
倒産品を買取に出して資金を確保! 流れや注意点を紹介
「倒産品を買取に出したい」と思っている人に朗報です。会社が倒産すると、倒産品が大量に出ます。その倒産品を売却して資金を作ることで、少しは余裕ができるのではないでしょうか。廃棄するにもお金がかかるものもあるはずです。買取に出すことでお金に変えることができる可能性はありますよ。社員への給料、取引先への支払いなど、まだまだ資金が必要で困っているという人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。倒産品を買取に出すメリットや注意点、流れなどをまとめてご紹介します。高く買い取ってもらうためのコツもまとめていますのでチェックしてみてください。
この記事を読むことで、倒産品を無駄にしない方法がわかります。どうすれば倒産品を高く買取してもらえるのか知り、資金を増やしましょう。
1.倒産品とは?
まずは、倒産品とは何なのかを解説します。
1-1.倒産した会社が抱える「不用品」のこと
簡単に言うと「倒産した会社が抱える不用品」のことです。倒産してしまった会社にとって必要のないものであり、できるだけ早く処分する必要があります。中には中古市場で売れやすい「価値の高いもの」もあるはずです。早いうちに買取に出すことで高く買取してもらえる可能性があるでしょう。
1-2.何が倒産品になるのか?
倒産品には、具体的に「商品在庫」や「事務用品」「店舗用品」などがあります。
1-2-1.商品在庫
商品在庫は会社の資本金と同じようなものです。倒産することが事前にわかっていた場合は、閉店セールなどを行って処分しておく必要があります。売れ行きのわからない在庫を増やすことは、会社にとって大きなリスクになるでしょう。そういった予測ができずに仕入れをし、増やしすぎてしまった商品在庫が、倒産後に山ほど残ってしまうケースも少なくないのです。在庫を抱えたまま倒産してしまった場合は、倒産品として買取に出すしか方法はありません。
1-2-2.事務用品
オフィスで使っていた事務用品もその一つです。パソコンやコピー機、デスクや椅子など、数えきれないほどの事務用品が残ります。事務用品は古いものだと買取不可になる場合も多いため、できるだけ早く手配するのがおすすめです。個別に売るよりもまとめて買取に出した方が高額で売れやすいということも覚えておいてください。
1-2-3.店舗用品
店舗用品とは、厨房機器や調理道具、レジスターなどお店で使っていたもののことを言います。事務用品と同じように、できるだけ早く買取に出すことで高値がつきやすくなるでしょう。お客さま用に使用していたテーブルや椅子、食器なども、まとめて売れば高価買取の対象になる可能性は十分にあります。
2.業者による倒産品の買取について
業者による倒産品の買取にはどのような目的があるのでしょうか。
2-1.依頼するべきなのはどんなときか?
業者に依頼するべきなのは、以下のようなときです。
- 倒産品が大量にある
- まとめて処分して少しでもお金にしたい
- ほかにやるべきことがたくさんあるので倒産品の処分に手が回らない
- 時間と資金が足りない
倒産後、経営者にはやらなければならないことがたくさんあります。そんな中で倒産品の処分に頭を抱える人も多いでしょう。業者に依頼してまとめて買取してもらうことで早めにスッキリした方がよいはずです。
2-2.買取の目的とメリット
倒産品を買取に出すメリットは「資金を作ることができる」ことと「不用品を処分できる」ことです。急な倒産で資金面に困ったときでも、当座の資金が確保できます。従業員の給料や取引先への支払いに充てることができるのではないでしょうか。また、倒産した会社はすぐに立ち退かなければなりません。大量の倒産品を抱えたままでは、身動きも取れないでしょう。業者に買取を依頼して、早めに準備をしておく必要があります。
2-3.高値で売れるのは?
倒産品の中には、高値で売れやすいものもあります。たとえば、同じ事務用品でも有名メーカーのものは高額買取の対象になるのです。また、飲食店で使う厨房機器は高く売れやすいと言われています。どの飲食店でも使う製氷機や冷蔵庫などは、中古でも需要が高いのです。ただし、買取価格は流行(りゅうこう)に左右されますので、倒産が決まった時点でできるだけ早く買取に出すことを検討しましょう。
2-4.注意点
倒産品を買取に出す前に、破産手続きをしっかりと行っておきましょう。裁判所の管理下で破産手続きを行う「法的整理」の場合、倒産品は競売にかけられます。そのため、自分で勝手に処分することは不可能です。勝手に売ると罪に問われる場合もあるため、十分に注意してください。裁判所の関与がなく「私的整理」を行う場合は、債権者の了承を得た上で倒産品を買取に出すことができます。
3.倒産品買取の流れ
倒産品の買取はどこに依頼すればよいのでしょうか。その流れや方法、高額買取のコツなどをご紹介します。
3-1.どこに依頼するのか?
