
知って得する布団の正しい捨て方! 失敗しないための基礎知識とは?
引っ越しなどで処分が必要となった布団の捨て方、アナタはご存じですか?
布団は粗大ゴミとして捨てるだけではなく、いろいろな処分法があります。しかも、布団の中には高い価値を持つものも珍しくありません。しらずに処分すると損することがあります。場合によっては『何十万円』もの大損になることも! そんなのは絶対に嫌ですよね?
そこで、今回は布団の処分で損しないための基礎知識をご紹介します。
この記事を読めば、分からなかった布団の処分方法について詳しく学ぶことができます。ぜひ、最後まで目を通してみてください。
1.自治体を利用した布団の捨て方
1-1.自治体の回収
布団を自治体で回収してもらう際の方法は主に2つ。『粗大ゴミ』と『燃えるゴミ』です。
布団はどの自治体でも、基本的には粗大ゴミとして出すこととなっています。粗大ゴミの出し方は簡単で、地域の粗大ゴミセンターで回収の依頼をし、指示された場所へゴミを出すだけ。粗大ゴミの依頼にはいくらかのお金がかかってきます。
しかし、布団の場合はちょっとした工夫で燃えるゴミとして出すことも可能です。布団をハサミなどである程度の大きさまで分解しましょう。その上で、何回かに分けて出せば燃えるゴミとして回収してくれるでしょう。ただし、出す際に布団だけ入れるのは避けてください。回収作業員にもよりますが、粗大ゴミと判断されて『粗大ゴミで出してください』という勧告シールを貼られてしまいます。
ですから、カモフラージュとして、ほかのゴミも入れておいてください。回収作業員も人間ですから、ゴミの中からわざわざ引っ張り出すのは嫌だからです。特に、これから夏になると、ゴミが腐って臭いも発します。また、暑さで体力も消耗しているので、余計な面倒は避ける傾向にあるでしょう。目を瞑って回収してくれるはずです。
1-2.メリットとデメリット
自治体による回収のメリットは、なんといっても費用をゼロで抑えることができるという点でしょう。ほかの方法で処分する場合は、必ずといっていいほど処分費用がかかってしまいます。しかし、燃えるゴミで出せば問題ありませんよね。
デメリットは、手間と労力でしょう。粗大ゴミで出す場合にも、指定の場所まで持ち出す手間がかかります。布団は意外と重量がありますから、女性やご年配の方だと大変でしょう。
また、燃えるゴミとして出す場合は、カットする手間がかかります。ハサミの大きさや切れ味によっては非常に時間がかかってしまうでしょう。また、羽毛布団の場合は羽毛が散らばって面倒です。
さらに、1回で出すと回収してもらえないことがあります。何回かに分ける必要があるでしょう。手間と時間がかかるので、早く処分したい場合には適しません。
2.引っ越し業者を利用した布団の処分方法
2-1.引っ越し作業による処分
引っ越しの際に困るのが、大量の不用品ですよね。実は、引っ越し業者によっては不用品の処分ができることがあります。当然、布団の処分もお願いできるでしょう。
2-2.手数料について
回収運搬料という手数料が加算されます。ただし、引っ越し業者は、近年の競争を勝ち抜くためにサービスで無料回収をしている場合があるので必ずではありません。
とはいえ、引っ越しともなれば、布団以外にも多くの不用品が出てくるはず。中にエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機のどれか1つでも含まれていれば、リサイクル料などの値段が発生しますので注意してください。
2-3.メリットとデメリット
引っ越し業者にお願いするメリットは手間を1つで終わらせることができることでしょう。引っ越しを行うときは何かと忙しいはず。大きなメリットですよね。
デメリットは引っ越しのときにしか利用できないという点でしょう。布団を処分したいというだけの場合には、ほかの方法で処分しなければいけません。
3.販売業者の下取りよる布団の処分方法
3-1.販売業者の下取りについて
布団を新しく買い換える場合には、布団の販売会社が下取りをしてくれることがあります。下取りをすると、商品の値段が割り引かれるのでお得です。積極的に狙っていきましょう。
3-2.通販業者の場合
通販業者の場合は下取りはあまりありません。ただし、買い換えの際に無料で引き取るということは多いので、ぜひ試してみてください。
3-3.メリットとデメリット
下取りのメリットは、なんといっても費用を浮かすことができるという点でしょう。布団は高価なものですから、下取りで値段が割り引かれるのは大きなメリットですよね。また、下取りが行われていなくても、本来は粗大ゴミとしてお金を払って捨てるものを無料で回収してもらえるのも大きなメリットでしょう。
デメリットは、購入を前提としたサービスであることです。すでに布団を購入してしまっていて、不用な布団を処分したいだけ、というような場合には利用できません。
4.布団をリサイクルする方法
4-1.買い取ってもらいやすい布団とは?
