非常食の収納方法とポイントを解説! 万が一のために準備しよう!

台風や地震などの自然災害のために、非常食を常に準備している家庭が増えてきました。最低でも、3日間の家族の人数分を用意しなければならないといわれています。しかし、「非常食を用意しておきたいけれど収納場所がない」と、悩んでいる方が多いのではないでしょうか。そこで、本記事では、非常食の収納方法とポイントを解説します。

  1. 非常食を準備する前に知るべきこと
  2. 非常食の収納方法
  3. 非常食の収納ポイント
  4. 非常食の収納に関してよくある質問

この記事を読むことで、非常食の収納方法とポイントが分かります。非常食の準備を検討している方は、ぜひチェックしてください。

1.非常食を準備する前に知るべきこと

まずは、非常食を準備する目的とメリットをしっかりと理解しておきましょう。

1-1.万が一のときのために安心

日本は地震や噴火が頻繁に起こりやすい場所です。地球温暖化の影響で、異常気象が起きやすくなっていることもあり、万が一のときのための非常食は、命をつなぐ重要なものになるでしょう。特に、自然災害が起きてからの3日間は、電気・ガス・水道などのライフラインが途絶えた状況になってしまいます。3日間を自分たちでしのぐために、非常食は準備が必要不可欠なのです。

1-2.東日本大震災から備蓄が増え始めた

2011年に起きた東日本大震災から、非常食を備蓄する家庭が増え始めました。近年では、3日間だけでなく、1週間分の食料を家族の人数分だけ備蓄している家庭も多くなり、買い足してはストックしているところもあります。また、自然災害で被災したときに備えて、自宅以外の場所に備蓄することも増えてきたのです。

1-3.非常用持ち出しセットと備蓄品に分ける

実際に、非常食にはどのようなものがどのくらい必要なのか、具体的な内容と量が分からないという方が多いでしょう。基本的には、非常用持ち出しセットと家に備蓄する2つに分別できます。非常用持ち出しセットは避難する際に便利なものをリュックサックなどに詰めて、すぐに持ち出せるようにしたものです。一方、備蓄するタイプは、自宅避難が可能な場合の備えだと思ってください。この2つに分けることで、瞬時に避難ができるようになります。

1-4.家族の3日分の非常食を用意する

非常用持ち出しセットと備蓄品それぞれ、最低でも家族の3日分の非常食を用意することがポイントです。1日分だけでは不十分で最低でも3日分、そして1週間分の食料を用意すれば安心だといわれています。しかし、7日分の家族分の食料を準備したり移動させたりするのは現実的ではないため、非常用持ち出しセットに3日分、備蓄用に4日分の食料を備えるようにしてください。7日分の非常食を1次の備えと2次の備えに分散して保管しておけば、管理もしやすくなるでしょう。

2.非常食の収納方法

非常食の収納方法とポイントを解説します。

2-1.非常食はリュックまたはケースに入れる

1次の備えは、すぐに持ち出せるように収納するのが基本です。非常持ち出し袋や防災リュックに、3日分の食料を入れておきましょう。非常食の数が増えると、持ち運びにくく逃げ遅れてしまう危険があります。自分が難なく持ち運べる大きさや重さかどうか確認することが大切です。
そして、2次の備えとして家に保管する場合は、透明ケースなどのボックスに収納するといいでしょう。救援物資が届くまでの食料を確保するため、普段食べている食べものを多めにストックしておきます。

2-2.防災グッズと一緒に収納する

3日分の非常食を医薬品・ラジオ・衣類・停電時用・寝袋など防災グッズと一緒に収納するのも方法の1つです。防災グッズと一緒に収納することで、まとめて持ち運ぶことができ、わざわざ別に用意する必要もありません。インターネット等で販売されている防災グッズの中には、3日分の飲料水や非常食が含まれているセットものがほとんどです。特に、避難が必要になる際は、リュック1つにまとめておけば移動も楽になるでしょう。

