ゴミ屋敷は感染症の原因になるのか? 片付け方法や業者選びのポイント

ゴミ屋敷は感染症にかかるリスクが高いといわれています。感染症は最悪の場合、死に至る恐れがあるため、十分に注意しなければなりません。しかし、どんなリスクがあるのか、ゴミ屋敷をどのように片付けたらいいのか分からないという方は多いでしょう。

そこで、本記事では、ゴミ屋敷が感染症を引き起こす原因やそのほかの健康被害・ゴミ屋敷の片付け方法を解説します。

  1. ゴミ屋敷は感染症の原因になるのか?
  2. 感染症以外にもある健康被害
  3. ゴミ屋敷を片付ける方法
  4. ゴミ屋敷の片付け業者を選ぶポイント
  5. ゴミ屋敷に関してよくある質問

この記事を読むことで、ゴミ屋敷の感染症のリスクや片付けのポイントなどが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.ゴミ屋敷は感染症の原因になるのか?

最初に、ゴミ屋敷は感染症の原因になるのか、チェックしておきましょう。

1-1.ゴミ屋敷は感染症にかかるリスクが高い

常にきちんと片付けられている家よりも、さまざまなゴミで散乱しているゴミ屋敷のほうが感染症にかかるリスクが高いといわれています。ゴミ屋敷では生ゴミから不用品などあらゆるゴミが蓄積されているため、ゴキブリ・ダニ・ハエなどの害虫が発生しやすい状態です。害虫はウイルスや菌をまとっているので、家の衛生環境が非常に悪くなります。外部からやってくる害虫だけでなく、室内に死がいがたまってしまい空気中に舞うことで喘息(ぜんそく)やアレルギーの原因にもなってしまうのです。

1-2.最も怖いのはハエからの感染症

生ゴミを放置しているとすぐにハエがやってくると思いますが、実はこのハエが感染症を引き起こす引き金となります。食べものや飲みものの残りが腐ってしまうと菌が繁殖し、強烈な悪臭を放つようになるでしょう。悪臭に引き寄せられるかのようにハエが近寄ってきて、卵を産みつけてしまいます。その結果、ハエやコバエがさらに増えてしまい感染症のリスクが高まるという悪循環に陥るのです。ハエは、赤痢(せきり)アメーバ・寄生虫卵・ポリオウイルスなど非常に危険な感染症を引き起こします。

1-3.ホコリの蓄積によって感染症のリスクが高まることも

ゴミ屋敷による感染症リスクは、外からやってくる害虫だけではありません。長年掃除をせずにゴミばかりが蓄積されると、どんどんホコリがたまってしまうことになります。部屋には長年のホコリが蓄積し、その中にはダニもびっしりと生息しているのです。ホコリの蓄積によって大量発生したダニから、日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症が発症する恐れがあります。その結果、下痢・発熱・けいれん・頭痛・意識障害などの症状が発生し、重症化すると死に至ることもあるので要注意です。

2.感染症以外にもある健康被害

実は、感染症以外にもゴミ屋敷が原因でさまざまな健康被害が起きる可能性があります。主な健康被害をいくつか紹介しましょう。

2-1.深刻化するアレルギー症状

アレルギー症状もゴミ屋敷が原因で起こる健康被害です。ゴミ屋敷はホコリが蓄積し害虫などがたくさん潜み、ハウスダスト・カビも空気中に充満しています。毎日その家で生活することになるため、常にハウスダストや害虫の死がいが舞い上がっている空気を吸い続けることになるのです。その結果、深刻なアレルギー症状を引き起こします。症状としては、皮膚の赤みや腫れ・かゆみ・目の充血・くしゃみ・鼻水・鼻づまり・咳(せき)などです。最悪の場合、呼吸困難などの症状を引き起こす恐れもあります。

2-2.疲れがとれない・疲れやすくなる

疲れを癒やすための住まいにもかかわらず、ゴミ屋敷化してしまうとさらに疲れがたまり、なかなか疲れがとれない状況になってしまいます。部屋が汚れていたり散らかっていたりすると、人は無意識のうちにストレスをためこんでしまいがちです。ゴミ屋敷で生活している人の中には「汚れていたほうが落ち着く」という方もいますが、それは勘違いの可能性があります。清潔で片付いた部屋のほうが人は落ち着き、イライラすることも減るものです。

