フィルムカメラは買取対象? 買取方法と高額査定のポイントは?

デジタルカメラが主流となっている現代、「フィルムカメラ」を使う機会が少なくなりました。しかし、最近は若い女性や愛好家を中心に、フィルムカメラに興味を持つ人が増え、中古市場の需要が上昇しています。特に、古いニコンやライカなどの高級カメラは、日本国内だけでなく中国といった海外での人気が高めです。積極的に買取を行っている業者も探せばたくさん出てきます。そこで、本記事では、フィルムカメラの買取方法と高価買取のポイントを紹介しましょう。

  1. フィルムカメラの買取事情をチェック!
  2. フィルムカメラの買取方法は?
  3. フィルムカメラの高価買取ポイントは?
  4. フィルムカメラの買取に関してよくある質問

この記事を読むことで、フィルムカメラの買取方法と高価買取のポイントが分かります。売却を考えている方は、ぜひチェックしてください。

1.フィルムカメラの買取事情をチェック!

まずは、フィルムカメラの特徴と中古需要など、上手に売るために必要な情報をチェックしておきましょう。

1-1.フィルムカメラの特徴・種類は?

フィルムカメラは、記録媒体として専用のフィルムを使用しているカメラのことです。 撮影後に暗室でフィルムを現像し印刷紙にプリントすることで写真となります。また、フィルムカメラの主な種類は、「35mm」「中判」「大判」と3種類にです。それぞれの特徴を以下にまとめてみました。

  • 35mmフィルムカメラ:一般的なカメラ。味や色合いがメーカーごとで異なり、カメラ女子に人気
  • 中判カメラ:ブローニーフィルムという縦長タイプのフィルムを使う。35mmフィルムよりもフィルム面が大きく、キレイに映るのが特徴
  • 大判カメラ:フィルムサイズが大きいので、いろいろなサイズのフィルムが使える

1-2.フィルムカメラの中古・買取需要は?

フィルムカメラはデジタルカメラよりも現像に手間がかかりますが、独特な味わいを楽しむことができるとブームになりつつあります。ただし、慣れるまで操作が難しく、「最初は気軽に使える中古で試そう」と思う方が多いのです。そのため、新品よりも安く購入できる中古フィルムカメラの買取需要が高まっています。

1-3.買取の対象になるものは?

一般的に、正常に撮影できるフィルムカメラが買取対象となります。壊れて使えないもの・不具合が生じるもの・シャッターを押しても撮影できないものなどは買取してもらえない可能性が高いでしょう。また、買取価格がつきやすいフィルムカメラの機種は、以下のものです。

  • 35mm・中判カメラやレンズ
  • 海外で需要が高いフィルムカメラやレンズ
  • 発売当時にプロが使用していた「プロ機」

たとえ、日本では価値がない古いフィルムカメラでも、海外で希少価値が高ければ買い取ってもらえることもあります。その場合は、海外に流通を持っている業者へ査定を依頼するといいでしょう。

2.フィルムカメラの買取方法は?

主な買取方法と、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

2-1.リサイクルショップに売る

近くにリサイクルショップがあれば、直接持ち込んで査定してもらうといいでしょう。買取可能なら、すぐに現金化できます。ただし、リサイクルショップはフィルムカメラ以外にもさまざまなジャンルの品を買い取っているため、必ずしも適切な査定額になるとは限りません。フィルムカメラのことを詳しく知らない素人同然のアルバイトが査定をするこもあります。また、在庫状況によって査定額が大きく変わる可能性もあるのです。傷や汚れがあり古いフィルムカメラなら、リサイクルショップのほうが買い取ってもらえますが、需要の高い製品はカメラ専門店に売ったほうがいいでしょう。

2-2.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者の中には、買取サービスを行っているところがあります。買取と回収が同時にできれば、買取不可になったとしても処分してもらえるので手間が省けるでしょう。また、フィルムカメラ以外に手放したいものがあれば、まとめて買取に出すことができます。わざわざ自分で運ぶ必要もなく、スピーディーに処分できるでしょう。

