
スキャナーの選び方でお悩みの方へ! 失敗しないコツを詳しく伝授!
「スキャナーを新しく購入したいが、どんなものを選べばいいのか種類が多すぎてわからない」とお考えでしょうか? スキャナーは、文書や写真をデジタルデータ化することで、書類の省スペース化・素材の劣化予防などに役立ちます。大量の書類や写真の整理にも、一役買ってくれることでしょう。しかし、実際に選ぶときに、どんなポイントをチェックするといいのかよく分からないですよね。
そこで今回は、スキャナーの選び方について詳しく解説します。
- スキャナーとプリンターとの違いは?
- スキャナーにはどんな種類がある?
- スキャナーの選び5つのポイント
- 今おすすめの人気スキャナー10選
- 古いスキャナーを処分する方法
- スキャナーの選び方に関するよくある質問
この記事を読むことで、スキャナーを選ぶときのコツがよく分かります。スキャナーの購入予定がある人は、記事を読んでみてください。
1.スキャナーとプリンターとの違いは?
最初に、スキャナーとはどんなものか、プリンターとの違いも併せて見ていきましょう。
1-1.スキャナーの定義
スキャナーとは、文書や写真などを読み取りセンサーで取り込み、デジタルデータ化する機器のことです。スキャナーでデジタルデータ化すれば、紙や写真のように色あせたり破損したりすることもなく、半永久的に保存できます。また、コピーや印刷が自由自在にできるのも大きなメリットでしょう。
1-2.プリンターとの違いは?
スキャナーとプリンターの違いについては、以下を参考にしてください。
- スキャナー:文書や写真を読み取ってデータ化する・印刷はできない
- プリンター:既存のデータを印刷する機器・読み取りやデータ化はできない
なお、スキャナーとプリンターが一体化した複合機もあります。複合機では、スキャナーで読み取ったデータをそのまま印刷することが可能です。
2.スキャナーにはどんな種類がある?
スキャナーの主な種類を4つ、詳しく解説します。
2-1.シートフィードスキャナー
シートフィードスキャナーは、原稿を専用のシートフィーダーにセットして給紙しながら読み取ります。大量の書類を連続で高速スキャンできるので、仕事の効率をアップすることが可能です。ただし、厚みのあるものは読み取りできになっているものは一度バラバラにしてからスキャンする必要があります。
2-2.フラットヘッドスキャナー
フラットヘッドスキャナーは、本体上部のふたを開け、ガラス面に原稿をセットして読み取ります。原稿はセットしたままで、下部を読み取りセンサーが動くことでスキャンするのです。一般家庭向けのプリンター複合機は、多くがフラットヘッドスキャナーを採用しています。なお、原稿は1回ずつセットすることになるため、シートフィードスキャナーよりも時間がかかりますが、高精細でキレイに読み取りできる点がメリットです。
2-3.オーバーヘッドスキャナー
オーバーヘッドスキャナーは、上から光を照射してスキャンします。読み取りセンサーと光源が一体化しており、対象物に直接触れずにスキャンできるのが特徴です。シートフィードスキャナーやフラットヘッドスキャナーでは対応できない、立体的な物体のスキャンができます。また、原稿をセットする際に折れたり汚れたりすることがないのもメリットでしょう。
2-4.ハンディースキャナー
ハンディースキャナーは、原稿の上をなぞるようにして使います。別名をモバイルスキャナーと呼び小型で軽量なため、持ち運びに便利です。ただし、ほかの据え置き型のスキャナーと比較すると、機能が限定されます。厚みのある原稿などを部分的に読み取ったり、外出先でメモ代わりに使用したりすることなどが可能です。
3.スキャナーの選び方5つのポイント
スキャナーを選ぶときのポイントを5つご紹介します。
3-1.解像度
スキャナーを選ぶときは、解像度が重要なポイントです。高解像度な機種ほど、細かな部分まで読み取ることができます。文字が小さな原稿や写真などをキレイに読み取りたいときは、なるべく解像度が高い機種がおすすめです。