2-3.リュックはすぐに持ち運べる場所へ

持ち運び用の非常食セットは、すぐ手に取りやすい場所へ保管しておきましょう。たとえば、玄関や庭につながるリビングの窓付近・裏口などです。すぐに外へ出られる場所にリュックを1つ置いておくだけでも、サッと手に取って避難することができます。わざわざ取りに行く必要がない場所で保管するのが基本なのです。寝ている間にすぐ持ち運べるように、寝室に置いておくのもいいでしょう。

2-4.ストックはクローゼットやパントリーへ

自宅でストックしておく2次の備えの場合は、クローゼットやパントリー(食料保管庫)などに収納するといいでしょう。住宅避難の備蓄品は、必ずしもキッチンに保管しなければならないわけではありません。多少取り出しにくい押入れの奥や、普段使わない倉庫の中でも大丈夫です。十分な収納場所がない場合は、車で出し入れしやすいトランクルームを利用するのも選択肢の1つでしょう。

2-5.分散するのもOK

持ち出し用の非常食は1箇所にまとめて保管するのが基本ですが、自宅備蓄品の場合は分散して保管するのもOKです。地震や台風などで家が崩壊した場合、せっかくストックしていた備蓄品もほとんど失ってしまうことになるでしょう。しかし、ほかの場所で保管しておけば、家が倒壊しても非常食や必要な生活日用品が確保できます。リスクを分散するために、空き地などにあるトランクルームを活用している方が増えてきているのです。分散させて保管するのも、方法の1つだと頭の中に入れておいてくださいね。

2-6.ローリングストック法を活用する

普段食べているものを消費しながら増やして備蓄する方法を、ローリングストック法といいます。自宅避難用に食料を保管する場合、普段食べているものを多めにストックしておき、消費しながら補充する方法だと無駄がなく非常食が常備できるのです。たとえば、カップラーメン・味噌汁・乾燥スープ・缶詰・レトルト食品・湯煎で食べられるご飯のパックなどがあります。夜食でも食べられる商品を多めにストックしておけば、備蓄の役割を果たし、賞味期限を心配する必要もありません。もちろん、非常食セットでも構わないので、普段食べられるものを備蓄品としてストックしておきましょう。

3.非常食の収納ポイント

非常食をより効率よく保管・収納するためのポイントを押さえてください。

3-1.非常食を持って避難する通路を確保する

非常食だけに意識を向けてしまうと、いざというときに安全に逃げることができません。非常食を持った上で、安全に逃げる通路の確保もとても重要なことです。実際に、非常食を詰め込んだリュックを持ち、避難経路を辿ってみましょう。家族の人数が多い家庭は、リュックの重量があるので非常食を持たない場合と持つ場合とでは動作に違いが出てくるはずです。リュックを背負っても通れる道かどうか、安全がきちんと確保できるか調べてくださいね。

3-2.自宅の備蓄品は種類別に分ける

自宅に保管する非常食は、なるべく種類別に分けて収納しておきましょう。調理がいるか否かなど、簡単な仕分けで構いません。100円均一ショップなどで販売されている収納ボックスやカゴを利用し、誰が見ても分かるようにラベリングをしておきます。同時に、缶切り・紙皿・紙コップ・ウエットティッシュなども一緒に置いておくと役立つでしょう。さらに、カセットコンロやクッキング用のポリ袋なども用意しておけば、食事のバリエーションも広がります。

3-3.リストを作っておくと便利

非常食は用意しておけば安心というわけではありません。何がどのくらいあるのか常に把握することが大切です。また、非常食セットに含まれている食料は普通の食料よりも賞味期限が長い特徴があります。しかし、ローリングストック法は日ごろから食べているものをストックするため、賞味期限をこまめに確認しなければなりません。非常食の管理がしやすくなるよう、リストを作成しておきましょう。最低限準備しておきたいもののリストを簡単に作っておくだけでも、定期的にチェックし十分な量があるかどうか確認しやすくなります。