布団はじかに肌と接触する寝具ですし、敷き布団にかんしては全体重を支えます。そのため経年劣化が激しく、中古販売は難しいのです。しかし、布団は需要が高いので、状態がいいものであれば買い取りの対象になるでしょう。以下のチェックポイントを確認して、当てはまっているようなら検討の価値がありますよ。
- 未使用品、もしくは購入から3年以内である
- アイダー(ダック)ダウンの布団
- マザーグースダウンの布団
- マザーダックダウンの布団
- ホワイトグースダウンの布団
- ホワイトダックダウンの布団
一般的に、ダックよりもグースの方が価値が高く、さらにマザーと名の付いているものの方が高級になります。しかし、ダックでもアイダーダウンだけは別。
アイダーダウンは、北極圏にしか生息していないアイダーダックから、普通とは違った方法で取る貴重な羽毛です。しかも、北極圏に生息するだけあって非常に羽毛の性能が高いことから、『羽毛の宝石』などと呼ばれる最高級品。新品で購入する場合100万円や200万円することも珍しくありません。そのため、もしもアイダーダウンで作られた未使用品の布団があれば、『10万~100万』程度の超高値となるでしょう。
普通に処分しては大損するかもしれません。必ず確認しておいてくださいね。
4-2.リサイクルショップでリサイクルする
リサイクルといって真っ先に思い浮かぶのは、やはりリサイクルショップですよね。リサイクルショップは寝具の需要も高いので、状態がいいものであれば高く買い取ってくれるでしょう。また、目利きも多いのでダウンの種類の違いなどにもしっかりと気がついてくれます。
デメリットとしては、引き取ってもらえないこともあるということです。リサイクルショップは買い取った後に商品として売るわけですから、状態が悪くてゴミにしかならないようなものは買い取ってくれないでしょう。しかも、布団は粗大ゴミになりますから、タダでも引き取ってはくれません。
また、自分で持ち込む必要があるというデメリットもあります。布団は意外と重いので、車などがないと持ち込みは大変です。しかも、持ち込んでも必ず引き取ってもらえるとは限らないので、場合によっては持ち帰らなければいけません。
処分を最優先にしたいときには、二度手間となるので避けた方がいいでしょう。
4-3.NGOなどへ寄付する
処分の方法としては、NGOや児童福祉施設などへ寄付する方法もあります。メリットは、なんといっても人のためになるという点でしょう。しかも、お金をかけずに処分できます。
デメリットとしては、布団の状態によっては拒否されてしまうこともあるという点です。引っ越しなどが理由で処分を最優先したいなら、避けた方がいいでしょう。
5.不用品回収業者による布団の処分方法
5-1.不用品回収業者について
不用品回収業者は、出張や宅配便を利用して不用品を有料回収する業者です。特徴としては、不用なものは有料で引き取り、価値のあるものは買い取ってくれるという点。
5-2.不用品回収業者のメリットとデメリット
不用品回収業者最大のメリットは『手間いらず』という点でしょう。価値のある布団なら買い取り、そうでないなら不用品として回収してくれますから、二度手間が発生するリスクがありません。また、多くの業者が自宅まで出張してきてくれるので、持ち出す労力がかからないも大きな魅力です。
デメリットは、買い取りの値段が低くなるという点。出張費や人件費などが主な理由です。
とはいえ、不用品を確実に処分する、という点だけで見ればほかの方法よりも優秀。多少の損があっても早く処分したいという方にはうってつけでしょう。
5-3.料金はどのくらいなの?
