風呂の石鹸カスを掃除する方法は? 役立つアイテムやポイントを解説

「ヌルヌルする石鹸(せっけん)カスを何とかしたい」「どんな洗剤やアイテムを使えば取ることができるのか?」など、石鹸カスの掃除で悩んでいる方は多いでしょう。石鹸カスはこするだけではきれいに落とすことができません。ヌメヌメした状態をきれいにするためには、中和させるのが1番のポイントとなります。

そこで本記事では、石鹸カスをきれいに落とす方法などを解説しましょう。

  1. 石鹸カスはどんなものか?
  2. 石鹸カスの掃除に役立つアイテム
  3. 石鹸カスの掃除方法と注意点
  4. 石鹸カスを予防する方法
  5. 石鹸カスの掃除に関してよくある質問

この記事を読むことで、石鹸カスの掃除に役立つアイテムや予防する方法などが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.石鹸カスはどんなものか?

まずは、石鹸カスがどんな汚れなのか特徴をチェックしておきましょう。

1-1.白い微粉末が特徴の金属石鹸

石鹸カスは金属石鹸と酸性石鹸の2種類があります。最も多く見られるのが金属石鹸で、水道水などに含まれるミネラル成分と石鹸が反応してできたものです。金属石鹸は白い微粉末になるのが特徴的といえるでしょう。水に溶けない性質を持っており、固くこびりついてしまうのでなかなか簡単に落とすことができません。風呂場の床に白くて硬いものが付着しているのは、金属石鹸の汚れとなります。

1-2.ベタベタした灰色の汚れは酸性石鹸

スポンジやシンクなどが灰色または黒っぽくなり、ベタベタした汚れが出てきたら酸性石鹸のサインです。酸性石鹸は皮脂汚れと石鹸成分が結合してできた石鹸カスで、酸性の性質を持っています。風呂場に酸性石鹸が発生するときは、汚れに対して石鹸の量が足りなかったケースでしょう。ほかにも、シャンプーの後に髪がゴワついたり、ブラシにべったりとした汚れがついたりした際は、酸性石鹸ができている証拠となります。

1-3.そのほかの石鹸カス

主な石鹸カスは金属石鹸と酸性石鹸ですが、ほかにも石鹸の溶け残り・二次石鹸・繊維クズなどが原因の石鹸カスがあります。洗濯の際に、粉石鹸を十分に溶かさないまま洗ってしまうと溶け残りが出やすくなり、石鹸カスとして汚れが出てしまいがちです。また、二次石鹸は排水中の脂分とアルカリが反応することで発生し、ブヨブヨした感触が特徴的な物質となります。油っぽい汚れを流すことが多いキッチンの排水口や排水管の中に発生するでしょう。さらに、繊維クズが洗濯液中に漂っていると、石鹸の溶け残りと絡んで大きな石鹸カスになってしまいます。

2.石鹸カスの掃除に役立つアイテム

石鹸カスの掃除に役立つアイテムをいくつか紹介します。

2-1.酸性・アルカリ性を中和するアイテム

石鹸カスの掃除に役立つアイテムといえば、汚れを中和してくれるアイテムです。アルカリ性の性質を持っている金属石鹸に酸性洗剤が、酸性の性質を持っている酸性石鹸にはアルカリ性洗剤が役立ちます。アルカリ性洗剤としては重曹、酸性洗剤としてはお酢やクエン酸が挙げられるでしょう。100均ショップでも気軽に購入できるアイテムなので、特別なものを用意する必要はありません。性質を理解することで中和でき、水に溶ける物質へと変化します。

2-2.研磨効果が期待できるメラミンスポンジ

石鹸カスを落とすために、ぜひ活用してほしいのがメラミンスポンジです。メラミンスポンジは普通のスポンジとは異なり、研磨効果が期待できます。中和した石鹸カスを落とすには、最適なアイテムといえるでしょう。それほど力を入れなくとも汚れを簡単に落とすことができるはずです。ただし、研磨効果が強すぎるメラミンスポンジを使ってしまうと、逆に素材を傷つけてしまう恐れがあります。力加減に注意しながら使うのがポイントです。

