アンティーク家具を買い取ってもらう方法は? 高額買取のポイント

アンティーク家具は、骨とう品として扱われる品なので高く売れる可能性があります。要らなくなったから、とゴミとして捨てるのは非常にもったいないことです。大型家具になると処分費用がかかりますが、買い取ってもらえれば費用をかけずに手放せるでしょう。しかし、高価買取が期待できるアンティーク家具でも価値がつかないものもあります。では、一体どんなアンティーク家具が買い取ってもらえるのでしょうか。

本記事では、アンティーク家具を買い取ってもらう方法と注意点を解説します。

  1. アンティーク家具の買取事情をチェック!
  2. どんなアンティーク家具なら買い取ってもらえるか?
  3. アンティーク家具を買い取ってもらう方法
  4. アンティーク家具をお得に買い取ってもらうコツ
  5. アンティーク家具の買取に関してよくある質問

この記事を読むことで、アンティーク家具を買い取ってもらう方法と注意点・高価買取のコツが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.アンティーク家具の買取事情をチェック!

まずは、アンティーク家具の特徴と買取事情を把握しておきましょう。

1-1.アンティーク家具は骨とう品と同じ扱い

アンティーク家具に明確な定義はありませんが、日本における骨とう品と同じ意味があります。幅広い定義としてみなされているのは、100年以上経過した古美術品であることです。この基準はアメリカの関税法として1934年に定められました。しかし、100年以上経過していない家具でもアンティーク家具として扱われることがあり、アンティークに対して明確な定義は存在していません。

1-2.大量生産で作られていないレアものであること

アンティーク家具の大きな特徴・魅力といえるのは、大量生産されていないレアものという点です。100年以上という時間よりも、現在手に入れられないレアものかどうかが重視される傾向にあります。1点1点が職人の手で作られたアンティーク家具は、すべてが同じではありません。また、木目や色に少しずつ違いがあり、時代をかけながら多くの人の手に渡っていることが魅力であり人気の理由でもあります。

1-3.アンティーク家具の買取市場をチェック!

大量生産されている家具よりも、アンティーク家具は独特な雰囲気があります。現代では見られないレトロなデザインがおしゃれだと人気があり、若者から中高年まで幅広い人気を集めているのです。全国各地では定期的にアンティーク系のフリーマーケットが開催されるなど、中古需要が高く、買取需要も安定しているといえるでしょう。

2.どんなアンティーク家具なら買い取ってもらえるか?

それでは、どのようなアンティーク家具が買取対象になるのでしょうか。ここでは、買い取ってもらえないアンティーク家具の特徴についても解説します。

2-1.有名ブランドのアンティーク家具

世界的に有名なブランドのアンティーク家具は、人気が高いのでほとんどの業者で買い取ってもらうことができます。たとえば、創業1912年の老舗アンティーク家具ブランド・レインファニチャーや、オルソープ、メートランドスミスなどです。皇室や公爵家・英国貴族が長く愛し続けたデザインを貴重としている伝統的なデザインや、現代感覚を取り入れた斬新なデザインに人気が集まっています。有名ブランドのアンティーク家具は、多少汚れがあっても買い取ってもらえる可能性が高いのです。

2-2.海外の人気が高い日本のアンティーク家具

階段タンス・衣装ダンス・茶ダンスなど、多くの形状がある日本のアンティーク家具は、海外に人気がある商品です。特に、大正以前に製造されたものは需要が高いため、多くの業者で買い取ってもらえるでしょう。茶色や黒など落ち着いた色調が特徴で、日本の独特な雰囲気を楽しむことができると評判です。