2-3.ものが落ちたり、転んだりと大ケガをする恐れも

汚い環境での生活はイライラしやすく疲れやすくなるなどの健康被害をもたらしますが、ものが落ちたり、転んだりすることで大ケガをする恐れもあります。どこに何があるのか把握できていない状態で、常にいろいろな不用品が散乱しているでしょう。特に、高齢者の場合は転んでしまうと骨折で寝たきり状態になってしまう恐れがあります。今後の健康や生活に大きな悪影響をもたらす可能性があるため、早めに片付けたほうがいいでしょう。

3.ゴミ屋敷を片付ける方法

それでは、ゴミ屋敷を片付ける方法とポイントについて解説します。

3-1.まずは片付けに必要なグッズと人員を確保しよう

ゴミ屋敷は住人1人で片付けることができない状態になっているケースがほとんどです。ゴミ屋敷の住人本人が片付けに対する意欲があったとしても、1人で作業をするのは困難でしょう。そのため、まずは作業に必要な人員を確保してください。家族が手伝ってくれるなら素直にお願いしたり、近所の人や友人たちに相談したりするのもいいでしょう。ある程度、人員が確保できたら必要な掃除グッズを用意します。主に、以下のアイテムを用意してください。

  • マスク・軍手
  • 害虫駆除をするための市販スプレー
  • ゴミ袋・ダンボール
  • ガムテープ・ひもなどのこん包資材
  • ほうき・モップ・雑巾などの掃除用具
  • ゴミを大量に積める車両(軽トラックなど)

3-2.大きいものから片付ける

どこから手をつけていいのか分からない場合は、とりあえず大きいものから片付けてください。大きいものから片付けることでスペースが生まれ、片付けやすくなるでしょう。ゴミや不用品で埋め尽くされているなら、玄関からベランダ(庭)までの通り道を作ることが大切です。通り道ができれば、移動しやすくなるのはもちろん、ゴミの運び出しが楽になります。また、大きいものを片付けるだけでもスッキリするため、達成感を得ることができモチベーションにつながるでしょう。

3-3.要らないものはすぐに捨てる

自分にとっては宝物といえるものでも、まわりから見ると明らかにゴミだと思えるものは処分するようにしてください。ゴミ屋敷を片付けるポイントは、今自分に必要のないものをすべて処分することです。要らないものをすぐに捨てることで、部屋が見違えるようにきれいになります。スッキリとした印象になるため、精神的にも身体的にも良い効果が生まれるでしょう。せっかく片付けたのに不用品をそのまま放置するのはよくありません。すぐに処分するようにしてくださいね。

3-4.作業が困難な場合は片付け業者に依頼する

自分たちでの作業が難しい場合は、専門の片付け業者に依頼することをおすすめします。片付け業者の中でも、ゴミ屋敷の片付け実績が豊富な業者を選ぶのがポイントです。業者に依頼することで手間と時間をかけることなく、スピーディーにきれいな状態にできるでしょう。特に、高齢者は体力がないと思うので、無理は禁物です。費用はかかりますが、業者によってはお得なプランも用意されています。

4.ゴミ屋敷の片付け業者を選ぶポイント

ここでは、ゴミ屋敷の片付け業者を選ぶポイントを解説します。

4-1.ゴミ屋敷の片付け実績があるか

まずは、片付け業者のホームページ等でゴミ屋敷の片付け実績があるかをチェックしてください。実績がある業者ほど、ホームページに施工事例などが記載されています。また、サービス内容が充実しているか、どこからどこまで片付けてくれるのか、不用品も処分してくれるかなどもチェックしておきたいポイントです。業者によってサービス内容や範囲が異なるため、必ずチェックしておきましょう。

4-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

スタッフの対応も要チェックポイントの1つです。優良業者ほどスタッフの対応が丁寧でスピーディーな傾向があります。逆に、悪徳業者の場合は、対応が遅く、きちんと片付けてくれないので要注意です。電話などでスタッフが丁寧に対応してくれるか確認してください。また、どんな質問でも分かりやすく答えてくれるか、親身になって話を聞いてくれるかもチェックしておきましょう。

