
一番安い時期は? 引っ越し費用を抑える節約術5選&料金相場や注意点まとめ
引っ越し予定がある方や引っ越しを検討している方が気になるのは、なんと言っても引っ越し費用でしょう。なにかとお金のかかる引っ越しは、なるべく費用を節約したいものですよね。実は、数点ポイントを知っているだけで、引っ越し費用は大幅に抑えることができます。そこで今回は、引っ越し費用を抑えるポイントのご紹介です。
なるべく引っ越し費用を節約したい・安くしたいという方にはぴったりの内容となっています。また、引っ越しにかかるお金以外にも考えるべき注意点があるので、ぜひ最後までこの記事を読んでみてください。
1.引っ越し費用について
まずは引っ越し費用について、相場や内訳などをご紹介します。なににお金がかかるのかを知ることによって、引っ越し費用を抑えることにつながるでしょう。
1-1.引っ越し費用の相場とは?
引っ越しの費用は、距離・家族数・時期によって変わってきます。基本的な相場をご紹介しましょう。
1-1-1.通常期(3,4月以外)
【15km程度……同市区町村内】
- 単身:約2万円
- 2人:約5万円
- 3人:約6万円
- 4人:約6.5円
【200km程度……同一地方内】
- 単身:約3万円
- 2人:約7.5万円
- 3人:約8万円
- 4人:約9万円
【500km以上……遠距離】
- 単身:約5.4万円
- 2人:約7.3万円
- 3人:約15万円
- 4人:約18.5万円
1-1-2.繁忙期(3,4月)
繁忙期は、通常期の約1.2~1.5倍になります。
【200km程度……同一地方内】
- 単身:約4.7万円
- 2人:約9.7万円
- 3人:約15万円
- 4人:約16.1万円
1-2.引っ越し費用の内訳
引っ越し費用には、家具家電の荷造り・荷ほどき(小物類のこん包は別料金になることも)・運搬・運送が含まれます。これは基本的な作業であるため、どの引っ越し業者も行うものです。別途、以下の料金がかかります。
- エアコンの移設:2万~4万円(取り外し工事と取り付け工事)
- ピアノの運送:4万~5万円
- 乗用車の輸送:2.5万~3.5万円
ほか
1-3.引っ越しでお金がかかるものとは?
引っ越し費用がかさみやすい要素をまとめました。
- 荷物の量
- 休日の指定(土日が高額・平日は安価)
- 時間指定(午前が高額・午後は安価)
- 不用品処分
- 小物類のこん包
- ペットの輸送
- 荷物の一時預かり
上記のサービスを使わないよう、自分で準備する工夫が必要です。
2.引っ越し費用を抑えるポイント
次に、引っ越し費用を抑えるための方法を具体的にご紹介します。
2-1.引っ越し時期を調整する
特別な事情がない場合は、なるべく安い時期に引っ越しすることで、費用を大幅に抑えることができます。後回しにせず、なるべく早めに予約をしましょう。
2-1-1.繁忙期
引っ越し費用と月の相関についてご説明します。
- 3月:最も高く通常時の1.5倍となることもある。予約も取りにくい
- 4月:次点で高額。3月よりはやや安くなるものの通常時の1.2倍は見込んだほうがよい
2-1-2.通常期
- 5~10月:4月を過ぎると急激に下がり、10月までほぼ水平にゆるやかに下がっていく
- 11月:最も安い時期
- 12~2月:3月に向けてゆるやかに上がっていく。2月末土日は3月を避けた人が集まるため、やや高額になる
上記でもご紹介したとおり繁忙期の3~4月は、通常期の約1.5倍にも跳ね上がります。また、高いだけでなく予約も取りにくい時期なので、なるべく避けるようにしましょう。5~2月の価格差はゆるやかなものなので、無理をしてまでこだわらなくても大丈夫です。
2-1-3.引っ越す時間・曜日
引っ越す月が決まったら、次は時間と曜日です。土日祝よりも平日がねらい目となります。また、月末よりも月初のほうが安くなりやすいので、10日より前に引っ越すとよいでしょう。また、午前よりも午後、特に15時以降のほうが安くなります。
2-1-4.結局、一番引っ越し費用が安いのはいつ?