2-3.カメラ専門店に売る

適切な査定額で売りに出したい方は、カメラ専門店がおすすめです。カメラ専門店は名前のとおりカメラに詳しい人が査定を行うため、フィルムカメラの需要と価値を見定めて査定額を提示します。需要が高い製品なら、リサイクルショップよりも買取額がアップするでしょう。ただし、カメラに詳しいということは、査定も厳しくなるということです。価値のないものも判断しやすくなるため、目立つ傷や汚れがついているもの・需要がないものは買取不可となります。査定へ出す前に、売りたいフィルムカメラの状態・メーカー・発売年月等を確認しておくといいでしょう。

2-4.主な買取方法とメリット・デメリット

主な買取方法は「宅配買取」「出張買取」「持ち込み買取」の3つです。フィルムカメラは気軽に持ち運べるサイズがほとんどなので、楽に持ち込み買取が利用できるでしょう。近くに店舗があれば、査定してもらってください。お店が近くになく自分の好きなときに買取をすすめたい方は、宅配買取がおすすめです。宅配買取の場合、店舗のホームページまたは電話で申し込みをすると、宅配キットが送られてきます(※自分でダンボールを用意する場合もある)。後は、フィルムカメラをこん包し店舗に送るだけでOKです。大量の不用品やほかに買い取ってもらいたい品があれば、まとめて査定してもらえる出張買取がいいでしょう。ただし、運搬料など諸費用がかかることもあるので、事前の確認が必要です。

2-5.自分で売る方法は?

自分で売る場合は、ネットオークションまたはフリマサイトの利用があります。どちらとも簡単な登録で気軽に利用できるメリットから、年々利用者が増加中です。自分で出品額を決めることもできるため、買い手が見つかれば希望の買取額で売れるでしょう。買い手を見つかりやすくするために、できるだけ商品情報を詳しく掲載するのがポイントです。気になる傷や汚れがある場合は、その旨も記載しておきましょう。そうすれば、後でトラブルになることもありません。

2-6.ネット上のトラブルに要注意

気軽に利用できるネットオークションとフリマサイトですが、出品者と落札者の間でトラブルが増えています。「商品を送ったのに入金確認が取れない」「キレイな状態で送ったのに文句をつけられた」などです。相手の顔を直接見ることができないネット上なので、どんなトラブルが起きるのか分かりません。できるだけ穏便に買取を進めたいなら、ネット上でやり取りをしないほうがいいでしょう。

3.フィルムカメラの高価買取ポイントは?

高く売るためのポイントをいくつか紹介します。

3-1.買取のタイミングはいつがいい?

フィルムカメラが高く売れる時期は、ハッキリと決まっているわけではありません。ただ、発売月日が経過するほど価値が下がるため、なるべく早めに売ることをおすすめします。保管状況が悪いと、日に日に劣化するので注意が必要です。また、業者の中には「買取強化期間」を設定しているところがあります。その期間中に買取強化している品を査定してもらえば、通常よりも高価買取が期待できるでしょう。

3-2.高額査定が期待できる商品は?

新品状態に近いフィルムカメラほど高く売れる可能性があります。見た目を重視している業者が多いので、こだわりを持ったほうがいいですよ。また、発売月日が新しいもの・人気メーカーのものも高額査定が期待できます。フィルムカメラの人気メーカーといえば、ニコン・キャノン・ライカなどです。特に、ニコンのフィルム一眼レフカメラFM10は人気機種で中古需要が高くなります。オシャレなデザインで女性に人気のライカ製品も、高価買取が期待できるでしょう。

3-3.高く売るポイントは?

