
ソファーの買い替え時期&正しい選び方は? 快適なリビングを実現する方法
リビングにおける家具の主役といえば、ソファーです。しかし、毎日のように座るため、家具の中でも傷むのが早い部類に入ります。人間の体重を支え続けているのですから当然ですね。特にお子様のいらっしゃるご家庭だと、上で飛び跳ねるなどのダメージが加わり、さらに傷みやすくなる傾向があります。
そこで、こちらでは適切な買い替え時期、新しいソファーの選び方まで含めてトータルで解説することにしました。家のソファーが“少し傷んできたかな…?”と思ったら、まずはこちらをチェックしていただければ幸いです。
1.ソファーの寿命はどれくらい? 買い替え時期の目安
一般的なソファーの買い替えタイミングは、どれくらいなのでしょうか? 素材によって寿命が異なりますので、まずは素材別の買い替え時期を確認したいと思います。
1-1.本革ソファーの寿命は?
本革は最も長持ちする長寿命のソファーです。高級品であれば、30年以上にわたって使い続けることも可能。もちろん、皮の張り替え、クッション材の交換…といったメンテナンスが前提になりますが、実質的に一生モノの家具として使用できます。
安価な本革ソファーだと、さすがに一生モノにはなりません。しかし、平均して6年程度は外観・座り心地ともに購入時の状態を維持することが可能です。外観が気になるのであれば、表面に張ってある革にひび割れ・剝がれが目立ってきた時点で寿命と考えるべきでしょう。外観をそれほど気にしない場合は、クッション材が弾力を失い、座り心地が悪化するまで使い続けても構いません。
少しでも寿命を延ばすなら、表面にカバーをかけたり、革製品をケアするためのクリームを塗ったり…といったケアをすると良いでしょう。もちろん、飲食物の染みを作らないよう、ソファーでの飲食は避けるのが望ましいです。こういった基本的なケアを怠らなければ、数年単位で寿命が延びます。
1-2.合皮ソファーの寿命は?
合成皮革の場合、天然の革と違って劣化が早くなります。天然の革であれば、多少の変化は“本革の風合い”と捉える向きもありますが、合皮だとそうはいきません。わずかな擦(す)り傷が亀裂へと変わり、だんだん表面が剝がれてしまうのです。
だいたい2〜3年で劣化が目立つようになるため、購入時の外観が維持できる期間は短くなります。外観を気にするのであれば、4年弱で買い替えを検討するべきでしょう。
1-3.布ソファーの寿命は?
布製のソファーはピンキリなので、一概に寿命は何年…と特定できません。基本的には、表面の布カバーが破れるか、座面のクッションが弾力を失ったところで買い替えを検討してください。
安物だと1年ちょっとで寿命を迎える可能性が高いものの、大事に使えば合皮ソファーと同程度の期間、快適に使える可能性もあります。同じ位置にばかり座ると、その場所のクッションが潰れるので、適度に座る位置を変えながら大切に使いましょう。
2.買い替えるソファーの選び方を解説!
さて、新しくソファーを購入する際、どのようなことに気をつければ良いでしょうか? 本革・合皮・布のどれを選ぶべきか…という問題も含めて、状況別のソファー選びをサポートしたいと思います。
2-1.リビングのインテリアにこだわりたい!
リビングの内装にこだわるのであれば、やはり第一選択は本革になります。多少、時間を経ても風合いが増した…と捉えることが可能。本革独特の質感が高級感を演出してくれることでしょう。ハイクラスの製品を選べば、手入れしだいで20年、30年保つ可能性もあります。
価格的に本革が厳しければ、合皮ソファーでも構わないでしょう。ソファーに使われる合成皮革にはPVC(ポリビニール・クロライド)とPU(ポリウレタン)の2種類があります。本革に似た質感を求めるのであれば、PUのソファーがおすすめです。PVCより経年劣化が遅い上、肌触りも良く、本革に次ぐ高級感を持っています。
ソファーをインテリアの一部として考えるなら、質感に優れた本革・合皮の製品を軸に選んでみてはいかがでしょうか?
2-2.手入れが簡単なソファーが良い!
お子さんがいらっしゃる場合は、食べ物・飲み物を一切こぼさない…というのは現実的ではありません。そういったご家庭のリビングに置くなら、やはり汚れたときにもすぐ手入れができる素材が望ましいでしょう。
本革は水に濡(ぬ)れると表面にひび割れが生じる恐れがあります。また、革製品向けのクリーナーで定期的にメンテナンスする必要があり、手入れ面では最も負担が大きいといえるでしょう。
そこで、お子さんのいらっしゃるご家庭におすすめなのが合皮ソファーです。水に強いので、濡(ぬ)れても拭き取れば問題ありません。さらに、頑固な汚れには中性洗剤の使用も可能。布と違って、飲み物が染みこむ心配もなく、手入れは実に簡単です。リーズナブルな合皮ソファーを購入して、子供が大きくなるまで使えれば良い…と割り切るのも1つの選択ではないでしょうか。
3.古くなったソファーはどのように処分する?
さて、買い替えにあたって不要になったソファーはどのように処分すれば良いのでしょうか?大きさを考えると、押し入れにしまっておく…というわけにもいきません。なるべく早く処分したほうが賢明でしょう。
普通に考えれば、粗大ごみとして自治体に処分してもらう…という考えになります。しかし、ソファーの場合は粗大ごみとして出すのも大変です。粗大ごみは所定のシールを貼った上で集積場に運ぶ必要があります。1〜2人掛けの小型ソファーならともかく、リビングに置くような大型ソファーは運ぶだけでも一苦労だからです。
ソファーのような大型家具に関しては、不用品回収業者に依頼して回収してもらったほうが賢明でしょう。回収業者であれば、電話1本で家まで取りに来てくれます。自分でごみ集積場まで運ぶ必要がありません。
また、回収業者は分別も向こうでやってくれるので、ソファーと一緒に押し入れ・物置の内部にある不用品をまとめて処分すると良いでしょう。手間と労力をかけずに、一気に片付けが進むはずです。
まとめ
以上、ソファーの買い替え時期に関する解説でした。
- ソファーの寿命はどれくらい? 買い替え時期の目安
- 買い替えるソファーの選び方を解説!
- 古くなったソファーはどのように処分する?
居心地の良いリビングにするためには、やはり快適なソファーが必要です。用途に合わせて最適なソファーを選んでくださいね。