
意外と知らない消火器の処分方法~使用期限は何年?
使わなくなったものを処分したいけれど、方法が分からなくてそのまま…という人は多いでしょう。処分方法が分かりにくいものの1つに、消火器があります。「家にあっても使わない」という人も多いでしょう。しかし、消火器を使って初期消火に成功した例はたくさんあります。いざというときのために、自宅に置いておきたいものですよね。
消火器には使用期限というものがあります。使用期限について知った上で、消火器の処分方法を考える必要があるでしょう。
そんな人たちのために、消火器の使用期限や処分方法についてまとめてみたいと思います。
- 消火器の使用期限
- 消火器の処分方法
- 業者に依頼する際の注意点
- まとめ
1.消火器の使用期限
1-1.消火器の使用期限は何年?
「気づいたら消火器の使用期限が切れていた」ということはよくあります。消火器には耐用年数があり、未使用であっても半永久的に使うことはできないのです。消火器の耐用年数は、本体のラベルに刻印してある製造年が基準になります。
つまり、購入日を基準に判断してはいけないのです。もちろん、購入した製品の種類や保管環境によって、消火器の耐用年数には差が出ます。一般的には、業務用の消火器の場合だと8~10年、家庭用の消火器は5年となっているでしょう。ただし、保管環境によって本体のへこみやサビ、キズがある場合には、耐用年数以内であっても早めに交換するようにしてください。
1-2.使用期限を過ぎるとどうなる?
では、使用期限を過ぎた消火器をそのままにしておくとどうなるでしょうか。実は、古い消火器を使用したことによる事故が全国で何件も発生しているのです。本体が破裂する、中身が飛び出したことでケガするなど、危険な事故が多発しています。いざ消火器を使う場面になってから使用期限切れに気づいては意味がないですよね。普段から使用期限を意識して、早めの交換を検討しましょう。
2.消火器の処分方法
次に、消火器の処分方法についてご紹介します。意外と知らない人が多い消火器の処分方法。どの方法がより安全でお得なのでしょうか。
2-1.消火器はゴミの日に出せない
使用期限の切れた消火器を処分する際「不燃ゴミや粗大ゴミとして出せばよい」と思っている人は多いでしょう。しかし、消火器は自治体が回収するゴミの日に出すことはできません。「消火器リサイクルシステム」によって、使用期限が切れた消火器を回収するシステムがあり、一般的には指定の場所で処分することになっているのです。その方法は、以下の3つになります。
2-2.引き取りを依頼する
電話で特定窓口に問い合わせることで引き取りに来てもらうことができます。その際は、リサイクルシール代と運搬費用、保管費用がかかることになるでしょう。2010年以降に製造された消火器にはリサイクルシールが貼ってあり、料金はかかりません。その前に製造された消火器の場合、リサイクルシール代が必要になるのです。リサイクルシールは種類によってかかる費用が変わり、家庭用の一般消火器だと550円になります。運搬費用や保管費用を合わせると1,000~3,000円程度でしょう。
2-3.指定引き取り場所に持ち込む
指定引き取り場所に持ち込む方法を選択すると運搬費用や保管費用はかかりません。リサイクルシール代だけが必要になるため、最もお得な方法と言えるでしょう。
2-4.ゆうパックによる回収を依頼する
引き取りの依頼や持ち込みが困難な場合は、ゆうパックを利用する方法もあります。電話での事前申し込みが必要になりますが、消火器発送用の専門箱を送付してくれるため便利です。ゆうパックで送る場合は、全国一律2200円かかります。
2-5.メーカーに引き取ってもらう
消火器のメーカーが分かっている場合は、そのメーカーに問い合わせることで引き取ってもらうことができます。直接持ち込んだ場合は500円程度、引き取りに来てもらった場合は2,600円程度かかるでしょう。料金はメーカーによって異なるため、事前に確認することを忘れないでください。
2-6.ホームセンターで引き取ってもらう
最も手軽な方法として、ホームセンターに引き取ってもらうことも可能です。ただし、「消火器を1本購入すると1本を無料で引き取ってくれる」というサービスを行っている場合がほとんどでしょう。そのお店で消火器を購入後、レシートと古い消火器をサービスカウンターに持って行くと回収してもらえます。ただし、消火器の種類によっては対象外になる場合もあるでしょう。また、そのようなサービスを行っていないホームセンターもあります。事前に確認しておきましょう。
2-7.不用品回収サービスを利用する
民間の不用品回収業者に依頼して消火器を回収してもらう方法もおすすめです。希望した日時に自宅まで引き取りにきてもらえるため、大変便利でしょう。不用品回収業者が回収できる不用品の種類は豊富です。ほかにも処分したいものがあればまとめて依頼してみてください。面倒な分別は必要ありません。まとめて依頼した方がお得です。また、状態のよいものは買い取ってもらえる可能性もあります。
3.業者に依頼する際の注意点
最後に、不用品回収業者に依頼する際の注意点をご紹介します。悪質な業者を選んでしまうとトラブルに巻き込まれる可能性があるでしょう。業者を選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。
- 不用品回収業者に必要な許認可を所得しているか
- 事務所の所在地は明らかになっているか
- 電話番号が携帯電話しかない業者には注意
- スタッフの対応は丁寧か
- 事前に見積もりをとってくれるか
- 見積書の内容は明確か
業者を選ぶ際は、実際に利用した人たちの口コミや評判を参考にするのもおすすめです。インターネットで検索してチェックしてみてください。
4.まとめ
消火器の処分方法についてご紹介しました。
- 消火器の使用期限
- 消火器の処分方法
- 業者に依頼する際の注意点
「古くなった消火器を処分したい」「消火器の使用期限や処分方法は?」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。