
【要チェック】IHクッキングヒーターの正しい処分方法は? 寿命や処分のポイント
「IHクッキングヒーターを処分したいけど方法がわからない」「リセールはできるのか」など、IHクッキングヒーターの捨て方で悩んでいる方は多いことでしょう。方法がわからないまま処分してしまうと、不法投棄などのトラブルになってしまいます。スムーズに捨てるためにも、正しい処分方法を把握しておかなければなりません。
そこで本記事では、IHクッキングヒーターの基礎知識や寿命、処分方法、それぞれのメリット・デメリットなどについて詳しく説明します。
- IHクッキングヒーターの基礎知識
- IHクッキングヒーターを自分で処分
- IHクッキングヒーターの処分を回収業者に依頼
- IHクッキングヒーターをリセールする場合
- IHクッキングヒーターの処分に関するQ&A
この記事を読むことで、IHクッキングヒーターを正しく処分するために必要な情報を得ることができます。方法について知りたい方はぜひ参考にしてください。
1.IHクッキングヒーターの基礎知識
IHクッキングヒーターを正しく処分するためには、きちんと基礎知識を身につけておかなければなりません。IHクッキングヒーターとは何なのか、種類・寿命・ゴミの分類・取り外し・処分方法・注意点などについて詳しく説明します。
1-1.IHクッキングヒーターとは?
IHクッキングヒーターは、電磁誘導加熱という方法を用いた調理器です。従来において、調理をする際は、ガスを用いていました。しかし、現在は“オール電化”という言葉があるように、電気を用いた家電が増えています。IHクッキングヒーターもそのうちの1つで、磁力線の動きによって金属の鍋を発熱させることが可能です。IHクッキングヒーターのプレートの中には、コイルが含まれており、コイルに電流を流すと磁力線が生まれます。磁力線が鍋底をとおるときに起こる電気抵抗によって、熱が生まれるという仕組みです。
1-2.IHクッキングヒーターの種類
主な種類といえば、卓上型・据え置き型・ビルトイン型の3つが挙げられます。中でも、最も簡易的でコンセントがあればどこでも気軽に使用できるのが、卓上型です。卓上型は10,000円以内で購入できます。そして、主流となっているIHクッキングヒーターが、据え置き型とビルトイン型です。据え置き型は、ガスコンロを設置するスペースに据え置くタイプで、約50,000円~130,000円で購入できます。一方、ビルトイン型は、システムキッチン対応型で、約30,000円~130,000円で購入可能です。
1-3.寿命について
IHクッキングヒーターの寿命は、およそ10年とされています。メーカーの部品保有期間が廃棄後8年程度になっているため、寿命がおよそ10年と推測されているのです。寿命がきてから買い替えるのではなく、やってくる前に交換しておかなければなりません。また、寿命が近づいてくると、天板のガラスが割れた・ブレーカーが落ちる・お湯が沸きにくい・スイッチが入らないなどの不具合が出てきます。
1-4.何ゴミか
多くの自治体では、不燃ゴミか、または粗大ゴミとして処分できます。しかし、自治体によってゴミの分類が異なるため、必ずしも同じ分類になるとは限りません。事前に、自治体のホームページなどで確認しておいたほうがいいでしょう。
1-5.取り外しについて
据え置き型はコンセントとの接続部分を切り離すだけで取り外し可能です。しかし、ビルトイン型の場合は、システムキッチンに組みこまれているため、素人では簡単に取り外しができません。取り外しにかんしては、専門業者か、IHクッキングヒーターのメーカーに依頼することになるでしょう。自分で取り外す方もいますが、ケガをする恐れがあるのでおすすめしません。
1-6.どんな処分方法があるか
自治体回収、メーカーや販売店の回収・下取り、不用品回収業者、リセールなど、処分方法はさまざまです。IHクッキングヒーターの使用年数や状態、そのときの状況によってベストな方法を選ぶことが大切になります。
1-7.注意点・問題点
自治体の対応やIHクッキングヒーターの状態によっては、処分方法が限られる場合もあります。処分する前に、それぞれの方法やメリット・デメリットを把握しておかなければなりません。IHクッキングヒーターを早く捨てたいからと、適当な方法で処分しないようにしてください。
2.IHクッキングヒーターを自分で処分
自分で処分する場合は、自治体で回収してもらうか、またはメーカーや販売店による回収・下取りになるでしょう。それぞれの方法とメリット・デメリットについて説明します。
2-1.自治体回収の場合
自治体で処分する場合は、不燃ゴミか、または粗大ゴミの扱いになるでしょう。自治体によって、ゴミの分類や回収できるものとできないものがあるため、注意しておかなければなりません。
2-1-1.できるものとできないもの