料金形態は『基本料+処分品の単価+追加料』と『処分品の単価+追加料』の2つに分かれているので、業者によって変わってきます。基本料金は3,000円~5,000円程度のパターンが多いでしょう。買い取ってもらう場合には、この基本料などが差し引かれることとなります。
5-4.不用品回収業者を選ぶ際のポイント
近年、需要の高まりから不用品回収業者が増えています。これに伴ってまっとうな商売をしない『悪徳業者』の存在も報告されているようです。ですから、しっかりとした業者を選ぶためにも、ポイントを抑えておきましょう。
おすすめはHPやブログ、SNSの状態を確認する方法。常に自分たちから情報を発信しようと心がけている業者は企業努力を行っている優良企業だからです。更新頻度が低い業者や、そもそも情報発信を怠っている業者は避けた方が賢明でしょう。
また、少し手間のかかる方法としては『一般廃棄物収集運搬許可』をえている業者かどうかを確認する方法もあります。不用品回収業を行うには、この一般廃棄物収集運搬許可が必要です。つまり、許可を受けずに不用品回収を行っている場合、違法業者ということになりますね。
違法業者に不用品の処分を依頼すると、『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』によって罰則の対象となるので注意しましょう。
多くの場合HPに許可番号が記載されているはずです。また、多くの自治体ではHPで『一般廃棄物収集運搬許可の一覧』が公開されています。
最低でも、HPで許可証の確認はしておいた方が良いでしょう。
6.布団処分にまつわる質問
Q. 粗大ゴミを安く出す方法ってないの?
自治体・粗大ゴミ受付センターに申し込みをし、決められた日に粗大ゴミを直接持っていけば、処分にかかる手数料が免除または減額されるケースが少なくありません。
粗大ゴミを安く処分することができますので、大きな荷物を運べる方は大いに検討してみる価値があります。
ちなみに、粗大ゴミの手続きの仕方は変わりません。粗大ゴミセンターに電話かインターネットから依頼しましょう。ただし、その際に持ち込みである旨は伝えた方が良いでしょう。
Q. 女性の不用品作業員をお願いできますか?
1人暮らしの女性にとって、自宅まで男性の作業員が何人もやってくるのは怖いかもしれません。そのせいで不用品回収業者への依頼をためらっている方も多いでしょう。
ですが、ご安心ください。最近は多くの業者で女性作業員が働いています。しっかりと理由を話せば女性作業員を帯同させてくれるでしょう。ただし、男性中心の業種で女性が少ないことは事実なので、場合によっては難しいこともあるのであしからず。
Q. エレベーターの有無で値段は変わりますか?
2~3階建てのアパートや古い団地などにはエレベーターがないこともあります。エレベーターがないと費用が高くなりそうという理由で、不用品回収業者の利用を控えているという方もいるはずです。
しかし、基本的に階段の有無によって値段が変わることはないので安心してください。ただし、業者によっては建物の中の階段は別途費用がかかることもあります。
Q. 複数の品を一緒に処分できますか?
可能です。引っ越しや遺品整理などで大量に不用品が出る場合はぜひ、依頼してみてください。
Q. 依頼のキャンセル料金は発生しますか?
基本的に、24時間前(前日)に連絡をすればキャンセル料は発生しません。ただし、出張依頼の場合、当日キャンセルにかんしては料金が発生する業者もあります。これは車のガソリン代などで赤字になってしまうからです。ですから、宅配便を利用した回収の場合は、査定後でもキャンセル料はかからないこともあります。
トラブルを避けるためにも、業者に依頼する際には、キャンセル時の料金について必ず相談しておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は布団の捨て方や売却法について中心にご紹介しました。今回の記事をしっかりと頭に置いて、後悔のないように処分をしましょう。