2-3.研磨剤入りのクレンザー

重曹やお酢などを使っても落ちない頑固な石鹸カスがあります。なかなか落ちない場合は、研磨剤入りのクレンザーを使うのも方法の1つです。気になる箇所にクレンザーをつけてスポンジでこすれば、石鹸カスによるザラザラを取り除くことができるでしょう。ただし、クレンザーはとても強力な成分が含まれているため、素材を傷つけてしまう恐れがあります。また、皮膚を傷めてしまう恐れがあるので、必ずゴム手袋をしてから使ってください。

3.石鹸カスの掃除方法と注意点

それでは、石鹸カスの掃除方法と注意点を解説します。

3-1.金属石鹸の落とし方

最初に、金属石鹸の部分に酸性洗剤またはお酢・クエン酸をかけてください。クエン酸は酸性の性質を持っているので、アルカリ性の金属石鹸を中和するのに役立ちます。洗剤や粉末状のクエン酸を使用する場合は、水を含ませたスポンジでこすり落とすのがポイントです。お酢やクエン酸スプレー(水100ml:クエン酸小さじ1/2杯)を使う場合は、そのままスポンジでこすってください。一度ではなかなか落ちない場合は洗剤やクエン酸スプレーをかけてから少し時間をおくといいでしょう。こすり落とした後は、きれいな水で洗い流すだけで完了です。

3-2.酸性石鹸の落とし方

酸性石鹸は酸性の性質を持っているため、アルカリ性洗剤または重曹をかけます。そして、水を含ませたスポンジでこすり落とし水で洗い流せば完了です。金属石鹸よりも楽に落とすことができるでしょう。また、汚れをより落としやすくするためにメラミンスポンジを活用してください。力がない女性でも、酸性石鹸は力を入れずに落とすことができるはずです。

3-3.頑固な汚れはキッチンペーパー等を活用する

メラミンスポンジを使っても落ちない頑固な汚れは、キッチンペーパーやサランラップ等でパックする方法がおすすめです。手順は前述した方法と変わりませんが、洗剤またはスプレーをかけた後にサランラップでパックするのがポイントとなります。キッチンペーパーにスプレーを吹きかけて石鹸カスが付着している箇所に置き、数分間放置するだけでOKです。放置時間が長くなるほど洗剤成分が石鹸カスに染み込み、より落としやすくなるでしょう。

3-4.洗剤はきちんと落とすことが大事

石鹸カスを落とす際の注意点は、洗剤をしっかり落とすことです。洗剤が残ってしまうと再び石鹸カスによる汚れが発生してしまいます。汚れがひどくなってしまうこともあるでしょう。特に、お酢をステンレスに使用する場合は、水できちんと洗い流すことが大切です。ステンレスにお酢が残ったままにすると、サビつきの原因になってしまいます。掃除した後は、しっかりと水ですすいでください。

3-5.酸性とアルカリ性の洗剤は混ぜない

金属石鹸と酸性石鹸を同時に落としたいからと、酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜてはいけません。両方を混ぜてしまうと、有毒ガスを発生させる恐れがあります。酸性とアルカリ性の洗剤を別々に使用する際は、洗剤をしっかりと洗い流してから換気した後に次の洗剤を使ってください。掃除の際は、風とおしをよくするために窓を開けて換気することが大切です。窓がない場合は、換気扇を使うようにしましょう。

4.石鹸カスを予防する方法

石鹸カスを未然に防ぐためには、どんな方法があるのでしょうか。

4-1.こまめな掃除が1番の予防策

石鹸カスを予防する1番の方法は、こまめに掃除することです。石鹸カスは放置するほど落ちにくくなり、頑固な汚れになってしまいます。ちょっとでも掃除を楽にするためには、日ごろから石鹸カスがつきやすい水まわりを掃除することが大切です。風呂に入った後や洗面所を使った後は、石鹸カスができそうな場所をスポンジで軽くこすってください。石鹸と水道水が反応する前に落とすことができ、石鹸カスもできにくくなるでしょう。

4-2.毎日のひと手間が予防策になる

日ごろからこまめに掃除するのはもちろん、毎日のひと手間が石鹸カスの予防策につながります。たとえば、風呂から出る際はシャワーで石鹸を全体的に洗い流すことです。45℃以上の熱いお湯でサッと流すだけで、石鹸カスがつきにくくなります。もともと、石鹸カスは油脂でできているため、熱めのお湯で溶かすことができるというわけです。ミネラル成分と結合する前に流してしまえば、金属石鹸への変化を未然に防ぐことができます。面倒に感じるかもしれませんが、金属石鹸が付着するほど面倒になるので、ひと手間だけでも加えるように心がけてください。

