引っ越しの片付けをどこからしていいか迷っている人必見! 手順やコツを解説

「引っ越しをすることになったが、どこから片付けや荷造りを始めていいか分からない」と悩んでいる人は多いと思います。引っ越しは片付け以外にもやることがたくさんあるため、効率的に片付けを行わないと、引っ越しの日までに荷造りや手続きが間に合いません。

そこで今回は、引っ越しの片付けを効率よく行う方法を紹介します。

  1. 引っ越しの片付けを最初に始める場所とは?
  2. 引っ越し作業のスケジュールの立て方
  3. 荷造り・片付けのコツ
  4. 不用品の処分方法
  5. 引っ越しの片付けに関するよくある質問

この記事を読めば、引っ越し作業のスケジュールの立て方や不用品の処分方法も分かるでしょう。引っ越し作業の手順を知りたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.引っ越しの片付けを最初に始める場所とは?

はじめに、引っ越しの片付けをどこから始めるべきか、解説します。

1-1.当分使う予定のないものから片付けを始める

引っ越しの片付けは、まず当面使う予定のないものから始めましょう。たとえば、引っ越しが春ならば冬物衣料や冬物家電の整理・片付けからはじめます。冬に引っ越すなら、夏服や夏物家電から片付けを始めましょう。

1-2.普段は使わない収納スペースの整理も並行して行う

季節ものの洋服や家電がそれほどない場合は、使う頻度が少ないものから片付けをしていきましょう。たとえば、押し入れの奥にしまいっぱなしの収納ケースの中、使うことがほとんどない洋服・食器・日用品などです。普段使いしないものならば、早々に片付けてしまっても生活に不自由はありません。また、引っ越しは不用品を一気に処分する絶好の機会です。何でもかんでも荷造りするのではなく、これからも使いそうもないものは、不用品として処分していきましょう。

1-3.普段使いのものは最後に片付ける

以下のようなものは、最後に片付けましょう。

  • 普段使いの食器や日用品
  • 数日分の着替え
  • 引っ越し後、すぐに必要となる書類
  • 携帯電話の充電器など

特に、着替えや書類はカートやボストンバッグなどに入れて手持ちで運んでもいいですね。なお、貴重品類はしばらく使わないものであっても、手持ちしていったほうがいいでしょう。

2.引っ越し作業のスケジュールの立て方

この項では、引っ越し作業のスケジュールの立て方を紹介します。ぜひ、参考にしてください。

2-1.引っ越しの1か月前から片付けを開始する

引っ越しの際はやることがたくさんあります。約1か月前から引っ越し準備を開始しましょう。1か月あれば、自治体のゴミの回収も、粗大ゴミから不燃ゴミまで確実に1回は回ってきます。粗大ゴミや不燃ゴミが出る予定があるときは、ゴミの回収日をしっかりと把握しておきましょう。また、賃貸物件に住んでいる場合は、退去連絡も1か月前までに入れることが原則です。忘れずに行ってください。

2-2.自分のものは自分で荷造りが原則

家族がいる場合、妻や母など主婦業をしている人に荷造りを任せがちです。しかし、自分のものは自分で片付け、荷造りを行わないと、荷ほどきも大変になります。荷造りは自分で行いましょう。また、家族で共有しているものは、家族全員の意見を聞いて処分するか持っていくかを決めてください。

2-3.スケジュールの一例

引っ越しの1か月前から作業を始めた場合のスケジュールは、このような感じになります。

  • 引っ越しの1か月前:不動産業者に退去連絡・引っ越し業者に見積もりを依頼・自治体の大型ゴミと不燃ゴミの収集日を確認する
  • 引っ越しの20日前:今の季節に使わない家具や家電・普段使わないものの片付けと整理を開始。粗大ゴミなどを捨て始める
  • 引っ越しの15日前:転居届などの手続きを行う。不用品の処分を進める
  • 引っ越しの7日前:普段使いのものも少しずつ片付け始める。売却できる不用品は売却する
  • 引っ越しの3日前:冷蔵庫の中を片付け始める
  • 引っ越し前日:普段使っているもの、引っ越し後すぐに使うものをまとめる