3-4.高齢者の場合は歯がなくても食べられるやわらかいもの

高齢者は入れ歯だったり歯がなかったりするので、なるべく歯がなくても食べられるやわらかい非常食を用意しておかなければなりません。たとえば、おかゆや煮込み系など、簡易パックに入っている非常食などです。高齢者向けの非常食は年々増えており、介護区分というやわらかさの区分が記されています。賞味期限が短い(約12~18か月)デメリットはありますが、急を要する場では重要な食料になるでしょう。

3-5.栄養バランスも考える

非常食の問題点として挙がっているのが、栄養バランスです。まず、避難所で配られる非常食は、飲料水と乾パンが多く、栄養が十分に摂取できません。そのため、栄養失調や栄養不足になる方が多いのです。この問題を解消するためには、栄養バランスを考えた備蓄をすることがポイントになるでしょう。青汁や野菜ジュースなど、ビタミンが取れる非常食も用意してください。非常食はビタミン・ミネラルの摂取が難しいといわれているため、ドライフルーツや野菜チップスなど乾燥系の食べ物もおすすめです。特に、ドライフルーツは食物繊維も豊富なので便秘対策にもなるでしょう。

4.非常食の収納に関してよくある質問

非常食の収納に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.自宅備蓄用で押さえておきたい非常食は?
A.インスタント食品・ドライフルーツ・レトルト食品・乾パン・カロリーメイトやSOYJOYなどすぐに食べられるもの・シリアル類・食品缶詰などです。自宅備蓄用の非常食は持ち運びが必要ないので、多少重いものでも保管できます。特に、チョコレートは糖質が豊富でエネルギー変換効率が高い食品となるため、災害時にはかなり活躍するでしょう。しかし、夏場は暑さで溶けることがあるため、なるべく涼しく直射日光が当たらない場所で保管してくださいね。

Q.非常食は本当は必要ないのでは?
A.東京で災害が起きた場合、発生から3日後に配給が始まるといわれています。けれども、配給が届く範囲にいることが条件であり、交通網が遮断されている場合はもっと時間がかかるかもしれません。その間は自分たちでなんとかしなければならないので、準備しておくに越したことはないのです。

Q.一戸建ての場合、1階と2階に分けて備蓄したほうがいいのか?
A.一戸建ての場合は、家族がそれぞれの場所から避難することになるので、食料を分けて備蓄するのも方法の1つです。各自で持ち運ぶことができるように分散しておき、家族で保管場所を共有しておくことが大切なポイントとなります。念のために1階だけでなく、2階にも非常食セット+防災グッズを用意しておくといいですよ。

Q.1次の備えで気をつけておきたい非常食選びのポイントは?
A.どんな非常食を選べばいいのか分からないときは、最初に非常食セットを購入し不足分を個別に追加するといいでしょう。非常食セットはいろいろな種類の非常食が混ざっているので飽きることなく、栄養バランスも良いのが特徴です。人数分そろえてしまえば、楽に準備できるでしょう。後は、家族がおいしく食べられるものを追加したり、買い足したりするだけでOKです。

Q.非常食セットの賞味期限はどのくらいか?
A.含まれている食料によって異なりますが、およそ5年ほど保管できるでしょう。非常食セットを購入したときは、購入日と賞味期限をメモしリストにしておくと安心です。リストにすれば、賞味期限が切れる前に食べることができ、食材を無駄にする心配もありませんよ。

まとめ

いかがでしたか? いつ起きるか分からない自然災害に備えるため、できるときに非常食を準備しておくことはとても大切なことです。コンパクトなサイズで数日分の非常食が確保できるアイテムも販売されているため、そうしたアイテムを購入するのもいいでしょう。特に、高齢者の場合は、重い非常食は逃げ遅れの原因になるので注意してください。また、入れ歯や歯がなくても食べやすいように、おかゆなど噛む必要のない非常食も用意しておくと安心ですよ。