デジカメの選び方が知りたい! 押さえておくべきポイントや処分方法

「デジカメの種類がたくさんあって迷う」「どのモデルを購入すればいいのか分からない」など、デジカメ選びで悩んでいる方は多いでしょう。需要が高いデジカメは、新しいモデルが毎年次々発売されているため、本当に必要な機能は何なのか見極めることが大切です。

本記事では、デジカメ選びの方法とポイントを解説しましょう。

  1. まずはデジカメの種類をチェック!
  2. デジカメの選び方4つのポイント
  3. 人気のおすすめデジカメ10選
  4. 古いデジカメを処分する方法
  5. デジカメ選びに関してよくある質問

この記事を読むことで、自分に合ったデジカメを選ぶことができます。古いデジカメの処分方法もあわせて説明するので、ぜひチェックしてください。

1.まずはデジカメの種類をチェック

最初に、デジカメはどんな種類があるのかチェックしておきましょう。主に、コンパクトデジタルカメラ・ミラーレス一眼・一眼レフの3種類があります。

1-1.薄型&コンパクトサイズの「コンパクトデジタルカメラ」

おそらく、デジタルカメラと言われるとほとんどの方がコンパクトデジタルカメラを思い浮かべるでしょう。通称コンデジとも呼ばれている種類ですが、特徴はポケットに入ってしまうのほどの薄型&コンパクトサイズであることです。従来、最も使われていたデジタルカメラで、購入しやすいお手頃価格なところも魅力の1つとなります。また、Wi-Fiやタッチパネルといった便利な機能もついているので、さらに扱いやすく便利になっているのが最近の傾向です。ただし、レンズ交換ができない・美しいボケ味のある写真撮影が難しい・室内や夜景などの暗い場所に弱いというデメリットがあります。

1-2.レンズの種類が豊富な「一眼レフ」

一眼レフは、デジイチと呼ばれている大きめのごついカメラです。特徴は、レンズの付け外しが自由にでき、レンズの種類が非常に豊富な点でしょう。付けるレンズによってまったく違う撮影を楽しむことができ、さまざまなシーンで活用できます。動きの速い被写体にピントを合わせやすいので、コンパクトデジタルカメラよりも画質がよく、暗い場所やスピード感のあるものでもキレイに撮影できるでしょう。ただし、本体が重くて大きく持ち歩きにくい・デザインやカラーバリエーションの種類が少ない・撮られる人が身構えてしまうというデメリットがあります。

1-3.人気が上昇している「ミラーレス一眼」

ミラーレス一眼は、近年、急速に人気をあげている種類で、デジタル一眼レフカメラからミラー部分を除去したのが特徴です。ミラーが使えなくなるとファインダーが使えなくなります。ファインダーが使えなくなるとシャッターを押してからのタイムラグが発生し、動きの速い被写体をうまく撮影することができなくなるのです。ここが、一眼レフとミラーレス一眼の大きな違いとなります。デザインやカラーバリエーションが豊富・一眼レフと同等の画質ですが、ライブビュー撮影では手ブレが起きやすい・レンズの種類が少ないという点がデメリットです。

デジカメにはさまざまな種類があるんですね。
はい。用途に合わせて選びましょう。

2.デジカメの選び方4つのポイント

それでは、デジカメはどのようなポイントに注目して選べばいいのでしょうか。主に注目しておきたい4つのポイントを紹介します。

2-1.何をどこで撮影したいのか

まずは、デジタルカメラで自分が撮りたいものが何なのか考えてみてください。撮影するものやシチュエーションなどによって、選ぶべき種類が異なります。たとえば、気軽に持ち運びたい・旅行先で簡単な撮影ができれば十分という方は、コンパクトデジタルカメラが最適でしょう。価格もお手頃で、コンパクトサイズ・荷物にならないというメリットがあります。逆に、とにかくキレイな写真を撮りたい・夜や室内での撮影が多い方は、一眼レフまたはミラーレス一眼が最適です。自分がどんなものを撮りたいのか、そのシーンや機会を見直してみましょう。

2-2.イメージセンサーのサイズで選ぶ

画質を重視するのであれば、イメージセンサーのサイズをチェックしてください。イメージセンサーは光を受けて画像を作り出す重要な部品です。サイズの大きさに比例して高画質になりますが、同時に価格も高くなります。逆に、サイズが小さくなると写真に写るざらつきが増えてしまうので注意が必要です。主なサイズの種類は以下のとおりとなります。