上記をまとめると、引っ越しに最適な日時は、11月1日~11月10日の平日・午後15時以降です。もちろん、このとおりにぴったりに引っ越しを行うのは難しいと思いますので、なるべく高い時期を避けることを意識しましょう。見積もりを取る際は、いくつか日時の候補を出しておくことをおすすめします。
2-2.荷物を減らす
上記でご紹介した相場のとおり、家族人数が多いと引っ越し費用は多くなります。これは、家族の人数が多いと、必然的に運搬する荷物の数が増えるためです。つまり、荷物の量を減らすことで引っ越し費用を抑えることができます。不要なものは、引っ越し前に一気に処分しましょう。
2-3.荷物の処分は自分で&売れるものは売る
引っ越し業者も不用品処分を行っています。引っ越しと一緒に不用品を処分できるため便利なサービスではありますが、不用品回収専門の業者などと比べるとやや高くなりがちです。また、まだ使える家具家電については、買取回収業者やネットを使うことで、より高額で売れる可能性があります。
2-4.見積もりを比較する
引っ越し業者を依頼する際は、見積もり依頼をするのが基本です。複数社の見積もりを取ることで、より安い業者を選ぶことができます。複数社を比較していることを知らせることで、時期や業者によっては、値下げ交渉やオプション作業の無料追加などに応じてくれる可能性もあるでしょう。
2-5.ピアノやペットは自分で運ぶ
オプション料金が高くなりがちなものについては、自分たちで運ぶという手もあります。
2-5-1.ピアノの運搬
ピアノは、重量があり丁寧に運ぶ必要があることから、運搬費用が高額です。そのため、ピアノの運搬は、家族や、友人・知人の手を借りて自分で行うという手もあります。電子ピアノやアップライトピアノなら、成人男性4人で運ぶことが可能です。搬入路を確認・確保しておきましょう。ただし、グランドピアノは重量・体積ともに運搬が難しいため、プロに依頼してください。
2-5-2.ペットの運搬
大切なペットは自分で運んだほうが、より安心です。電車や車に乗せる際は必ずペット用キャリーバッグ類を利用しましょう。電車はペット運賃が必要なので必ず切符を用意します。おむつや換えのタオルがあると安心です。長距離移動の場合は、ストレスでペットが体調を崩すこともあるので、引っ越し先の獣医をあらかじめ選んでおきましょう。
3.引っ越し費用の注意点
引っ越し費用を抑える際の注意点をご紹介します。
3-1.引っ越し費用以外の支出も見る
引っ越し費用を抑えるために、家賃の更新日を過ぎてしまったり、自力で運んでレンタカー代がかさんでしまっては意味がありません。引っ越し以外にかかる費用についても目を向けましょう。
3-2.時間や手間も気にする
引っ越し費用を安くするために、自分の時間や労力を使いすぎるのも大変なものです。たとえば、数千円程度を浮かせるために丸1日作業するのは無駄と言えるでしょう。お金だけでなく、時間や手間とのバランスも見ることが大切です。
3-3.安すぎる業者に注意
引っ越し業者の中には、お客さんを呼ぶために最初は安い価格を提示しておき、オプション料金でもうけようとするところもあります。見積もりを取る際は、金額だけでなくサービス内容までチェックしておきましょう。また、「今日契約すれば安くします」など、せかして決めさせる業者にも注意です。
3-4.職場の赴任手当をチェック
転勤によって引っ越す場合は、会社から引っ越し費用が補てんされることがあり、これをあてにしている方も少なくないでしょう。しかし、会社によって支出する範囲はまちまちですので、赴任手当をあてにしすぎないようにしましょう。該当の部署に相談すれば、あらかじめ費用を教えてもらえる場合があります。
4.引っ越し費用についてよくある質問
引っ越し費用について、よくある質問にお答えします。
Q.引っ越しに使う段ボールを安く手に入れたい
A.引っ越し業者からも段ボールを無料でもらえますが、定数以上は有料となることがほとんどです。段ボール箱はスーパーやコンビニなどでもらうことができます。特に、ドラッグストアや家電量販店の段ボールは、比較的きれいなものがそろっているでしょう。もともと重いものがはいっていた段ボールは丈夫で引っ越し向きです。ただし、無料提供しているとは言っても、無言で持ち去ったり、店舗からなくなるほど大量に持ち帰ったりするのは控えましょう。
Q.引っ越しで出た不用品やゴミの処分方法は?
A.不用品の処分には、以下のような方法があります。処分するものに応じて、適切な方法をチョイスするようにしましょう。
- 自治体処分(粗大ゴミは申請に時間がかかるため要注意)
- 不用品買取回収業者
- リサイクルショップ
- ネットオークションやフリマサイト
Q.引っ越しのコツは?
A.引っ越しすることが決まった時点で、早め早めに動くことが大切です。引っ越し業者の見積もりを取ったり、不用品の処分を始めたりするのは、早いに越したことはありません。早めに動き出すことで、時間に余裕ができて各作業の選択肢が増やせるため、結果引っ越し費用を抑えることにもつながります。
Q.引っ越し先でやっておいたほうがいいこととは?
A.引っ越し先で快適に、また、安心安全に暮らすために以下のポイントをご紹介します。
- 害虫駆除
市販の煙系殺虫剤などで十分です。ものがないうちにやっておくと楽でしょう。 - 盗聴器チェック
マンスリーマンションなど、人の出入りが多い建物では、念のため行っておくと安心です。 - カギの交換
基本的には大家さんや不動産業者が行ってくれていますが、念のため確認しましょう。 - ハウスクリーニング
もともと掃除されていることがほとんどですが、気になる場合は、ものがないうちに掃除しておくと楽です。
Q.引っ越し業者の値下げ交渉ではどのくらい下げられますか?
A.業者や時期にもよりますが、5,000~20万円くらいの値下げが一般的です。単身の場合は10万円の値下げが上限である見たほうがよいでしょう。
Q.引っ越し業者の値下げ交渉方法を教えてください
A.以下のパターンをご紹介します。覚えておいて損はないでしょう。
- 「他社と見積もり比較中なので、あとで決めます」と言う
- 「相見積もり中なので即決が必須条件なら他者にします」と言う
- 安くなる方法を聞いてみる(上記でご紹介した以外に、業者特有の安くなる時間・曜日指定などがある場合も)
- オプション料金になりそうなものをあらかじめ伝えておく(ピアノや車を運びたいなど):値下げは無理でも、オプション価格を無料もしくは安くしてもらえる場合がある
まとめ
引っ越し費用を抑える方法についてご紹介しました。引っ越し費用を安くするには、さまざまな観点があります。それぞれを組み合わせることによって、より安く引っ越しをすることができるでしょう。