- 文書:300dpi程度~
- 写真:600dpi程度~
- ネガフィルム:1,200dpi程度~
ただし、解像度が高い機種ほど価格が高くなります。写真やネガフィルムなど高精細な原稿を読み取る必要がないのなら、普及タイプの機種で間に合うことも多いでしょう。
3-2.機能
スキャナーを購入する際は、どんな機能があるかしっかりチェックしましょう。現在販売されているスキャナーには、以下のような機能があります。
- データのPDF化
- 複数文書の合体
- フィルムの読み取り
- 名刺の読み取り
- データ転送の種類
上記のうち、データ転送の種類では、Wi-Fi(無線)が選べると便利です。スキャナーの置き場所の選択肢が増えるだけでなく、配線が不要なので接続ケーブルに引っかかる事故も防げます。
3-3.メーカー
スキャナーは、好きなメーカーのものを選ぶこともできます。主なスキャナーメーカーと特徴は、以下をご覧ください。
- FUJITSU:業務用コピー機の技術を元に、大量の原稿を読み取るのが得意
- キヤノン:カメラ・プリンターの優れた技術を生かし、高品質な写真画像で定評がある
- ブラザー:文書の読み取りに優れていて、ビジネス用途に向く
- エプソン:プリンター分野でも有名で、写真画質のこだわりから人気が高い
3-4.コストパフォーマンス
スキャナーの価格も重要なポイントです。まずは、予算を決めて予算内で購入できる機種をピックアップして選ぶといいでしょう。読み取り回数が多くなるほど、センサーも消耗します。エントリーモデルは低価格なのが魅力ですが、耐久性が低いものもあるでしょう。販売店のセールなどを上手に利用すれば、コストパフォーマンスの手でも納得できるはずです。
3-5.本体サイズ
本体サイズのチェックも忘れてはいけません。実際にスキャナーを置く余裕がどれだけあるか測定しておき、選ぶときの参考にするといいでしょう。たとえば、フラットヘッドスキャナーなど対象物を挟み込むタイプのものは、原稿サイズ以上の大きさになります。さらに、スキャナーを安定して置くには、本体サイズより拾い場所が必要です。
4.今おすすめの人気スキャナー10選
今特におすすめで人気のスキャナーを10種、詳しくご紹介します。
4-1.FUJITSU ScanSnap iX1500
FUJITSU ScanSnap iX1500は、1分30枚の高速スキャン対応で大量の原稿もスムーズに読み取ることができます。また、4.3インチのタッチパネルを搭載し、操作が分かりやすいことも好評です。Wi-Fi対応で、優先接続時のわずらわしさもありません。
- FUJITSU ScanSnap iX1500の紹介ページ
- 実売価格:40,000~42,000円程度
4-2.FUJITSU ScanSnap SV600
FUJITSU ScanSnap SV600は、原稿を机などに置いたままスキャンできるオーバーヘッドスキャナーです。独自のVIテクノロジーの採用により、原稿全体を均一に読み取ることができます。コンパクトな本体サイズと分かりやすい操作性でも人気です。
- FUJITSU ScanSnap SV600の紹介ページ
- 実売価格:48,000~58,000円程度
4-3.FUJITSU ScanSnap iX100
FUJITSU ScanSnap iX100は、世界最軽量の400gのコンパクトボディーで、モバイルシートフィードスキャナーとして高い人気を誇ります。Wi-Fi機能・デュアルスキャン機能など、使いやすい機能も豊富で、実用性が高いのも特徴です。
- FUJITSU ScanSnap iX100紹介ページ
- 実売価格:19,000~21,000円程度
4-4.キヤノン DR-C225 II
キヤノン DR-C225 IIは、Wi-Fi接続対応で気軽にスマホやパソコンにデータを取り込むことができます。付属の専用ソフトが、機能豊富で使いやすいと評判です。また、排紙スペース不要のラウンドスキャン方式を採用し、設置場所の省スペース化も実現しています。