  • フルサイズ:フィルムカメラ時代のフィルムサイズ(35mm判)と同じ。デジタル一眼カメラの上位機や超高級デジタルカメラで使われている。高画質だが価格が高い
  • APS-C:カメラ用APSフィルムと同じサイズ。フルサイズよりひと回り小さく、面積は約半分で多くのデジタル一眼レフカメラと一部の高級カメラに採用されている
  • フォーサーズ:大きさが4/3型で、オリンパスとパナソニックのミラーレス一眼の規格に採用されている
  • 1型:フォーサーズよりひと回り小さいサイズ。画質重視でデジカメを買いたい方におすすめ
  • 1/1.7型:1型と1/2.3型の中間サイズで性能も両者の中間。現行モデルでは数機種しか残っていない
  • 1/2.3型:手頃な価格のデジタルカメラで最も使われるセンサー。薄型コンパクトカメラや高倍率ズームカメラなどバリエーションも豊富だが、画質は劣る

2-3.レンズの性能で選ぶ

コンパクトデジタルカメラはレンズを自由に取り替えることができないので関係ありませんが、ミラーレス一眼と一眼レフは、レンズの性能で選ぶことが重要です。レンズの性能は、主に、焦点距離とF値で決まります。焦点距離はレンズからイメージセンサーまでの距離で、単位はmmで表示されるものです。焦点距離の値が小さいほど広い範囲が写り、大きいほど遠くのものを大きく写すことができます。一方、F値はレンズを通す光の量の値で、この数値を調整することによりピントや写真の明るさも調節可能です。初心者はレンズの選び方で苦労するので、カメラに詳しい人や家電量販店などのスタッフに尋ねるといいでしょう。

2-4.付加機能で選ぶ

デジタルカメラには種類やメーカーによって、さまざまな付加機能がついています。たとえば、最近、注目されているものというとWi-Fi機能です。カメラで撮影した写真をWi-Fiでスマートフォンなどに飛ばすことができ、保存はもちろんのこと、簡単に印刷できるようになっています。撮影した写真をSNSにアップしたいときに便利な機能です。

デジカメ選びには複数のポイントがあるんですね。
はい。値段だけで選んではいけません。

3.人気のおすすめデジカメ10選

では、人気のおすすめデジカメを10点ピックアップしたので、ぜひ比較してください。

3-1.キヤノン「IXY 190」

デジタルカメラの市場でトップシェアを誇っているキヤノンは、IXYとPowerShotという2大ブランドを展開しています。IXY 190はコンパクトデジタルカメラで、シーンを自動的に判断する「こだわりオート」やブレ補正を切り替える「マルチシーンIS」などの機能があるのです。気軽に撮影を楽しみたい方におすすめします。
参考価格:10,000円〜

3-2.キヤノン「PowerShot SX70 HS」

キヤノンのもう1つの代表的なブランドであるPowerShotシリーズは、IXYシリーズよりも主流になっています。SX70 HSは、光学65倍ズームレンズと映像エンジンを搭載したコンパクトデジタルカメラです。マクロ撮影から超広角・超望遠まで対応可能で、さまざまなシーンで活用できると人気があります。
参考価格:50,000円〜

3-3.ニコン「COOLPIX A300」

デジタルカメラ業界の老舗ブランドであるニコンといえば、COOLPIXシリーズです。スタイリッシュなデザインが特徴なので、個性派モデルとして認知されています。その中でも、A300は約20.1mmの薄型ボディが特徴的なコンパクトデジタルカメラです。手ブレ補正機能はもちろんのこと、撮影後にも写真が加工できるようになっています。
参考価格:10,000円~

3-4.ソニー「Cyber-shot DSC-W810」

ソニーから発売されているコンパクトデジタルカメラのCyber-shot DSC-W810は、薄暗いパーティー会場でもキレイに撮影できます。また、カメラひと振りでパノラマ写真を撮影できるなど、楽しい機能が満載だと好評です。
参考価格:9,000円〜

3-5.キヤノン「EOS 7D Mark ll ボディ」

ハイアマチュアモデルとなるキャノンの一眼レフです。APS-Cサイズ約2020万画素のイメージセンサーを搭載しているため、最高約10コマ/秒の高速連写でキレイな画質の写真が出来上がります。決定的瞬間を捉えたい方はもちろん、動きが予想しづらい被写体も的確にキャッチできるでしょう。
参考価格:110,000円~

3-6.ニコン「D7200 ボディ」

初心者向けの一眼レフが充実しているニコンの中でも人気があるのが、D7200です。AF性能が大きく向上しており、100枚まで連続撮影が可能、初心者でも簡単に扱えるコストパフォーマンスに優れたモデルと言えるでしょう。費用を極力抑えたいけれども一眼レフを上手に扱えるようになりたいという方におすすめです。
参考価格:75,000円~

3-7.PENTAX「K-70」

キヤノンとニコン以外から販売されている一眼レフとしては、PENTAXのK-70があります。PENTAXから発売されている種類の中では最も下位モデルではありますが、一眼レフの中では中級レベルの性能を持っているのです。タフな環境の中でも使用できる耐久性のあるボディと、暗い場所でもキレイに撮影できる高感度性能が最大の魅力でしょう。
参考価格:80,000円~