2-3.人気が高い中型家具

アンティーク家具にもさまざまな種類がありますが、特に人気を集めているのはキャビネット・イス・テーブルなど日常的に利用できる中型家具です。気軽に購入して利用できるという点が、人気の理由となっています。さらに、現在では入手困難な材料を使用しているアンティーク家具も、買取対象になる可能性が高いでしょう。ヨーロッパのアンティーク家具で代表的な材料となっているオーク、濃淡の強い木目が特徴的なウォールナット、希少性が高く取り引き制限が定められているマホガニーなどがあります。これらの材料で作られたアンティーク家具は、高値で売買されるでしょう。

2-4.ニオイや汚れがひどいものは買取不可

逆に、買い取ってもらえないアンティーク家具は、ニオイや汚れがひどいものです。中古家具と同様に、再販できることが買取の前提条件となっています。ニオイや汚れがひどいものは再販が難しく買い手がつかないため、買い取ってもらえない可能性が高いでしょう。一見、ニオイがないものでも引き出しの中に嫌なニオイが染みついている恐れがあります。きちんと調べてから査定をお願いしましょう。

2-5.買取相場はインターネットで調べる

アンティーク家具の買取相場を知りたいときは、ネットオークションの落札相場を調べてみてください。ネットオークションは、買取相場の基準の1つです。たとえば、イギリスの1900年代に作られたアンティーク家具は約15万円~の価値がついています。所有しているアンティーク家具の製造年・ブランド名などを確認し、似ている出品物の取引額をチェックしてみましょう。また、買取業者のホームページにも、買取実績が確認できます。いくらで売買されたのか分かるのでぜひチェックしてくださいね。

3.アンティーク家具を買い取ってもらう方法

買取専門店・リサイクルショップ・不用品回収業者・ネットオークションなど、アンティーク家具を買い取ってもらう方法はたくさんあります。ここでは、それぞれの特徴を解説していきましょう。

3-1.買取専門店へ依頼する

納得のできる価格でアンティーク家具を売りたい方は、アンティークショップやアンティーク家具を中心に買取業を行っている専門店へ依頼してください。専門店は、アンティーク家具の知識がある点が大きなポイントとなります。そのため、適切な価格での取り引きができるでしょう。査定は厳しくなりますが、有名ブランドのアンティーク家具ほど高価買取が期待できます。

3-2.リサイクルショップを利用する

アンティーク家具はリサイクルショップでも売ることができます。しかし、リサイクルショップはほかにも衣類・家電など幅広い品を扱っているため、アンティーク家具の価値がほとんど分かりません。また、家具は一律○○円と買取額が決まっています。たとえ、有名なブランドの家具だとしても、相場より低い買取額で取り引きされる可能性もあるのです。その点を踏まえた上で利用してください。

3-3.不用品回収業者へ依頼する

ほかにも処分したい不用品がある場合は、不用品回収業者を利用するのも選択肢の1つでしょう。不用品回収業者の中には、回収だけでなく買取サービスを行っているところもあります。買取と回収を同時に利用できれば、買取不可になっても処分できるので手間と時間がかかりません。また、ほかの不用品もまとめて処分できるでしょう。

3-4.自分で出品できるネットオークション・フリマサイト

業者に買い取ってもらえなかったアンティーク家具を、ネットオークションまたはフリマサイトを利用して出品する方法があります。インターネットを介して販売できるため、全国から買い手を見つけることができるのです。なかなか手に入らない流通していないアンティーク家具を求める人が集まるので、相場よりも高く売れる可能性があります。

4.アンティーク家具をお得に買い取ってもらうコツ

それでは、アンティーク家具の高価買取のコツを解説します。

4-1.汚れやホコリをしっかり落とす

アンティーク家具の手入れは、高額査定への近道となります。ホコリや手垢(てあか)など、目立つ汚れは乾いたやわらかいタオルでから拭きしてください。ガラスがついている場合も、手垢がこびりついていないかチェックしておきましょう。表面に塗装をしている家具なら、固くしぼったタオルで汚れを取ってみてください。油汚れがついている場合は、薄めた中性洗剤をタオルにつけて拭くといいでしょう。ただし、表面塗装が劣化している場合はシミなどになりやすいので注意が必要です。