事業用・業務用のものでない限り、ほとんどの自治体でIHクッキングヒーターが回収可能です。ただし、自治体によっては、回収できるものとできないものが詳細に決まっているところもあるため、ホームページなどで確認しておきましょう。一般的に、取り外したIHクッキングヒーターはゴミとして処分できます。
2-1-2.メリット・デメリット
自治体で処分する大きなメリットは、費用が安く抑えられることです。不燃ゴミの場合は無料で処分できます。粗大ゴミに分類されていても、300円~1,000円で処分できるところがほとんどです。しかし、回収指定場所まで運搬が必要・回収日まで待たなければならないというデメリットがあります。すぐに処分したい場合は、ほかの方法を選択してください。
2-1-3.方法
不燃ゴミの場合は、専用の袋に入れてゴミ捨て場に置きます。粗大ゴミの場合は、地元の商店やスーパーなどで粗大ゴミシール(券)の購入が必要です。シール(券)をIHクッキングヒーターに貼りつけた後、指定場所まで運ぶ方法となります。また、自治体によっては事前の申し込みが必要になるケースもあるため、注意してください。
2-2.メーカーや販売店の回収・下取りについて
まだ、正常に使用できるものであれば、メーカー・販売店の下取りサービスが利用できます。下取りとは、新しいものに買い替える場合に利用できるサービスで、古いものの買取額を販売価格から差し引く方法です。そのため、新しいものを安く購入できるメリットがあります。ただし、壊れたもの・古いものの下取りはできません。また、下取りサービスを行っているメーカー・販売業者は少ないのが現状です。下取りサービスに期待しないほうがいいでしょう。
3.IHクッキングヒーターの処分を回収業者に依頼
不用品回収業者を利用して、IHクッキングヒーターを処分する方法があります。不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット、買取できる場合、回収方法、手数料、業者の選び方などについて、詳しく見ていきましょう。
3-1.メリット・デメリット
不用品回収業者に依頼する大きなメリットといえば、時間と手間をかけずに処分できることです。即日対応可能な業者に依頼すれば、すぐに自宅へかけつけ、そのまま回収してくれます。わざわざ自分たちで運ぶ必要もありません。ただし、回収費用がかかるので見積もり内容をきちんと確認しておきましょう。
3-2.買取できる場合
不用品回収業者の中には、回収だけでなく、買取を行っているところがあります。再利用できるもの・壊れていないものであれば、買い取りしてもらえる可能性が高いでしょう。“正常に稼働できるか”“不具合が起きないか”など、IHクッキングヒーターの状態によって買取できるか判断されます。買取してもらえるか判断できないときは、1度査定に出してみてください。
3-3.回収方法
回収方法は業者によって異なりますが、基本は出張回収です。依頼者の家に伺い、その場で査定・回収を行います。近くにお店がない方や事情で家から離れられない方にとっては、おすすめの方法です。また、ビルトイン型の取り外しもしてくれる業者も存在しているため、安心して依頼できるでしょう。
3-4.手数料など
回収業者に依頼するには、回収費用がかかります。買取できる場合は処分費用はかかりませんが、買取不可の場合は、回収費用がいくらかかるのか確認しておかなければなりません。また、追加費用や出張費用の有無もきちんとチェックしておきましょう。あくまで目安ですが、回収費用はおよそ3,000円~5,000円です。
3-5.業者の選び方
業者の中には不正を働く悪徳業者も存在しています。悪徳業者に引っかからないためにも、以下のポイントを踏まえたうえで業者を選んでください。
- 買取・回収を行っているか
- 低価格で回収してもらえるか
- 見積もり内容に不備がないか
- 丁寧かつスピーディーな対応か
- 不用品の回収処分・買取の許可を取得しているか
- 大量の不用品も回収できるか
3-6.違法業者など注意点
違法業者は、都道府県からの許可を取得していません。不用品の処分や買取には許可が必要であり、優良業者はきちんとホームページに許可番号を記載しています。ホームページに許可番号を記していない業者には依頼しないでください。また、「不用品を処分しませんか?」と、押し売りを行う業者には気をつけましょう。悪徳業者の可能性があります。
4.IHクッキングヒーターをリセールする場合
まだ、使用できるIHクッキングヒーターであれば、リセールできる可能性があります。リセールできるものや買取できるもの、高額査定のポイント、リサイクルショップ、ネットオークションなどについて詳しく見ていきましょう。
4-1.リセールは可能か
壊れているもの・古いもの・不具合や不調が出ているものはリセールできません。すべてのIHクッキングヒーターがリセールできるわけではありませんので注意してください。リセールする前に、IHクッキングヒーターの状態をしっかり確認しておきましょう。
4-2.買取に出せるものは?
