヤのひび割れが起こりやすくなります。
2.スタッドレスタイヤの寿命は?
2-1.スタッドレスタイヤの寿命は3年
スタッドレスタイヤに交換するのは、11~12月上旬ごろでしょう。つまり、実際にスタッドレスタイヤで走行するのは4か月程度。「一体何シーズン使うことができるのか?」と疑問に思う人は多いはずです。一般的に、スタッドレスタイヤの寿命は3シーズンと言われています。3シーズン以上たったスタッドレスタイヤは、表面が固くなってくるのです。
タイヤが固くなると、凍結した路面で止まりにくくなります。大きな事故を引き起こす危険性もあるということを忘れずに、買い替えを検討するようにしましょう。たとえ走行距離が短くても、経過した月日を重視するようにしてください。
2-2.寿命を溝でチェックする
安全に使用するために、スタッドレスタイヤは1シーズンごとに溝をチェックしておくべきです。スタッドレスタイヤの溝とは、いわゆる「プラットホーム」のこと。プラットホームは全部で4か所あり、タイヤの溝が残り50%になると出てきます。プラットホームが出たタイヤは、法律でスタッドレスタイヤとして使用することができないのです。
ただし、溝が深くても、固くなってしまったスタッドレスタイヤは危険。ガソリンスタンドなどで、定期的にゴムの硬度をチェックしてもらいましょう。
3.タイヤの処分方法
3-1.ネットオークションで売る
使わなくなったタイヤをネットオークションで売る人は少なくありません。自分にとっては価値のないものでも、お金を払ってでも欲しいと思う人はいるのです。タイヤを集めているコレクターにとって、今では手に入れることの難しい種類のタイヤは貴重品。高額で売れる可能性もあるでしょう。
ネットオークションのメリットは、何と言ってもその利用者数の多さ。あなたのタイヤを欲しがっている人を、きっと見つけることができるでしょう。
3-2.中古の車用品店に相談する
中古の車用品を取り扱っているお店に相談してみてください。購入から2~3年しかたっていないタイヤであれば、買い取ってもらえる可能性があります。ただし、ゴムの減り具合によっては買取不可になる場合もあるでしょう。買取はしてもらえなくても、処分してもらえるお店もあります。処分費がかかるため、事前に問い合わせてみてください。
3-3.不用品回収業者に依頼する
「お金がかかってもよいのでタイヤを処分したい」という人におすすめなのが、不用品回収業者です。メリットは、自宅まで回収に来てもらえるという点。タイヤは重たいものです。1人で運ぶのは大変な作業でしょう。自宅まで取りに来てもらえるなら、人手がなくても安心ですよね。
回収費用は業者によって異なります。事前にいくつかの業者に見積もりを依頼し、比較してから決めるとよいでしょう。まとめて処分を依頼した方がお得なため、ほかにも処分したいものがないか確認してみるのがおすすめです。
まとめ
タイヤの寿命についてご紹介しました。
- 車のタイヤ…寿命は何年?
- スタッドレスタイヤの寿命は?
- タイヤの処分方法
「タイヤの寿命について知りたい」「買い替えるべきか迷っている」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。