断捨離のやり方を知って物に執着しない生き方を! 失敗しない方法は?

ものにこだわらない生き方をめざす断捨離(だんしゃり)。近年、こうした考え方をする人が増えています。一方で、共感できても実際に始めるとなると、どこから始めていいのかわからない人も多いでしょう。あるいは、トライしたものの、結局は失敗した人も。断捨離のやり方は人それぞれですが、失敗しないためにはコツがあります。上手に学んでシンプルな暮らしを実現しましょう。

  1. 断捨離とは
  2. 断捨離の方法
  3. 失敗事例に学ぶ
  4. 断捨離で得られる効果
  5. まとめ

1.断捨離とは

子供のころ、「整理整頓しなさい」とか、「片付けなさい」と叱られた経験のある人は多いでしょう。断捨離って、整理整頓や片付けとどう違うのか。考え方を紹介します。

1-1.ものへの執着をなくす

「不要なものを絶ち、捨てて、執着することから離れる」
断捨離の考えは、このように定義されます。2011年あたりから話題を集めるようになりました。断とは、入ってくるものなくす、すなわち、不要なものは買わないという考えに通じるでしょう。捨とは、不要なものを処分すること。離は、物欲に対する執着をなくすという意味です。
この3つを達成すれば、本当に必要なものだけが残ることになります。その結果、得られるのはシンプルな暮らし。ものに囲まれた従来の生活では得られない価値観が生まれるという思想が背景にあります。

1-2.新しいライフスタイルを確立

断捨離は、狭義では片付け術や整理法と理解されているようです。でも、実は新しい生き方をめざす概念を示す言葉ということができます。最近、話題になっているミニマリストも、断捨離に通じるものがあるでしょう。
ものへの執着から離れれば、「あれがほしい、これもほしい」とストレスがたまることもありません。経済的にも楽です。その分を、本当に自分がしたいことに投資できます。断捨離は、生き方を変える方法論なのです。

2.断捨離の方法

断捨離は、どうすればいいのでしょうか。断捨離の達人になると、「これこそ、断捨離の正しいやり方」とこだわっている方もいますが、人それぞれの方法があります。あまりストイックにならずに、できることから始めたらいいでしょう。

2-1.考え方を変える

断捨離で一番大切なことは、考え方を変えることです。でないと、断捨離は成功しません。ものがない生活はどういうことになるのか、その生活でこれまでとは違うどんな生き方をしたいのか。明確にイメージし目標を決めれば、具体的な行動ができるはずです。

2-2.ものを全部出す

考え方を変えて目標が決まったら、さっそく行動です。まず、家にあるものをすべて出してみましょう。そうすれば、自分が今もっているものを把握することができます。何も、家の中を全て1度にやる必要はありません。最初は押し入れ、次はクローゼット、さらに机の中というように、段階的にやっていけばいいのです。一度にやろうとすると息切れしてしまいます。全部出し終わったとき、おそらく、「何でこんなものまで」と思うものもあるはずです。

2-3.ものを分ける

出し終わったら、次は分ける作業です。大きく「必要なもの」「不要なもの」「悩んでいるもの」の3つに分類するといいでしょう。
必要なもの:あなたが描いたシンプルな暮らしに不可欠な品です。大切にして残してください。
不要なもの:すぐに処分すること。
悩んでいるもの:とりあえず残しておいて結構です。ただし、ある期限をつけた決断が必要になります。

2-4.本当に必要なものかを見極める

悩んでいるものは、1か所に集めておきましょう。そのうえで、1週間後、1か月後、1年後というように時間を決めて、もう1度、冷静になって考えてください。使わないと思ったものもあるはずです。処分しましょう。使うかもと思っても、1年過ぎてもそのままで使わなかったものは捨てていいと思います。ほとんどは、あとで必要になった場合でも、手に入れることができるものでしょう。
逆に、大切な思い出の品は、残しておいていいと思います。あるいは、品物として残すのではなく、心の中に残せばいいという考え方もあるでしょう。写真などはパソコンで管理すれば、すっきりするはずです。

2-5.部屋の状態を維持する

断捨離によって、お部屋はすっきりときれいになるはず。でも、もっと大切なことは、その状態を維持すること。せっかくきれいになったのに、新しくものを購入しては意味がありません。本当に必要なものに囲まれた暮らしを維持することこそ、断捨離がめざす姿なのです。でも、

3.失敗事例に学ぶ

失敗しないためのコツってあるのでしょうか。この点を考えるには、失敗事例を知り、教訓にすることが早道です。大きく3つのパターンがあります。

3-1.一気にやろうとする

断捨離を決意したのはいいのですが、一気にやろうとして途中で挫折してしまうパターンです。断捨離の方法の項で紹介したように、場所を決めて少しずつ段階敵にやっていくことをおすすめします。机の引き出しや財布の中からでも構いません。できる部分から、時間をかけてやりましょう。

3-2.やみくもにものを捨てる

断捨離は、やみくもにものを捨てることではありません。中には大切なものまで捨てて後悔したケースもあるようです。自分の心と正直に向き合い、捨てることの意味を考えながら処分していくといいでしょう。

3-3.継続できない

断捨離をしたものの、お部屋の状態を継続できないこともよくあります。せっかく捨てたのに、リバウンドしていつの間にかものが増えているケースです。リバウンドは、捨てなければという思いが強い人が陥りやすいといわれます。必要なものを買うのは結構ですが、1つ買ったら1つ捨てるのが、維持するためのコツです。

4.断捨離で得られる効果

断捨離で処分すると、あとで悔やむこともあるでしょう。そのときには、捨てることで得られた効果と比較してみてください。捨ててよかったと思う気持ちが大きければ、その方が前向きな生き方といえるでしょう。断捨離で得られる効果を考えてみるのも、失敗しないためのコツの1つ。次のような効果があります。

  • 不要なものを捨てるので、お部屋はすっきりきれいになる
  • ものへの執着心が薄れ、気持ちが楽になる
  • ムダな買い物をしなくなるのでお金の節約になる
  • 考え方が整理され物事に対する能率が上がる
  • 自由な時間が確保でき、必要なもの、自分の好きなものに投資できる

まとめ

いかがでしたか?断捨離のやり方や失敗しないためのコツを紹介しました。断捨離は、次のステップでやるといいでしょう。

  1. 考え方を変える
  2. ものを全部出す
  3. ものを分ける
  4. 本当に必要なものかを見極める
  5. 部屋の状態を維持する

断捨離は、整理法というより生き方や暮らし方を示したものです。失敗しないためにも、自分自身で考え方をまとめ、効果的な方法で実践してください。