3-8.オリンパス「OM-D E-M10 Mark ll EZ」

オリンパスのミラーレス一眼は、洗練されたオシャレなボディが若い女性を中心に人気を集めています。スタイリッシュなデザインに加え、本格的な撮影ができる「OM-D」シリーズの入門機です。プロカメラマン気分で撮影が楽しめるでしょう。
本体価格:80,000円~

3-9.ソニー「α5100」

ソニーのα5100は、表情や動きをそのままとらえる高速AFの機能が搭載されています。手頃な価格となっているので、初めてミラーレス一眼を使用したい方や2台目として使いたい方にぴったりと言えるでしょう。
参考価格:60,000円~

3-10.ニコン「Nikon 1 S2」

小さなボディが特徴的なNikon 1S2は、カラーバリエーションが豊富なミラーレス一眼レフです。高速連写機能を搭載しており、瞬間を美しくかつ高画質で残すことができます。自分の好きな色のボディを選ぶことができるため、楽しく使用することができるでしょう。
参考価格:50,000円~

人気のデジカメにはそれぞれ特徴があるんですね。
はい。性能を比較して選んでみましょう。

4.古いデジカメを処分する方法

古いデジタルカメラを処分する方法について解説します。

4-1.自治体回収で処分する

一般的な方法は、自治体回収で処分することです。デジタルカメラは、小型家電リサイクルの対象として、自治体の中では小型家電回収ボックスに投かんする形で処分することが定められているところもあります。処分方法やゴミの分類は自治体で異なるので、事前にホームページ等で確認しておきましょう。

4-2.リサイクル買取サービスを利用する

まだ正常に使えるデジタルカメラであれば、リサイクルショップや買取専門店で買い取ってもらえるかもしれません。買い取ってもらいたい場合は、できるだけ早めに売却することをおすすめします。新モデルが登場すると、型落ち品として査定額が下がるからです。また、業者によっては販売から3~5年以上経過しているデジタルカメラが買取不可になる可能性もあります。

4-3.不用品回収業者に依頼する

デジタルカメラ以外にも処分したい不用品があれば、まとめて不用品回収業者に依頼する方法もあります。まとめて処分できるのはもちろんのこと、回収業者の中には買取サービスを実施しているところもあるのです。買取と処分が同時に利用できれば、買取不可になっても回収処分してもらえるので一石二鳥と言えるでしょう。

古いデジカメは自治体にゴミとして回収を依頼できるんですね。
はい。元値が高価であれば、下取りしてもらえる可能性もあります。

5.デジカメ選びに関してよくある質問

デジカメ選びに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.スポーツや野鳥を大きく撮りたい場合に適したモデルは?
A.光学ズームが20倍以上のレンズ、そしてファインダーが搭載されているモデルが最適でしょう。超望遠で撮影する際は、ファインダーがないミラーレス一眼では限界があります。被写体をきちんと捉えるためにも、ファインダーがついているかどうかを必ず確認してください。

Q.画素数が多いほうが高画質になるの?
A.必ずしも画素数が多い=高画質というわけではありません。画素は画像を拡大するとモザイク状の四角になるものです。画素数が多くなるほどきめ細かくなるのは事実ですが、イメージセンサーやレンズ・画像エンジンなどさまざまな要素が混ざった上で高画質かどうかが決まります。

Q.最初に購入するレンズは何がいい?
A.一眼レフやミラーレス一眼などレンズ交換可能なモデルを初めて購入する人は、キットレンズを選ぶといいでしょう。キットレンズとは、カメラ本体とセットで販売されているレンズです。広角から中望遠までをカバーする標準ズームレンズが多く、初心者向きと言えます。

Q.似たようなレンズなのに価格差があるのはなぜ?
A.開放F値の違いが関係しています。同じ焦点のレンズでも、F値の数値によって価格が大きく異なるのです。レンズのスペックはF値と言われているほど、重要な要素となっています。数値が小さくなるほど明るいレンズになり価格も高くなるでしょう。

Q.処分時に注意しておきたいポイントは?
A.画像データや個人情報を必ず消去しておくことです。情報が流出し、悪用される可能性があります。特に、SDカードなどの保存媒体は必ずカメラから抜き出して処分しましょう。

まとめ

デジカメは、次々と最新機能がついたモデルが登場しています。さまざまな種類があるため選ぶのに悩みがちですが、まずはどこでどんなときに使うのか使用目的をハッキリさせておきましょう。使用用途によって使うべき機能と要らない機能が分かります。また、古いデジカメの処分方法で悩んだときは、お得に処分できる不用品回収業者に依頼するといいですよ。買取サービスを行っているところもあるため、不用品をまとめて処分すると処分費用を抑えることができます。