4-3.料金体系が明確になっているか

ゴミ屋敷の費用が全体でいくらかかるのか1番気になっている方が多いと思うので、業者に無料見積もりを依頼してください。その際に、ホームページ等を確認して料金体系が明確になっているかチェックしましょう。料金体系が明確になっている業者なら安心して依頼できますが、ハッキリと記載されていなかったり、見積書の内容が大ざっぱになっていたりする業者は悪徳業者の可能性が高めです。後で追加費用を請求してくる業者もあるため、念のために追加費用が発生するケースも事前に把握しておきましょう。

4-4.複数の業者を比較することが大事

悪徳業者と優良業者を見極めるポイントは、複数の業者を比較することです。3~4社ほど比較することで、サービスが充実しているか・スタッフの対応の良しあしなど分かりやすくなります。業者によって何に力を入れているかも把握しやすくなるのでおすすめです。できれば、ゴミ屋敷の片付け作業だけでなく、不用品の処分や買取サービスを行っているところに依頼すると一気に不用品を片付けることができるでしょう。

5.ゴミ屋敷に関してよくある質問

ゴミ屋敷に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.ゴミ屋敷に住み続けるとネガティブになりやすいのか?
A.ネガティブ思考に陥りやすくなるといわれています。なぜなら、「○○できないのは部屋が汚いから」「汚い部屋に住んでいるから自分はダメな人間だ」など、部屋の汚さを理由にしてしまうからです。ゴミが増えるたびに生活全般がだらしなくなり、やる気がなくなってしまいます。逆に、ゴミ屋敷をきれいに片付ければ前向きな気持ちを持つことができるというわけです。

Q.ゴミ屋敷が近隣にある場合の対処法は?
A.家の近くにゴミ屋敷がある場合は、まず自治体に相談することをおすすめします。住人と直接話し合う人もいますが、ゴミ屋敷の住人は精神的な問題を抱えていることが多いのでトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあるでしょう。話をするときはほかの近隣住民と一緒にいたり、自治体や警察にも相談しながら話し合いを進めたほうが最適です。

Q.ゴミ屋敷の片付けの主な手順は?
A.主な手順は以下のとおりです。

  1. 掃除の前日に害虫駆除を行う
  2. 入り口付近から片付けを始める
  3. ゴミを減らした後に、仕分け作業を行う
  4. ゴミを搬出してから清掃作業に入る
  5. 不用品を処分して完了

片付け作業を始める前に大まかなスケジュールを決めておくと、スムーズに進めやすくなります。無計画で進めてしまうと途中で挫折する恐れがあるので注意してください。

Q.業者に依頼するといくらぐらいかかるのか?
A.ゴミの量や部屋の広さ・作業人数などによって異なりますが、ワンルームでおよそ8万~10万円、2DKマンションで約18万~22万円、戸建て住宅で約30万~35万円になるでしょう。ゴミの量が多くなるほど、作業人数が増えるほど費用が高くなるため、見積書の内訳をしっかり確認してから依頼してください。

Q.費用を安く抑えるコツは?
A.不用品を買い取ってもらうことです。処分するものの中には、買い取ってもらえるものがあるかもしれません。たとえば、使用年数が5年以内の家電やブランドものの洋服などです。買い取ってもらうことができれば、処分費用や作業費用をまかなうことができるでしょう。また、業者のパックプランを利用するのも方法の1つです。

まとめ

ゴミ屋敷を放置するほど、ハエ・ゴキブリ・ネズミなどの害虫が発生し、さまざまなウイルスや菌を室内に引き入れる可能性が高くなります。また、ホコリが蓄積されるたびにカビやダニが大量発生し、空気中にハウスダストや死がいが舞い上がっている状態になってしまうでしょう。常にその空気を吸い込んでいることになるため、感染症のリスクが高くなります。体だけでなく精神が不安定になるなど心身どちらも悪影響を受けることになるので要注意です。自分で片付けることができない場合は、片付け業者に依頼することをおすすめします。