正常に稼働できるもの・人気のあるタイプなどは、買取可能です。また、販売月日から3年~5年経過していないものは、ほとんどのお店で買い取ってもらえます。人気のあるIHクッキングヒーターとしては、パナソニック・アイリスオーヤマなど人気メーカーのものが代表的です。人気があるもの=需要が高いことになるため、高価買取も期待できます。
4-3.高額査定のポイント
高額査定のポイントとしては、キレイに掃除することです。汚れた状態のままは、清掃に手間がかかるので買取額がさがります。少しでもキレイに掃除しておけば、買取額があがるというわけです。特に、家電製品は見た目が大事といえます。さらに、取扱説明書などの付属品も買取額をアップさせる大切なポイントです。購入時についてきた取扱説明書があるかどうか、探してみてください。
4-4.リサイクルショップ
リセールしたいと思ったときに、最初に思い浮かべるのがリサイクルショップでしょう。リサイクルショップは、家電製品のほかにも多数のジャンルを扱っています。
4-4-1.買取の流れ
リサイクルショップにおける買取の流れは、方法によって異なります。直接、お店に持ち運ぶ方法や宅配買取・出張買取などさまざまです。リサイクルショップによって変わるため、事前に確認しておきましょう。どの方法でも査定終了後に買取額が提示されます。買取額に納得できれば、取引成立となり、そのまま買取→金額の支払いにすすむ流れです。
4-4-2.メリット・デメリット
ほとんどのリサイクルショップでは、壊れていないもの・目立つ傷や汚れがないものであれば、買取してもらえる可能性があります。ただし、査定額は不用品回収業者より低くなる傾向があるのです。リサイクルショップはアルバイト店員が査定を行う可能性があるため、適当な査定額がつけられます。きちんと査定しているかどうか、確認しなければなりません。
4-5.ネットオークション
リサイクルショップのほかにも、ネットオークションを利用する方法があります。ネットオークションの流れやメリット・デメリットについて見ていきましょう。
4-5-1.ネットオークションの流れ
ネットオークションを利用するためには、登録手続きが必要です。登録手続きをした後に、出品するIHクッキングヒーターの写真をアップして説明を記載しなければなりません。写真と説明によって、買い手がつくかどうか左右します。出品額と出品日数などを決めたうえで入札を待ち、入札期間が終わった時点で買い手がつけば、取り引き成立です。
4-5-2.メリット・デメリット
ネットオークションは自分で出品額が設定できます。買い手が見つかれば、すぐに処分できるでしょう。ただし、取り引き相手に商品を送る場合は、自分で梱包(こんぽう)しなければなりません。また、取り引き相手との間にトラブルが起きる場合もあります。実際に、「商品を送ったけど入金されない」というトラブルが多発しているのです。
5.IHクッキングヒーターの処分に関するQ&A
IHクッキングヒーターの処分に関するよくある質問を5つピックアップしてみました。
Q.買取額はいくらになるのか?
A.買取額は、IHクッキングヒーターの状態やメーカー・製造月年日などによって異なります。ハッキリとした金額はわかりませんが、目安は当時販売額のおよそ5%~10%が買取額です。具体的な金額については、無料見積もりで確認してください。
Q.不用品をまとめて処分したほうがお得なのか?
A.IHクッキングヒーター以外にも処分したいものがあれば、まとめて処分を依頼してください。まとめて処分したほうが、買取金額が高くなる可能性があります。ほかに、処分したいものがないかどうか見まわしてみてください。
Q.交換の目安とは?
A.家電製品はいずれ寿命がやってきます。IHクッキングヒーターの場合は、使用年数が10年になるころから不具合が表れるものです。10年以上使っている・1年以内に3回以上故障している・使用中の不具合が気になるのであれば、交換してください。
Q.交換費用はいくらか?
A.IHクッキングヒーターの交換費用は、工事費+本体価格です。本体価格は、およそ30,000円~150,000円かかり、工事費は数万円かかります。そのため、合計でおよそ70,000円~200,000円かかるでしょう。あくまで目安なので具体的な費用は業者で確認してください。
Q.無料見積もりを依頼すると、キャンセル料はかかるのか?
A.業者によっては、無料見積もりを依頼した後のキャンセル料がかかるところがあります。しかし、ほとんどの業者は、キャンセル料がかかりません。キャンセル料がかかるところには依頼しないようにしてください。
まとめ
IHクッキングヒーターの処分方法は、自治体回収・不用品回収業者・リサイクルショップ・ネットオークションなどさまざまです。自分がどの方法を選択すべきか悩んだときは、それぞれの方法やメリット・デメリットを把握して比較してみましょう。また、IHクッキングヒーターの状態によって、買取できるかどうか異なります。壊れていない・目立つ傷がついていない・古いものでない限り、買取できる可能性が高いのです。事前に、きちんと情報を把握しておけば、上手に処分できます。