- キヤノン DR-C225 IIの紹介ページ
- 実売価格:30,000円~38,000円程度
4-5.キヤノン CanoScan LiDE400
キヤノン CanoScan LiDE400は、パソコンとUSB接続するだけで使用できます。フラットヘッドスキャナーながら、1.7kgの軽量ボディーで持ち運びも楽です。4,800dpiの高精細さで、品質面でも満足できます。
- キヤノン CanoScan LiDE400の紹介ページ
- 実売価格8,700~10,000円程度
4-6.ブラザー MDS-820W
ブラザー MDS-820Wは、リチウムイオン充電池搭載でAC電源を必要とせず、どこでも気軽に持ち運んで使用できます。Wi-Fi対応・スキャンしたデータをSDカードに直接保存可能など、便利な機能にも注目です。
- ブラザー MDS-820Wの紹介ページ
- 実売価格:11,200~13,000円程度
4-7.ブラザー ADS-1700W
ブラザー ADS-1700Wは、タッチパネル液晶搭載で直感による操作が可能です。Wi-Fi対応で、離れた場所にあるパソコンへの転送も楽で、各種クラウドサービスへの連携も簡単にでき、使い勝手が良いことが人気の理由でしょう。
- ブラザー ADS-1700Wの紹介ページ
- 実売価格:31,500~36,000円程度
4-8.エプソン DS-360W
エプソン DS-360Wは、コードレスで使えるシートフィードスキャナーです。両面同時読み取り・Wi-Fi対応・高速読み取りで1分25枚対応可能など、多彩な機能も注目でしょう。置き場所を問わないコンパクトさも人気です。
- エプソン DS-360Wの紹介ページ
- 実売価格:30,600~36,000円程度
4-9.エプソン GT-S650
エプソン GT-S650は、軽量・薄型タイプのフラットヘッドスキャナーです。原稿カバーを外せば、厚い原稿の読み取りも楽にできます。また、パソコンとUSB接続するだけで電源供給できる点・本体を立てて収納できる点も便利です。
- エプソン GT-S650の紹介ページ
- 実売価格:8,200~10,000円程度
4-10.エプソン GT-F740
エプソン GT-F740は、リーズナブルな価格ながら手軽にフィルムスキャンできることで人気を集めています。最高画質4,800dpiの高精細さと、複数の書類を簡単に1個のファイルにまとめる機能も便利です。
- エプソン GT-F740の紹介ページ
- 実売価格:14,700~17,000円程度
5.古いスキャナーを処分する方法
古いスキャナーを処分する主な方法を詳しく解説します。
5-1.自治体回収に出す
不要になったスキャナーは、自治体回収に出して処分することができます。主な方法は、以下のとおりです。
- 不燃ゴミ:自治体の指定日時・場所に出すと無料回収してもらえる
- 粗大ゴミ:自治体の指定日時・場所に出すと有料回収してもらえるが、事前予約が必要な場合が多い
- 小型家電:役所や商業施設などの専用回収ボックスに投入すると無料回収してもらえる
実際には、自治体ごとにゴミの区分や回収方法が異なります。詳しくは、お住まいの自治体に確認してください。
メリット
- 処分費用が無料もしくは格安
- 小型家電なら回収後に資源リサイクルしてもらえる
デメリット
- 集荷場所まで運ぶ手間がかかる
- 小型家電は専用回収ボックスの数が少ない
- 粗大ゴミになると手続きが面倒なことが多い
- 不燃ゴミ・粗大ゴミは回収日時・場所が指定される
5-2.不用品回収業者に処分してもらう
不用品回収業者では、不要になったスキャナーを回収してもらえます。不用品回収業者では、都合に合わせて以下のような回収方法を選ぶことが可能です。
- 店頭持ち込み:業者の店頭に直接持ち込む
- 宅配回収:宅配便で業者に送付する
- 出張回収:日時・場所指定で業者に回収してもらう
メリット
- 回収後は再販もしくは資源リサイクルしてもらえる
- 場所・日時指定での回収も可能