4-2.家具専門のクリーニングに出す

よりキレイにしてから売りたい・汚れやシミが気になるという方は、家具専門のクリーニングに出してから売却するのも方法の1つです。家具専門のクリーニング店は、材質に合った最適な方法でキレイに仕上げてくれます。お金はかかりますが、仕上がりがいいので高額査定が期待できるでしょう。

4-3.保証書など付属品をそろえる

有名ブランドのアンティーク家具を売却する際は、メーカー保証書など付属品をそろえたほうが買取額アップにつながります。保証書がなければ、買取不可になる可能性もあるので注意してくださいね。できるだけ、購入時と同じ状態にして売ることが、高額買取になりやすいのです。

4-4.便利で費用がかからない回収方法を選ぶ

店舗に直接持ち込む・宅配を利用する・出張買取など、さまざまな査定方法があります。大型家具を自分で運ぶのは困難なので、ほとんどの方が出張買取を利用するでしょう。しかし、出張買取の場合、出張費や運搬費がかかる可能性があります。直接持ち込めるサイズなら、自分で運んだほうがお得です。出張買取でも出張費・運搬費がかからない業者を選ぶといいでしょう。

5.アンティーク家具の買取に関してよくある質問

アンティーク家具の買取に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.ヴィンテージ家具との違いは?
A.製造後100年以下であっても価値の高い貴重なものをヴィンテージと呼んでいます。そもそも、ヴィンテージはラテン語で「ぶどうを収穫する」という意味があるのです。当たり年のワインのように、古いものでも完成度が高く、価値が高いものを表しています。たとえば、英国でヴィンテージ家具と呼ばれるものは1950~70年代に作られた家具です。100年以上経過している家具ではないことが、アンティーク家具との大きな違いといえるでしょう。

Q.多少のキズがあっても買い取ってもらえるのか?
A.アンティーク家具は多少のキズがあっても壊れていなければ買取対象になります。長年使用されてきたものなので、経年劣化としてのキズは家具の味に変わるのです。ただし、使用する際に大きな問題があるようなキズや破損は買取不可になるケースもあります。心配な方は、無料見積もりを利用し相談してみるといいでしょう。

Q.ネットオークション・フリマサイトを利用する際の注意点は?
A.自分で出品し希望額で買い手が見つかるメリットはありますが、自分でこん包しなければなりません。大型家具の場合は、落札者へ送るために手間と時間がかかるでしょう。また、落札者の顔が直接見えないやり取りになるため、「商品を送ったのに入金されない」などのトラブルが起きています。高価なアンティーク家具を売る場合は、ネットオークション・フリマサイト以外を利用したほうがいいでしょう。

Q.壊れたアンティーク家具は修理に出してから売るべきか?
A.アンティーク家具は修理すると、本来の価値を失う可能性があります。そのため、修理をせずに査定へ出してください。その際は、壊れている箇所をきちんと伝えましょう。業者の中には、自社で修理を行い再販しているところもあります。貴重なアンティーク家具を後世に残すためにも、修理対応可能な業者に相談してみてください。

Q.気をつけておきたい違法業者の特徴は?
A.古物商許可証を持っていない業者です。中古品を買い取り再販するためには、古物商許可証がなければなりません。許可を受けていない業者は、違法業者とみなしてください。ホームページに許可番号が記載されているか、店舗に掲げられているか確認しましょう。

まとめ

いかがでしたか? アンティーク家具は中古・買取需要が高く、有名ブランドのものほど高く売れる可能性があります。たとえ、多少のキズがついていても、壊れていなければ買い取ってもらえるでしょう。リサイクルショップ・買取専門店・ネットオークションなどさまざまな買取先があるので、それぞれの特徴を把握し売りたいアンティーク家具に適したところを選んでくださいね。できるだけ、事前にインターネットで買取相場を把握しておけば、適切な買取額で取り引きができるでしょう。