リサイクルショップや不用品買取業者を利用する方法があります。リサイクルショップに持ち込めばその場で査定してもらえるため、すぐに現金化が可能です。しかし、大量の倒産品を自分で持ち運ぶのは大変な作業でしょう。そのため、不用品の回収や買取を行っている専門業者がおすすめです。出張買取を行っている業者であれば、直接オフィスや店舗まで倒産品の買取に来てもらえます。状態の良いものは買取、悪いものは回収という形で引き取ってもらえるため、一気に処分できておすすめです。
3-2.見積もりについて
不用品の査定基準は業者によって異なります。そのため、同じものであっても業者ごとに買取金額は変わってくるのです。1円でも高く売りたいと思うなら、まずは複数の業者に無料見積もりを依頼してみましょう。そして、比較してから業者を決めてください。比較することで相場を知ることにもつながります。最初から1社に絞ると損をしてしまう可能性があるでしょう。
3-3.高く買取してもらうコツ
高額で買取してもらうためのコツをまとめてみました。
- できるだけきれいな状態にしておく
- 付属品をそろえておく
- まとめて買取に出す
- ブランド品は保証書も一緒に出す
できるだけ新品の状態に近づけておくことがポイントです。特に外箱つきの商品は大変人気が高いため、買取価格が高くなるでしょう。
3-4.注意点
不用品であれば何でも買取してもらえるというわけではありません。業者の在庫や季節、時期によって買取不可になる場合もありますし、状態の悪いものは買取ではなく回収という形で引き取るケースもあるでしょう。「買取してもらえるか心配」という場合は、申し込みの前に無料査定を依頼して確認しておくことをおすすめします。
4.倒産品買取業者の選び方
買取業者の中には、違法行為をしているような悪質な業者も存在しています。そのような業者を選ばないように、信頼できる業者の見分け方を知っておきましょう。
4-1.信頼できる業者の見分け方
その業者が信頼できるかを見分けるために、次のポイントをチェックしてください。
- 一般廃棄物収集運搬業または古物商の許可を得ているか
- 事前に見積もりを出してくれるか
- 見積書の内容はわかりやすいか
- ホームページは定期的に更新されているか
- 事務所の所在地と電話番号を明らかにしているか
- スタッフの対応は丁寧か
4-2.料金について
不用品買取業者は、料金体系がわかりやすいという点もメリットです。しかし、中には素人にはわかりにくい料金体系を用意し、高額なお金をだまし取るような業者もあるということを覚えておきましょう。見積書に不明確な点があれば業者に直接確認し、適切な答えが返ってくるかも確認することをおすすめします。
4-3.トラブルには注意!
不用品の回収や買取を行うためには、国や都道府県の許可が必要です。この許可を持たずに営業する業者が続出しており、過去にも多くのトラブルが報告されています。許可のない業者は違法であり、回収したものを不法投棄するようなケースもあるのです。そういった業者を選ばないためにも、インターネットでその業者の口コミや評判をチェックすることをおすすめします。安心して倒産品の買取を依頼できるかどうか、しっかりと見極めましょう。
5.倒産品の買取にかんするよくある質問
「倒産品を買取に出したい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。
5-1.倒産品の売却は経営者でなくても可能ですか?
A.可能です。廃業手続きを代行した弁護士が倒産品を売却するケースも少なくありません。倒産品はできるだけ早く売却することが大切なので経営者ができないときは相談してみましょう。
5-2.倒産品を高く買い取ってもらうために、普段から気をつけておくことは何ですか?
A.日ごろからできるだけ丁寧に扱うようにしましょう。普段からきれいに使っているものは、高額で買取してもらえる可能性が高くなります。また、量が多い場合は在庫のリストを作っておくのがおすすめです。業者の負担が減ることで高額査定がつきやすくなるでしょう。
5-3.倒産品をネットオークションで売ることもできますか?
A.もちろんできます。ネットオークションを利用して倒産品を購入する人もたくさんいるでしょう。業者に依頼して買取不可になってしまったものをネットオークションで売ってみる方法もあります。
5-4.倒産品の買取相場はどのくらいですか?
A.一般的には、原価よりも低い金額になります。状態のよいもので原価の3分の1程度で買取してもらえると考えましょう。単品よりまとめて売る方が高値で売れやすいため、まずは無料見積もりを依頼してみてください。
5-5.倒産品が中古市場で人気な理由は何ですか?
A.単価の安い商品を大量に仕入れられるという点でしょう。事業を始めるためにオフィス用品などを探している人の中には、中古で安く手に入るものを望んでいる人も多いのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。倒産品の買取について、そのメリットや方法、注意点などをまとめて解説しました。会社が倒産したとき、まず考えなければならないのは資金面でしょう。資金に余裕さえあれば、今後のことも考えやすくなります。そのためにも、余分な倒産品を賢く買取に出して、少しでも資金の足しにするのが一番です。倒産品は中古市場でも人気が高いため、思った以上に高値で買取してもらえる可能性がありますよ。ぜひこの記事を参考にして、倒産品の処分方法を考えてみてください。