- スキャナー以外の不用品も同時に依頼できる
- 業者・条件によっては買取もしてもらえる
デメリット
- スキャナー1台だけでは回収費用が割高になることがある
なお、当家電回収キッドくんでも、スキャナーの回収が可能です。宅配回収なら、宅配便の送料負担だけで処分できます。パソコンやスマホなど送料無料対象品との同梱(どうこん)で、宅配便の送料も無料になり大変お得ですから、ぜひご利用ください。
5-3.リサイクルショップに売る
不要になったスキャナーでも、有名メーカー製で比較的新しいものは、買取してもらえることがあります。買取を希望する場合は、業者の店頭に持ち込んで査定を受けてみましょう。
メリット
- 店頭持ち込みならその場で代金受け取りまで完了する
- スキャナー以外の不用品も買取してもらえる
デメリット
- 買取価格が安い
- 買取不可の場合は引き取り処分も依頼できない
- 個人店では宅配回収・出張回収共に不可の場合が多い
5-4.ネットオークションやフリマサイトで売る
ネットオークションやフリマサイトに出品して売ることもできます。普段から出品に慣れている人にはおすすめです。ただし、競合が多数存在するので、落札されるためには以下のような工夫が必要でしょう。
- メーカー・品番・付属品の有無などをきちんと掲載する
- 現物の状態が分かるように写真を何枚か添付する
- 傷や汚れ・欠品なども正直に申告する
- こん包方法・発送方法・入金方法を明記する
- 落札相場と同等もしくは低めの金額を設定する
メリット
- 売りたい価格で出品できる
- 業者で買取不可となったものも出品できる
- スキャナーを欲しがっている人と直接やり取りできる
- 在宅のまま出品~配送までできる
デメリット
- なかなか落札されないことがある
- こん包・配送が面倒
- 商品クレームや支払い遅延などが起きやすい
- 出品中はこまめなチェック・やり取りが必要
6.スキャナーの選び方に関するよくある質問
最後に、スキャナーの選び方に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.セール品のスキャナーを購入するメリット・デメリットは?
A.以下を参考にしてください。
メリット
- 通常より安価に入手できる
デメリット
- メーカー・機種で妥協する必要がある
- 最新機種とは限らない
- 展示品・難有り品のことがある
Q.高価格帯の機種のほうが長く使える?
A.一概には言えません。高価格帯の機種でも、使用頻度や環境によっては想定より早く寿命を迎えることもあります。
Q.魅力的な機能があっても口コミが悪い機種はやめたほうがいい?
A.まずは、口コミの内容をじっくり吟味しましょう。中には、スキャナー自体の口コミではなく、販売店のサービスに対するクレームの場合もあるので注意してください。多くの人が特定の機能や使い勝手について低評価を付けている場合は、判断材料にしてもいいでしょう。
Q.小さな子どもがいる家にはどんなスキャナーがおすすめ?
A.安全性と静音性に優れたものがおすすめです。ロック機能が付いていれば、誤作動による巻き込み事故を防ぐことができます。また、動作音が静かなものなら、子どもが寝ているときにも使いやすいでしょう。なお、子どもの手が届かない場所にスキャナーを配置することも忘れないでください。
Q.販売店で不要になったスキャナーを引き取りしてもらえる?
A.難しいでしょう。ただし、販売店のキャンペーンなどで、指定機種を購入した場合などの条件付きで引き取りしてもらえることもあります。
まとめ
今回は、スキャナーの選び方について詳しく解説しました。スキャナーを選ぶときは、種類・解像度・機能など、いくつかのポイントを総合的に比較して選ぶといいでしょう。優先順位の高いポイントを満たす機種を選ぶことで、満足できます。メーカーによっても特徴が異なるので、販売店で実機に触れてみたり口コミや評判を参考にしたりするといいでしょう。なお、買い替えに伴い不要になったスキャナーは、不用品回収業者の宅配回収を利用すると便利です。