4-3.浴槽のヘリをモップなどでこする

毎日水を洗い流すだけでは石鹸カスを完全に防ぐことができないので、適度に浴槽のヘリをモップなどで掃除してください。石鹸カスがたまりやすい場所をこするようにモップを使うのがポイントです。細かい溝にたまった石鹸カスなどは、水だけでは落としづらい面があります。だからこそ、水を流しながら同時に柄のついたモップで排水溝をこすったり、浴槽のヘリをスポンジでこすり洗ったりすることが大切です。柄のあるモップなら、風呂から上がる前に浴槽の掃除ができるでしょう。何日か1度に作業をするだけで、大掃除も楽になるのでおすすめです。

5.石鹸カスの掃除に関してよくある質問

石鹸カスの掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.石鹸カスを放置するとどうなるのか?
A.カビや雑菌の温床になる恐れがあります。風呂場やキッチン・洗面所などの水まわりは毎日使う場所だからこそ、カビなどが繁殖して不衛生な状態にならないよう特に注意が必要です。たとえば、洗濯槽がカビだらけになってしまうと石鹸の使用量が大幅に増えてしまい、さらに金属石鹸や酸性石鹸が増加することになります。石鹸カスに気づいたら早めに掃除しましょう。

Q.市販の洗剤を使用する際の注意点は?
A.市販の洗剤は強力な洗浄力がありますが、界面活性剤といった刺激成分が含まれているので使用上の注意点をしっかり把握しておかなければなりません。皮膚に付着した場合、肌荒れなどのトラブルに発展する恐れがあります。市販の洗剤を使うのが不安な方は、クエン酸・お酢・重曹などを代用してください。重曹やクエン酸は自然由来の成分でできているため、皮膚が弱い方でも安心して使うことができます。

Q.石鹸カスが落としにくい原因は?
A.石鹸成分と金属成分の含まれた複合的な汚れだからです。一般的に、石鹸カスは水垢(みずあか)よりも落としにくい汚れだといわれています。複合的な汚れだからこそ、通常の浴室用洗剤などでは金属成分を落とすことが難しいのでしょう。また、1度落としても毎日使用する場所なのですぐに新しい石鹸カスが発生する特徴があります。その都度、落とさなくてはならなくなりストレスになりやすいのです。

Q.お酢や重曹はどの素材にも使えるのか?
A.すべての素材に使えるわけではありません。お酢は大理石に使用すると表面の光沢が失ってしまう恐れがあります。大理石は高価な素材なので傷つけてしまうとショックも大きくなりがちです。長く使い続けるためにも、大理石にお酢は使わないようにしてください。大理石に石鹸カスがついた場合は、スポンジで軽くこすったり、大理石に使用しても大丈夫な洗剤を使ったりしましょう。心配な方は、大理石に詳しいリフォーム業者やハウスクリーニング業者に相談するのも選択肢の1つです。

Q.水垢と石鹸カスの違いは?
A.水垢は水道水に含まれるミネラル成分が乾いてできたものです。蛇口まわりや扉の周辺などに発生しがちで、粒子が粗く、硬くてカリカリした感じの汚れとなっています。一方、石鹸カスは前述したように、石鹸に含まれる成分と水道水のアルカリ性が反応することで発生する汚れです。粒子は細かく、表面に微細な粉が吹いているような感じとなっています。水垢と石鹸カスは混同しがちですが、まったく違う性質を持っているので注意してください。水垢はアルカリ性洗剤を使っても落とすことができません。

まとめ

なかなかきれいに取り除くことができない風呂の石鹸カスは、身近なもので簡単に掃除することができます。きれいに落とすポイントは、石鹸カスの特性である酸性を中和することです。酸性を中和するには、アルカリ性の洗剤を使うのが良いとされています。また、100円均一ショップで販売されている掃除グッズを使ったり、再び汚れがたまらないように工夫を施したりするのも大切なポイントです。日ごろから掃除をしておけば、頑固な汚れにはならないので大掃除も楽になるでしょう。