3.荷造り・片付けのコツ

この項では、引っ越しの荷造りや片付けの手順やコツを紹介します。

3-1.まずは仕分けをする

まずは、「捨てる決心がつかないけれどなんとなく取っておいたもの」の仕分けを行います。新居に必要なものかどうか考え、荷造りするものと捨てるものを分けるのがポイントです。捨てるものは、さらに自治体で回収できるものと自治体では回収できないものに分けておくと、捨てるのも簡単になります。

3-2.重いものはダンボールの6割くらいまで入れる

本や食器など重量があるものは、ダンボールいっぱいまでつめてしまうと持ち運びが大変です。重いものはダンボールの容量6割くらいまでにしておきましょう。

3-3.新居のどこにダンボールを運んでもらうか書いておく

ダンボールの表側に内容を記すのはもちろんのこと、新居のどこにダンボールを運んでもらうか書いておきましょう。たとえば、「キッチン用品・キッチンへ」や、「子どもの服・6畳間へ」という風に書いておけば、引っ越し業者も運びやすいはずです。

4.不用品の処分方法

この項では、不用品の処分方法や注意点を紹介します。

4-1.家電リサイクル法対象家電やデスクトップパソコンは自治体では回収不可

冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは家電リサイクル法対象家電です。どの自治体でも回収不可なので気をつけてください。郵便局で家電リサイクル券を購入して家電量販店に回収してもらうか、自分で自治体の回収場所まで持っていきましょう。また、デスクトップパソコンも基本は販売したメーカーに回収を依頼します。2003年以降に作られたパソコンのうち、PCリサイクルマークが貼ってあるものは、無料でメーカーが引き取ってくれるので、まずはメーカーのホームページを確認してください。これらは、回収してもらうのに時間と手間がかかるので、不要と分かった時点ですぐに回収依頼をしましょう。

4-2.小型家電はリサイクル品として回収している自治体もある

自治体によっては、小型家電を公共施設などに設置した専用リサイクルボックスで投かん回収しているところもあります。また、家電量販店でも専用リサイクルボックスを設置しているところもあるので、利用してみてもいいでしょう。自治体や家電量販店によっては、ノートパソコンやタブレットなら小型家電として無料で回収しているところもあります。

4-3.不用品回収業者・引っ越し業者を利用して不用品を処分する方法

スケジュールの都合で、不要になった大型家具や家電などが捨てられなかった場合は、不用品回収業者を利用しましょう。業者によっては、申し込んだその日に見積もりを出してくれます。家電リサイクル法対象家電やデスクトップパソコンも回収可能です。
また、引っ越し業者も、別料金で家具や家電の処分サービスを実施しています。買取に対応している業者もあり、手間のかからない方法です。見積時に相談してみましょう。

5.引っ越しの片付けに関するよくある質問

この項では、引っ越しの片付けに関するよくある質問を紹介します。

Q.急に引っ越しが決まり、期間が1か月もない場合はどうしたらいいでしょうか?
A.土日などの休みを利用してできるだけ片付けと荷造りを急ぎましょう。まずやるべきことは不用品を分別し、引っ越し業者に見積もりを依頼することです。

Q.引っ越し業者に荷造りを依頼した場合、個人でやることはありますか?
A.引っ越し業者は荷造りをしてくれますが、不用品の処分は行ってくれません。何もしなければ、不用品まですべて引っ越し先へ運ばれてしまいます。荷造りを依頼したら、不用品の処分だけはしておきましょう。

Q.1人分の小型冷蔵庫なども家電リサイクル法対象家電に該当しますか?
A.はい。サイズは関係ありません。

Q.引っ越しの日までに片付けが終わらない場合は、どうしたらいいでしょうか?
A.自分で荷造りするプランを選んだ場合、引っ越し業者を待たせたり荷造りをしてもらったりすると追加料金がかかります。ですから、間に合わないと思ったら人手を増やすなどしましょう。

Q.衣類ケースなどは、そのままひもをかければ持っていってくれますか?
A.はい。プラスチックの衣装ケースは中に服を入れたままでも運んでくれます。新居の収納スペースとケースのサイズが合うなら、そのままひもをかけるだけでいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、引っ越しの片付けの手順などについて解説しました。引っ越しが決まった後は何かと慌ただしいものですが、まずは必要なものと不用品を分けるところから始めましょう。そうすれば、荷造りするものと捨てるものがはっきりと分かります。