フィルムカメラを高く売るポイントは、主に3つあります。
1つ目は「外箱などの付属品をそろえること」です。フィルムカメラを購入したときに、取扱説明書・箱・ケースなどさまざまな付属品がついてきたと思います。できれば、すべての付属品をそろえて査定に出してください。付属品がそろっているか否かで、買取額にも大きな差が生まれるのです。中には、数千円も査定額が変わることもあります。
2つ目は「レンズや関連機器なども一緒に売ること」です。付属品ではありませんが、レンズ・三脚・プリンター・カメラ関連のアクセサリーなど、関連機器を再販しているお店もあります。そのようなお店では、関連機器の買取も行っていることが多いのです。カメラ本体だけでなく、関連商品も売ることで査定額がアップすることもあります。
そして3つ目は、「キレイな状態にして売ること」です。前述したとおり、フィルムカメラを含めた中古品は状態が査定の大きなポイントとなります。もし、カメラに汚れがついている状態なら査定額が下がるため、事前に掃除しキレイにしておきましょう。

3-4.買取相場をチェックしよう!

高く売るためには、売りたいフィルムカメラの買取相場を把握することも大切です。具体的な買取額は査定しなければ分かりませんが、だいたいの額ならインターネットで調べることができます。フィルムカメラの買取を行っている店舗のホームページにいき、どの製品がどのくらいで買い取られているのかチェックしてください。また、複数の店舗に査定を依頼し比較するのも方法の1つです。

4.フィルムカメラの買取に関してよくある質問

フィルムカメラの買取に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.売れないフィルムカメラの処分方法は?
A.不用品回収業者に依頼するか、自治体でリサイクルしてもらう方法があります。フィルムカメラには、レアメタルなどの貴重な資源が含まれているため、廃棄するのはもったいないことです。数に限りがある資源を再利用するためにも、リサイクルに協力してください。リサイクル方法としては、公共施設に設置してある「回収ボックス」を利用する方法と、資源ゴミとして出す方法があります。ゴミの分類やルールは自治体によって異なるため、ホームページなどで確認しましょう。

Q.宅配買取を利用する際の注意点は?
A.送料の有無を確認するだけでなく、こん包を丁寧に行うことが大切です。フィルムカメラは精密機器なので、少しの衝撃でもダメージを受けやすいデメリットがあります。運搬時に動いた衝撃で使えなくなることもあるのです。そのため、こん包するときは、できるだけすき間を作らないように緩衝材を活用しましょう。新聞紙等をすき間に埋め込み、フィルムカメラが動かないようにこん包してくださいね。

Q.最も高く売れる買取方法は?
A.さまざまな買取方法がありますが、中でも「宅配買取専門」が高く売れるといわれています。なぜなら、宅配買取専門のネット店舗は実店舗にかかる費用がほとんどないので、その分をカメラの買取額にまわすことができるのです。宅配買取を利用する際は、ネット専門の店舗を選んだほうが高く売れる可能性があります。

Q.古いものでも買い取ってもらえるのか?
A.発売年月が新しいほうが高く売れるのは事実ですが、1970年代以前の機種は別物です。1970年代前に発売された機種は、金属でできており、シャッターを切ると内部でゼンマイのような音がします。その独特な音に魅了される愛好家が多く、価値あるものとみなされているのです。また、1980年代以降の機種の中にも、「マニュアルフォーカス」のフィルムカメラが高く売れることがあります。

Q.業者選びのポイントが知りたい
A.買取実績があるか・スタッフの対応が丁寧でスピーディーか・無料見積もりや無料査定ができるかなど、さまざまなポイントがあります。特に注目してほしいのが、「古物商許可証」です。買取業をするためには、必ず古物商許可証を取得しなければなりません。許可証をホームページまたはネット上で掲載していない店舗は、悪徳業者の可能性が高いので要注意です。

まとめ

いかがでしたか? フィルムカメラは、古い製品でも状態がよく、有名メーカーや人気機種であれば買い取ってもらえる可能性があります。1番にリサイクルショップを考えると思いますが、フィルムカメラの知識が豊富なカメラ専門店のほうが高価買取が期待できるでしょう。知識が豊富な分、査定が厳しくなりがちですが、状態がよく人気が高い製品なら高額取引が可能です。査定額を上げるために、あらかじめ商品をキレイにしておきましょう。